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夢と希望の物語、散りゆく桜の始まり

 涙が出た。桜の美しさより、少年の優しさに、思わず泣いてしまった。

 「どうしたの?」

 心配そうに声をかけてくれる。

 「……たすけて」

 自分でもなにを言っているのかよくわからなかった、でもこの人なら、と何かを願ってしまった。

 「そばにいるだけでもいいかな?」

 少年は、まるで自分が経験したことのように私の求めた答えをくれた。とてもうれしくて、どうしてかより涙がこぼれた、そして私がゆっくりと頷くと彼は私の冷めた手を握って温めてくれた。彼の手はとても温かくてとても優しかった。

 それからずっと一緒に過ごして、泣いて、笑って、寝た。

 ずっとずっと続くはずだった家族との幸せの延長に、私は家族以外の愛すべき人との幸せを見つけられた。

 

 それが、希望と夢で作られていた私の物語。

 

 今、目の前にあるのは美しく散る桜。夢の始まった場所。

 そして…………

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