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068⚫️海面下の存在とその実力

オレたちは一路、敵の首都、エターニティへ航行する。

海風が肌を刺し、心臓が鼓動を打つ。海側から見るのは初めてだ。

センメンキ様たちと、あのふたりの女と戦った場所はどこだったろうか?


おっ!敵の艦艇が見える!少ないな。

帝王からの指示が届く。血祭りにあげろ!と。

言われるまでもない。追跡して矢の射程圏内まで近づくぞ!

抵抗を封じて乗り込み拿捕するか。いや、火矢で炎上させてやろう!


追いかける。船足は同じぐらいだな。

技術力が高いと聞くが、科学という魔法とは、噂だけだな。

追い詰めたぞ!

山が迫る小さな湾が近いな。

全艦隊が包囲する!

射程距離内に入るぞ!

火矢の準備はいいな!


放て!とハバタキが号令しようとした、その瞬間、

足元から突き上げるような、不気味な衝撃が艦全体を襲う。

木造の船体が軋み、ハバタキは体勢を崩した。

うわっ!何だ、この衝撃は?!

別の艦からも悲鳴が上がる。

見る見る帝王の艦隊は沈み始めた。


潜竜は、エンジェラム王国が開発した海中艦である。

その性能は、洋上の艦隊を無力化することに特化されている。

この海中艦は、水中での静粛性を最優先に設計されている。

動力は、艦内に搭載された特殊なバッテリーから供給される。

静音性が高く、外部への音の放出を最小限に抑える。

これにより、潜竜は海面下で音もなく移動することが可能であり、

洋上の警戒網をすり抜けることができる。

潜行深度はそれほど深くはないものの、

敵艦隊の下をくぐり抜けるには十分な性能を持つ。


潜竜の主武装は泳雷である。

泳雷は、静雷や雷牙と同じく、簡易なバッテリーを搭載し、

発射後は静かに水中を進む。

従って、接近する泳雷の存在を察知することが極めて困難となる。

その先端は硬いドリル状であり、高速で回転しながら敵艦の船腹に突き刺さる。

命中と同時に圧縮空気が船体内部で爆発的に膨張し、

船腹・船底に致命的な穴を開ける。艦は浸水し、航行不能に陥る。


泳雷は殺傷を目的とせず、船を無力化する。

レイディ・ミカが公国に届けた10隻の海中艦は、

その実力を示し、今まさに海面下から静かに戦局を塗り替えようとしていた。


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