第二十話「十階層への到達」
――次の日。
「あぁ、よく寝た」
俺はベッドの上で目を覚ました。
「マスター、おはようございます」
「おはよう、ゼキナ」
目の前にはゼキナが立っていた。
いつもなら先にミルが飛んでくるのに、今日は姿が見えない。
「あれ、ミルはどうした?」
「寝ています」
「あ」
ゼキナの次はミルか。
「昨日はいろいろありましたからね」
「まあ、疲れてるのは分かるけどな」
「マスター、起こしますか?」
「そうだな。少し気が引けるが、ミルがいないと管理がきついからな。起こすぞ」
「承知しました」
俺たちはミルの寝床へ向かった。
「ミル、ミル、起きろ」
「ミル様、起きてください」
「あぁ……」
ミルは小さな布団の中で、もぞもぞと動いた。
普段は元気いっぱいなのに、寝起きはかなり弱いらしい。
「ん……ゼキナ……?」
「おはようございます、ミル様」
「ミル、疲れてるのは分かるけど、さすがに寝すぎだ」
「はっ!」
ミルは慌てて飛び起きた。
「す、すみません!」
「いいよ。昨日はいろいろあったしな」
「ありがとうございます、タケシ様」
ミルは恥ずかしそうに頭を下げた。
「マスター、今日はどうされるのですか?」
ゼキナが聞いてくる。
「そうだな」
俺は少し考えた。
七階層まで完成した。
次に目指すべきは、八階層、九階層、そして十階層。
十階層はボス部屋にする予定だ。
「ミル、何かいい案はあるか?」
「そうですね……」
ミルは少し考えてから言った。
「ポイントを集めて、十階層まで一気に買うのはどうでしょうか?」
「十階層までか」
「はい。十階層まで完成すれば、ダンジョンとして一つの区切りになります」
「確かにな」
十階層。
そこまで到達すれば、ようやく本格的なダンジョンらしくなる。
「まず、今のポイントはどれくらいある?」
「えっとですね……現在は一〇八三八ポイントです」
「一万超えてるのか」
昨日の終了時点で、残りポイントは七三三八。
そこに七階層分の地脈ポイント、三五〇〇が入った。
合計で一〇八三八ポイント。
八階層から十階層まで買うだけなら足りる。
だが、ボスや魔物配置まで考えると、もう少し余裕が欲しい。
「ミル、冒険者は来ているか?」
「はい。結構な数の冒険者が来ていますよ」
「そうか」
俺は上位魔剣を手に取った。
「だったら、もう少しポイントを稼ぐ」
「はい!」
「ゼキナも手伝ってくれるか?」
「はい、喜んで」
◇◇◇
――数時間後。
「あぁ、やっと集まったか」
俺は上位魔剣を下ろしながら息を吐いた。
何組もの冒険者パーティーを処理し、ようやくポイントにも余裕ができた。
「思ったより時間がかかりましたね」
ゼキナが静かに言う。
「そうだな。でも無事に終わったし、結果オーライだ」
「はい。それと、タケシ様のレベルが五〇になりましたよ」
「本当か?」
「はい!」
ミルが嬉しそうに頷く。
「ちなみにゼキナさんもレベル四五まで上がっています」
「ゼキナもか」
「はい、マスター」
ゼキナは静かに頭を下げた。
俺はレベル五〇。
魔王Eランクまでは、まだレベル一〇〇まで上げる必要がある。
だが、確実に近づいている。
「これで俺も、Eランク魔王に一歩近づいたな」
「はい!」
「まあ、喜ぶのはここまでだ」
俺は管理画面を開く。
「八階層から十階層まで買っていく」
「はい!」
「承知しました」
まずは八階層。
「八階層、購入」
『八階層を購入しました』
『二〇〇〇ポイント消費』
続けて九階層。
「九階層、購入」
『九階層を購入しました』
『二〇〇〇ポイント消費』
そして十階層。
「十階層、購入」
『十階層を購入しました』
『二〇〇〇ポイント消費』
ゴゴゴゴゴ……!!
ダンジョン全体が大きく震えた。
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開始時点:10838pt
冒険者狩り:+6000pt
残り:16838pt
八階層購入:-2000pt
残り:14838pt
九階層購入:-2000pt
残り:12838pt
十階層購入:-2000pt
残り:10838pt
八・九階層を洞窟化:-600pt
残り:10238pt
ケルベロスハウンド×200購入:-50pt
残り:10188pt
ヘルストラケルベロス購入:-3000pt
残り:7188pt
チョコケーキ×3購入:-30pt
残り:7158pt
焼肉三人前購入:-50pt
残り:7108pt
ステーキ購入:-50pt
残り:7058pt
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