第三十五話「仲間たちの装備」
「今日はみんなの装備を整えようと思う」
「そんな、タケシ様!」
「嫌か?」
「いいえ、そんなことはありません!」
ミルが強く首を振った。
「ただ、私たちにまで装備を用意してくださるとは思っていなくて……」
「いつも助けてもらってるからな」
俺は笑った。
「まずはミル。何が欲しい?」
「私ですか?」
「ああ」
ミルは少し考え込んだ。
「そうですね……私は戦闘向きではないので、結界系の防具が欲しいです」
「結界系か」
確かにミルはダンジョン妖精で、直接戦闘向きではない。
防御用の装備があれば安心だ。
俺はショップを開き、結界系の魔道具を探した。
「いいのないかな……ん?」
ひとつのブレスレットが目に入った。
説明にはこう書かれていた。
『あらゆる物理攻撃を無効化し、魔法攻撃を軽減する結界を展開するブレスレット』
「これだ」
「見つかりましたか?」
「ああ」
俺はすぐに購入した。
『アムリタを購入しました』
『七〇〇ポイント消費』
目の前に、小さな青銀色のブレスレットが現れた。
妖精サイズにも自動で調整されるらしい。
「ミル、つけてみてくれ」
「はい!」
ミルは腕にアムリタを装着した。
「どうだ?」
「すごく軽いです。魔力も流しやすいですね」
「なら、結界を発動してみてくれ」
「分かりました」
ミルは小さな手を前に出した。
「結界発動」
次の瞬間、ミルの前に青い半透明の壁が現れた。
「おぉ……」
かなりしっかりした結界だ。
これなら突然攻撃されても安心できる。
「タケシ様、本当にこんな豪華なものをもらっていいんですか?」
「いいよ。いつものお礼として受け取ってくれ」
「ありがとうございます!」
ミルは嬉しそうにブレスレットを抱きしめた。
「次はゼキナか」
俺はゼキナを見る。
「ゼキナは何が欲しい?」
「そうですね」
ゼキナは少し考えた後、静かに言った。
「でしたら、マスターの魔剣をいただけませんか?」
「俺の魔剣?」
「はい」
「新しいのを買ってもいいんだぞ?」
「大丈夫です。マスターが使っていた魔剣をいただけるなら、それが一番です」
「そうか」
俺は少しだけ考えた。
今の俺には上位魔剣がある。
普通の魔剣は、今後使う機会が少ないだろう。
それならゼキナに渡した方がいい。
「分かった」
俺は所持品から魔剣を取り出し、ゼキナに渡した。
「ありがとうございます、マスター」
「いいよ。使ってくれ」
「はい」
ゼキナは大切そうに魔剣を受け取った。
「それで、メリたちは何か欲しいものあるか?」
「私たちは大丈夫です」
メリがすぐに答えた。
「遠慮しなくていいぞ?」
「本当に大丈夫です。私たちは水魔法がありますから」
ビビたちも頷く。
「そうか」
無理に渡す必要はないか。
「じゃあ、せめて今日はメリたちが好きなご飯でいいぞ」
「いいんですか?」
「ああ」
すると、五人は少し顔を見合わせた。
代表してセリが、少し恥ずかしそうに言う。
「でしたら……かき氷が食べたいです」
「かき氷?」
「はい。私たち姉妹は、かき氷が大好きで……」
「そうなのか」
水魅らしいと言えば水魅らしい。
「だったら買うか」
俺はショップ画面を開いた。
「かき氷十皿、購入」
『かき氷×10を購入しました』
『二〇〇ポイント消費』
テーブルの上に、色とりどりのかき氷が並んだ。
いちご、メロン、ブルーハワイ、レモン。
見た目も涼しげだ。
「みんなで食べようか」
「やったー!」
水魅五姉妹が嬉しそうに声を上げる。
ミルも目を輝かせ、ゼキナも静かに席についた。
俺たちはかき氷を食べながら、少しだけ穏やかな時間を過ごした。
二十階層の黒曜石ゴーレム。
ミルのアムリタ。
ゼキナの魔剣。
仲間たちの装備も少しずつ整ってきた。
新帝ダンジョンは、もうただのダンジョンではない。
ここは俺たちの拠点であり、城であり、未来の魔王軍の中心になる場所だ。
「今日はここまでにするか」
「はい、タケシ様!」
「承知しました、マスター」
「おやすみなさいませ、ご主人様」
俺はみんなの声を聞きながら、ゆっくりと眠りについた。
次に目覚めた時、このダンジョンをさらに強くするために。
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第三十五話開始時点:21750pt
アムリタ購入:-700pt
残り:21050pt
ゼキナへ魔剣譲渡:±0pt
残り:21050pt
かき氷×10購入:-200pt
残り:20850pt
タケシ:魔王Eランク Lv20
階層数:20階層
残りポイント:20850pt
新装備:
・ミル:アムリタ
・ゼキナ:魔剣
消費ポイント:
・アムリタ:700pt
・かき氷×10:200pt
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