第二十七話 『進化した配下』
「ご主人様! ゼキナ様が起きました!」
セリの声が玉座の間に響く。
「やっとか」
俺が振り返ると、そこにはゼキナが立っていた。
「マスター」
聞き慣れた声が聞こえる。
だが、以前とは少し違う。
黒髪はそのままだが、瞳が深い紅色へ変わっていた。
どこか妖艶で、美しさが増している。
纏う魔力も明らかに強くなっている。
「おぉ……」
俺は思わず見つめてしまった。
「ずいぶん変わったな」
「そうでしょうか?」
ゼキナは首を傾げる。
「少なくとも前より綺麗になったぞ」
「っ……」
ゼキナは少しだけ顔を赤くした。
「ありがとうございます、マスター」
ミルと水魅たちは、そんな様子を見て少し微笑んでいる。
「それで、調子はどうだ?」
「とても体が軽いです」
「そうか」
やはり進化の影響は大きいらしい。
「ところで、ステータスはどうなってるんだ?」
「はい」
ゼキナが静かに頷く。
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【新帝のダンジョン魔王の配下】
名前:ゼキナ
レベル:0
体力:9000
魔力:9000
スキル
・魔力操作
・魔力感知
・身体能力強化
・スキル合成
所持品
・剣
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「……」
俺はしばらく無言になった。
「タケシ様?」
「ゼキナ、お前めちゃくちゃ強くないか?」
「そうでしょうか?」
本人は全く自覚がないらしい。
体力九〇〇〇。
魔力九〇〇〇。
しかも新スキルまで持っている。
さすが進化後だ。
「どうでしたか、マスター?」
「すごいよ」
「ありがとうございます」
ゼキナは少し嬉しそうに微笑んだ。
「ところで、その新スキルのスキル合成って何なんだ?」
「名前の通りです」
ゼキナが説明する。
「二つのスキルを融合し、新しいスキルへ進化させる能力です」
「スキルを合成?」
「はい」
ミルも驚いていた。
「それ、かなり珍しいスキルですよ!」
「なるほどな」
確かに強そうだ。
「今、そのスキルは使えるのか?」
「可能ですよ」
「じゃあ、俺に試してみてくれ」
俺は少し考え、今持っているスキルの中で、相性が良さそうなのは――。
「魔力操作と魔力感知だな、この二つを合成してくれ」
「承知しました」
ゼキナが一歩前へ出た。
「我が魔王のスキル――魔力操作と魔力感知を合成」
次の瞬間。
白い光が玉座の間を包み込んだ。
「うおっ!?」
かなり眩しい。
しばらくして光が消える。
「終わりました」
「何が変わったんだ?」
「タケシ様、ステータスを確認してください」
「ああ」
俺は管理画面を開く。
「ステータスオープン」
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【新帝のダンジョン 魔王Eランク】
名前:タケシ
レベル:0
体力:10000
魔力:10000
スキル
・鑑定A
・魔力の極み
・ファイヤーボール
・煉獄斬り
・黒葬の惨撃
・未来予知Lv10
・魔王の威圧Lv1
・身体能力強化
・超速再生
残りポイント:51990pt
所持品
・魔銃
・魔剣
・上位魔剣
・アルティアレギオン
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「本当だ……」
魔力操作と魔力感知が消えている。
代わりに現れたのは――。
「魔力の極み」
「成功したようですね」
ゼキナが頷いた。
「どんな効果なんだ?」
「魔力を扱う速度が大幅に上昇します」
「ほう」
「さらに、魔法使用時の消費魔力も減少します」
「強くないか?」
「かなり強いと思います」
ミルが即答した。
「魔力系スキルの上位版ですね!」
「なるほどな」
Eランク魔王になった途端、どんどん便利な能力が増えていく。
これなら今後の戦闘もかなり楽になるだろう。
「そういえば――」
俺はふと思い出した。
「セリたちのステータス、まだ見てなくないか?」
「あっ」
ミルが目を丸くする。
「確かにそうですね」
メリたちも顔を見合わせた。
「私たちですか?」
「そうだ」
せっかく仲間になったんだ。
どれくらい強いのか知っておきたい。
「見てもいいか?」
メリが少し遠慮がちに答える。
「はい」
俺は頷いた。
「では見せてくれ」
メリたち五人が前へ出る。
「それでは――」
五人が同時に魔力を放った。
次の瞬間。
玉座の間に青い光が広がった。
そして、俺の目の前に5っの新たなステータス画面が現れた――。
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開始時点:51990pt
消費:0pt
獲得:0pt
魔王ランク:E
タケシ
Lv0
階層数
10階層
新スキル
・魔力の極み
ゼキナ
進化完了
新スキル
・スキル合成
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第二十七話終了時点:51990pt
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