表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

突然の終わり、奇跡の始まり

失くしたものは彼と太陽だけじゃない。あの日までのあたりまえの生活も失くした。

 「おはよう」と言ってくれる人も

 「おやすみ」と言ってくれる人も

 「一緒にいよう」と言ってくれた人も全部、失くなった。

 奇跡でできていた夢のような毎日が夢だったように覚めてしまった……

 そう、たった一度きりの奇跡から夢は始まった。


 突然の出来事。両親が死んだ。

 中学二年の冬、学校で知らされた別れ。「さよなら」も言わずに、何も残さずに、一瞬で、家族が消えた。

 もう、理由も覚えていない。私は学校から飛び出して、逃げた。自分の帰るべき家から、思い出のある土地から、幸せだった過去から、ただひたすらに、どこまでも。

 このまま逃げ続ければ、いつか私の体は朽ち果てて本当にこの世界、私の人生から逃げられる気がした。何もない人生なんていらないと思ったから、死ぬことにためらいはなかった、すぐに、死んでしまうはずだった。それなのに。

 目の前には知らない場所があって、美しい桜が咲いていて、私は、彼と出会った。

 ボロボロな服で、悲しそうな目で、まるで私の鏡のような少年は言った

 「大丈夫?」と、とても優しい声で……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ