手を繋いで
「太郎君が喋ったぁあああああああああああ!!!」
「わー」
「ユーキ近づくんじゃない」
トリューが息子を抱き上げる。
「もしかして・・悪魔さん?」
≪ご名答・・なんか面白いことになっているから見に来たの≫
なんて迷惑な人なんだろう・・人じゃないか・・悪魔か
≪おそらくオージェンがこの世界の神になってくれるんだってよ≫
「神になれるの?」
≪もともと神だしな≫
「なったらどうなるの?」
≪世界が新たに変わる・・ほら漆黒の現人神が世界に変革をおこすって言ってたろ≫
サァヤらへんが言ってた気がする。
「ってことは、世界が崩壊することは無いんだね!太郎君」
太郎君キーック!!
いったーい
「何で蹴るの太郎君」
≪外見は太郎でも中身は太郎じゃないからよ≫
何で嫌がるかな・・
「結果・・神様が予言したどおりになったな・・新しい神様が現れたってことは、もう前回の神様は生きがえれないの?」
≪前回の神はまた再び生まれ変わりこの世界を治めるさ・・神は元々魂の状態だから個という存在が変わっただけってわけ≫
うん、相変わらず太郎君が何言ってるのかわからないや
≪ま、コレは対価として貰ってやるとして≫
「嫌そうだね、声が・・物凄い」
≪嫌だよ、気持悪い・・でも俺は物の価値じゃなくて物にかかる想いの価値で決めてるからな。お前これ思いすぎ・・≫
「え、もしかして太郎君生贄に捧げられた!?」
「真菜姉の声だったぜ?」
「うっそぉ!?」
もう一度生きて息子に会えるのは嬉しいけど・・ウゥ太郎君・・
≪出血大サービスで旦那も生きがえらせただろ≫
太郎君の姿が薄くなっていく。
≪ま、面白かったし・・それでお終い≫
太郎君の姿が見えなくなる頃にはすべての兵士が剣を投げ捨て助け合い、村人は傷ついたものを助けていた。あれだけ文句言っていた貴族の人たちも尽力を惜しまず協力し合っていた。
失ったものもあるけれど・・
新しい一歩を踏み出すのには・・コレぐらいが必要なのかも知れない。
でも踏み出すときは一人じゃない、皆がいるんだ
「サァヤ!!」
「マルクム・・ムイト・・ムイト・・ムイト兄様ぁ―――!!」
「無事でよかった」
「村に帰ろう・・」
○○○
「華夜!」
「華夜殿!」
「駿一郎様!!麻子様!」
「拙者もひしっと抱きしめたいでおじゃる~」
○○○
「イチルさん」
「あん?」
「帰りましょう、私達の国に」
「ヴェルザ様の言うとおりにしてみるのも、わるぅ無いかも知れんぞ?イチル」
「ゼロ・・オメーがしきんな!!」
○○○
「さて、ウィンター七姉弟・・後始末しましょうか」
「そうだな・・そしてその後、みんなで里に帰らないか」
「罪を憎んで人を憎まず、です」
「さ、ジョエル」
「・・ありがとう」
○○○
「・・さ、帰ろうかね」
「あら、ジョルナン。もうユイはいいの?」
「ふ、もう私の入る隙間など、無いだろうさ」
「そうね・・ふふ」
「エイル、怪我は無いか」
「あるわけないでしょウォーレンス・・アー疲れた、疲れた・・」
○○○
「クナークローユーキ!!・・ユイ!?」
「俺もいるんだけど」
「トリュー!?あんたたち・・お帰りぃぃー」
「「ぐは!!??」」
スゴイ勢いで抱きしめられた。
この世界マリミアは・・あたしのお母さんみたい・・。
「ゴメンね・・心配かけたよね・・ありがとう」
ユーキがもぞもぞと服を引っ張った。
「なぁに?」
「手・・繋いでいい?」
「いいよ!」
空っぽの手のひら、手を繋いだら空っぽじゃないよね。
いつだってアタシ達は繋がってる
あぁ、アタシの幸せ・・やっと手に入れたよ・・
「みんなと出会えて・・良かった」
ありがとう
ハローってことで空手シリーズ本気で終了~いままで読んでいてくださった皆様ありがとうございました~~~^^
たいてい六十話で終わる一理でした。
ハッピーエンドでよかったねユイ★




