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ダンジョン妖精と始める異世界魔王ライフ  作者: 西園寺
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第二十六話 Eランク魔王

――一週間後。


「ん……」


 俺はゆっくりと目を覚ました。


 気づけば、俺は玉座に座っていた。


「……俺、何してたんだっけ」


 確か、九階層でBランク冒険者を倒した後――。


 魔王の進化が始まるとか表示が出て、急に強烈な眠気が襲ってきたんだよな。


「タケシ様!」


「どうした、ミル」


「あぁぁ、タケシ様ぁ!」


 ミルが勢いよく俺に飛び込んできた。


「うおっ!?」


「よかったですぅぅ……!」


「どうしたんだよ」


「だ、だって……!」


 ミルは涙目になりながら言った。


「ご主人様は、一週間も眠っていたのです!」


「……は?」


 俺は思わず固まった。


「一週間!?」


「はい」


 メリが静かに頷く。


「おそらく、Eランクへの魔王進化で大量の魔力を消費したのでしょう」


「そういうことか……」


 俺は自分の手を見る。


 特に見た目は変わっていない。


 腕も顔も、前と同じだ。


「あのさ、俺の見た目、あんまり変わってなくね?」


「それについては、私から説明します!」


 ミルがぴしっと姿勢を正した。


「分かった。言ってくれ」


「はい。魔王進化をしても、見た目はそこまで変わりません!」


「そうなのか」


「ですが、新しいスキルを獲得したり、ステータスが大幅に上昇したりします! それが魔王進化なんです!」


「なるほどなぁ……」


 外見より、中身が変わるってことか。


「タケシ様、ステータスを見た方が早いと思いますよ」


「そうか。だったら――」


 俺は意識を集中させた。


「ステータスオープン」


━━━━━━━━━━━━━━━


【新帝のダンジョン 魔王Eランク】


名前:タケシ

レベル:0


体力:10000

魔力:10000


スキル

・鑑定A

・魔力操作

・魔力感知

・ファイヤーボール

・煉獄斬り

・黒葬の惨撃

・未来予知Lv10

・魔王の威圧Lv1

・身体能力強化

・超速再生


残りポイント:51990pt


所持品

・魔銃

・魔剣

・上位魔剣

・アルティアレギオン


━━━━━━━━━━━━━━━


「なんだ、このステータス……」


 俺は思わず呟いた。


 体力も魔力も一万。


 鑑定はAまで上がっている。


 未来予知もLv10。


 さらに、新しいスキルが増えていた。


「すごいでしょう!」


 ミルが嬉しそうに胸を張る。


「それにしても、新しく追加されたスキルはどういうことなんだ?」


「あ、そうでした! 説明しますね!」


 ミルは指を立てながら説明を始めた。


「まず、超速再生は名前の通り、超高速で傷を再生するスキルです!」


「それは便利だな」


「身体能力強化は、タケシ様の筋力や反応速度などを底上げするスキルです!」


「なるほど」


「そして最後の魔王専用スキル――魔王の威圧です!」


 ミルが少し真剣な顔になる。


「これはかなり特殊なスキルで、タケシ様が強くなるほどスキルレベルも上がります」


「効果は?」


「格下相手なら、戦わなくても威圧だけで動けなくしたり、気絶させたりできます!」


「……」


 俺は言葉を失った。


 まさに魔王って感じのスキルだ。


「あと、タケシ様がEランク魔王になったことで、十階層までの魔物は自動復活するようになりました!」


「十階層全部か?」


「はい!」


「それはデカいな」


 今までは補充が必要だった。


 だが、自動復活するなら維持がかなり楽になる。


「さらに、進化体が出現する可能性もあります!」


「進化体?」


「はい。長く生き残った魔物や、多くの魔力を吸収した魔物が上位種へ進化することがあります!」


「なるほどなぁ」


 新しいスキル。


 魔物の自動復活。


 進化体。


 Eランク魔王、かなり強い。


「ところで、ゼキナはどこにいるんだ?」


 俺が聞くと、ミルは少し表情を引き締めた。


「ゼキナさんは、現在進化中です」


「は?」


 俺は思わず聞き返した。


「ゼキナも進化してんのか?」


「はい」


「マジかよ」


 Aランク魔物だったゼキナがさらに進化する。


 正直、どうなるのか全く想像できない。


「あと、タケシ様が一週間眠っていた間の結果も報告しますね!」


「ああ、頼む」


「まず、現在ポイントは五一九九〇ポイントです!」


「五万!?」


 俺は思わず声を上げた。


「そんなにあるのか!?」


「はい! 十階層分の地脈ポイントが、一週間入り続けましたから!」


 第二十五話終了時点のポイントは一六九九〇。


 十階層分の地脈ポイントは、一日五〇〇〇。


 一週間で三五〇〇〇。


 合計で五一九九〇ポイント。


「これで減少してるわけじゃないんだな……」


「はい!」


 ミルが苦笑する。


「もしタケシ様が起きていたら、もっと増えていたと思います」


「なるほどな」


 俺が寝てるだけで五万超え。


 ダンジョンもかなり成長してきたらしい。


「他には何かあったか?」


「特に大きな問題はありませんでしたが……」


「ん?」


「Bランクパーティーが、一度八階層まで突破しました」


「八階層まで?」


 俺は少し眉をひそめた。


 六〜九階層は洞窟エリア。


 ケルベロスハウンドも大量配置している。


 そこを突破されたとなると、防衛を見直す必要がある。


「なるほどな……」


 俺は腕を組んだ。


「少し防御を改める必要がありそうだ」


「そうですね」


 だが、全体的には順調だ。


 Eランク魔王になり、ポイントも大量にある。


 これからさらにダンジョンを強化できる。


「まぁ、順調だな」


「はい!」


 ミルが笑顔で頷いた。


 ――そう思っていた、その時だった。


「ご主人様!」


 セリが慌てた様子で部屋へ飛び込んできた。


「ゼキナ様が起きました!」


「なに?」


 次の瞬間。


「マスター……」


 聞き慣れた声が、玉座の間に響いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


開始時点:16990pt


地脈ポイント(7日分):+35000pt


魔王ランク:E

レベル:0


階層数:10


残りポイント:51990pt


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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