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第2話 転職し健康保険なく医療へ

畑違いの業種に転職していろいろある。対人でマルチタスクな職種。


人手不足が慢性的な業種だ。


そして、明日、僕は精神科の通院だ。


前職の解雇、転職など伝えることは山積みだ。


朝起きて診察の用意をして病院へ向かうため電車に乗っていた。


「なにかわすれてるな」


 保険証もマイナンバーを経由するので大丈夫。

 便利なことにアプリで予約してアプリが診察券代わりになるものを使っている。

 そして、自立支援医療制度を使っているので自己負担額は1割だ。

 

 僕の通う精神科はビルの4階だ。

 エレベーターを待っている間に大きめの筆箱から自立支援医療の管理表とマイナンバーカードを出す用意をした。


 自動ドアをくぐって待合室にはいった。

 ここは魚ではなく鳥が飛んでいる動画がずっとモニターで流れている。


「今更なんですけど、この鳥なんですか?」

「え、あぁ、ドクターが家で飼ってる鳥の監視モニターです」

「伊藤さん、とりあえず受付してください」


 スマホを取り出しアプリ内カメラで病院のバーコードリーダーに向けた。カメラの映像を気にしたことはなかった。

 今回よく見れば受付のお姉さんも映っている。このお姉さん綺麗だから盗撮されたりしないだろうか?


「あ」


 そんなことを考えているとアプリが読み取りを完了した。

 支払い方はクレジットカードにした。

 先月の金額は500円もしなかった。支払金額上限が設定されているので現金支払いでも行けるはずだからどうせならポイントが付くクレカで払いたい。


 主治医に退職や転職を伝え体調のことを報告して処方箋はいつもどおりということで処方箋の発行を待っていた。

 領収書は家に帰ってからプリンタでセルフ印刷することになっている。

 

 ――ピコン


 スマホが領収書が発行されたことを教えてくれた。


「まぁ500円もしないし、自立支援医療ありが……」


 通知欄を見れば『金額5000円』と出ている。


「桁が1つ増えている……? 見間違えか?」


 それと同時に『伊藤さん』と受付のお姉さんに呼ばれた。


 処方箋が発行されたので受け取りに行った。


「処方箋は42日分で……」

「はい、あの……」

「あと、伊藤さん、保険証変わりましたか?」

「あ、え、た、多分」


 もう脳内真っ白だ。北海道の冬より白い白だ。


「でしたら……」


 よくあることのようで受付のお姉さんは淡々と話す。しかし、僕には何も話が入ってこない。

 空返事をしていた。

 

「はい、では、また」

「あ、伊藤さん、待ってください、一応、差額返金はできるんですけど、病院でもできますが今月以内に来てくださいね」


 返金と聞いて現金なものでメモを取った。思わずラフにひらひら手を振った。

 

「きっと、これ薬局も高いよなぁ」


 いつもは薬局で自立支援医療は適用された結果、1割負担で3000円するかしないかだ。

 

 ……もっとも初診の頃は住民税非課税だったので全額費用が掛からなかったので住民税が課税された頃から驚いたのはもう10年以上前か。


「となれば3万円か」


 薬局についた頃にはある程度気持ちを落ち着いていたので、高額は覚悟していた。


「番号45番の伊藤さん」


 薬局の処方箋の説明が終わりレジに案内された。処方箋を渡した後、現金をATMに降ろしに行った。


「4万円です」


 ……4万円?


「あの……普段、1割負担で3000円ほどなんですけど」

「あ、待ってください」


 過去の僕の情報を見ているのだろう。レジに戻ってきた。


「2週間分増えているのと保険証がないので自費だからですね」

 

 

第3話 調べものと睡眠

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