23話 冒険者組合で仲間探し
いつもありがとうございます。
訓練が終わり話が進みます。
リディアも強くなった、今だからこそ、リディアにどうするかを聞いてみようと思う。
「丁度いいタイミングだし、リディアに聞くけど、古代遺跡は一緒に来る?それとも待ってる?」
強制はしたくない、何故ならこの世界では、生き返らないからだ。
私が守り切れればいいが、そうとも限らないからだ。
「私色々考えたんだけど、一緒について行く事に決めたよ」
怖がりなリディアが、付いてくると言うとは思わなかった。
オークや今回の訓練で、色々変わったのかもしれない。
理由が気になり、聞いてみる事にした。
「もう少し先の話なんだけど、魔法学園は中等部で学園内にある遺跡を探索する課題があるようだし、ここで逃げたら私、一生逃げ続ける事になると思ったからだよ」
「リディアの気持ちわかったよ、極力守るけど、危ない時は逃げる事を約束してね」
私はリディアに、ケガをしてほしくないと思ったからだ。
勿論、シャーリーもそうだし、他の人もだ。
それが何かはうまく言えないけど、リディアは少し皆とは違う大切さを感じていた。
「さて、そうなるとお父様の話をクリアする為に、1人強そうな人を連れて行きたいと思います」
私がそう言うと、シャーリーは少し悩んだ。
「お嬢様、元騎士団の者がおりますが、それらの中から連れて行きますか?」
それも最初に考えたけど、ちょっと選択からは外したのだ。
理由は連れて行く間に、何か起きたら手薄になるからだ。
「んとね、冒険者組合で探そうと思ってる」
オーク戦の時に、様々な冒険者を見た。
正直、強いと思ったので雇えればと思っている。
私は既に目星を付けているのだ。
「冒険者ですか、異論はありません」
冒険者は、力と命を賭けてお金を稼ぐ生業だ。
高ランクとなると、実力も高く信頼できるものが多い。
後は相手が、承諾するかどうかだ。
「アニエスちゃん、冒険者組合に私もついていっていい?」
おや、リディアは興味があるのか、いつもなら邸で待つか、家に帰るかなのに今日は違った。
すごく気になり聞くと、冒険者の登録をしたいと言った。
「リディア、冒険者の仕事しないとお金足りないなら、もっと渡すよ!」
あわわ、と私はお金を出そうとする。
私は危険な事をしてほしくないのだ。
お金に困ってるなら、お小遣いからもっと渡してもいいと思う。
「いや違うよ、お金は貰いすぎなぐらいだからね!えっと、冒険者登録の理由は、学園に入った後で活かせるかなと思ってだよ」
先を見て考えているようだ。
どうやら、お小遣い稼ぎという事もあるようだが、それよりも情報収集や、王都は冒険者の利点が多いみたいだった。
私もなろうかな、と言ったらシャーリーに猛反対された。
貴族は冒険者にならないらしい、縛られ続けるようだ。
「じゃあ、3人で街の冒険者組合に行こうか」
夕方近くになり、街の人混みも多くなっている。
仕事終わりの者や、これから仕事の者や、夕食の買い出しなど様々だ。
昼とは違い、露店も出始めて活気を感じた。
街の中心に少し大きな旗が立っているので、冒険者組合は分かりやすい。
入ろうとすると、シャーリーに止められた。
「お嬢様、くれぐれも問題は起こさないよう、お願い致しますね」
「酷いなぁ、私は問題児じゃないよ。分かったから、中では口出しとかしないでね」
もう、皆私をなんだと思ってるの。
子供の体には、大きな入り口を通る。
中は依頼帰り者や、打ち上げをしているのか、併設された酒場から様々な声が聞こえる。
奥には受付カウンターがあり、その手前の壁には依頼書が貼り付けられている。
「おおー!これこれ!この感じ!懐かしい」
昔を思い出し、涙が出そうになる。
私の所も、魔法剣士とか様々な人で賑わっていた。
まぁ、私はその時動けなかったから、見てただけなんだけどね。
私は何か絡まれる事にワクワクしながら歩くが、皆が私を避けて行く。
何故!、絡まれるイベントと昔聞いた事があるのに、私は体験できないようだ。
ふと目をやると、シャーリーが鬼の形相で追い払っていた。
「シャーリー、私よりも問題起こしてるよね。恥ずかしくなるからやめてよね」
私は悲しげな目をシャーリーに向けつつ話した。
カウンターは依頼を受け付ける所と、冒険者用の報告カウンターがある。
受付カウンターの前に行くと、私の背より高く、自身の身長の低さに悩むが、すぐに子供だったと理解する。
「お嬢様、失礼致します」
するとシャーリーがそう言い、私を持ち上げてくれた。
これならカウンターでお話ができる!
シャーリーにお礼を言うと、気にしないで下さいと言う。
受付の人は、若めの女性の人のようだ。
「お嬢ちゃん、ここはまだ早いんじゃないかな」
ふむ、先手でカウンターの女性は、私に要約すると帰れと言ってきたのだ。
「冒険者を雇いたいので、手続きをお願いしたいのです」
綺麗な言葉を使って、私は要件を伝える。
「うーん、何の用で、どんな風に雇いたいのかな」
「直接その人に話すので、指名依頼を行いたいです」
「指名依頼はお金は沢山掛かるけど、大丈夫?」
ああ、シャーリーがとてもイライラしている。
若干プルプルと震えてるのが、私に伝わるからやめてほしい。
入り口で口出し無用と言ってなかったら、おそらく大変な事になっていただろう。
「大丈夫ですが、その人の名前がわかりません。特徴は髪の色が青で銀の剣を持つ、銀ランクのソロ冒険者です」
あの時に名前を書いておけばよかったと、後悔している。
頼むならあの人が1番いいと、直感を感じたのだ。
「あのね、銀ランクは簡単に雇えないのよ。身なり見るとお金は持ってそうだけど、雇うだけでも大金なのよ」
話が進まないなぁ、私は権力を振りかざすの好きじゃないけど、仕方がないね。
私はポケットから、紋章が刻まれたコインを取り出す。
それをカウンターの上に、置いて見せた。
この領地の紋章コインが意味する事は1つだ。
それを見た瞬間に動きが止まり、反応がなくなってしまった。
「あの、これで身分の証明になりますよね、指名依頼お願いしたいのですが、宜しいでしょうか」
「は、はい!も、もちろんです!えっと、青色の髪で銀ランクの冒険者ですね!少々お待ちください!」
そう言って、裏に入って行く。
伝わってよかった。
「お嬢様、あのような者は領内に必要ありません。お嬢様の御用件を即時聞けないものは、追放あるのみです」
シャーリー、何言ってるの怖いよ。
「シャーリー、でもね。あの人は私が子供でも、一応相手にしてくれてるから良い方だと思うよ」
それでもですね、と言い出したので、口を塞ぐ事にした。
そういえば、リディアがずっと静かなので、どうしたのか聞いてみる。
「あのね、私初めて入ったから、圧倒されてるんだよ。やっぱり冒険者登録はまたの機会にしようかな…」
どうやら雰囲気に、圧倒されているみたいだった。
一応、冒険者組合は子供も賃金を稼げる様になっているので、ほんの少しはいるけど大半が強面の大人だ。
周りを見ていると、先程の女性が戻ってきた。
「お待たせ致しました。現在この街に滞在している、先程の条件ですと、おそらくローランさんかと思います」
あの人の名前は、ローランと言うのか…どこかでその名前を知っている気がする。
うーん、何だ?聞いたのか、見たのか、何だろうかモヤモヤする。
私が悩んでいると、リディアが声をあげた。
いきなりで私は驚いてしまう。
「アニエスちゃん、ごめんね。あのあの!ローランさんって、あの銀の戦士ローランさんですよね!」
リディアがそう言うと、私の中でピースが繋がる。
私が持ってる本の主人公だ。
最近ではフィリスも読んで、リディアと2人でよく話している。
「ええ、よく知ってますね。ローランさんは現在討伐依頼を行ってるので、街から出てます、戻り次第ご連絡を致します」
連絡よりも、直接きてもらう方が手間が省けるので、邸に来てもらう様お願いをした。
「リディア、私の要件は終わったから、登録の話をしたら?」
「そう…だね、えっとすみません、私は冒険者登録したいのですが、お願いできますか?」
リディアがぎりぎりカウンターに顔を出して話をする。
カウンターの女性は紙を用意した、どうやら記入すれば登録できるらしい。
カウンターが高くて記入は難しそうだ。
私はシャーリーにお願いをした。
「シャーリー、代筆お願いしてもいい?」
「勿論大丈夫ですが、リディア様もそれで宜しいですか?」
「はい、シャーリーさんお願いできますか?」
シャーリーは、リディアに内容を伝えて聞いた事を書いていく。
名前、性別、歳、住まい、得意分野となる。
最後の得意分野とは、剣術とか魔法とか生産等の事を書けば大丈夫だ。
「お嬢様、旦那様の話通り、当家が後ろ盾と記入致しますね」
その方が今後とも、リディアが困らないはずだ。
記入が終わり、受付の人がチェックする。
「記入漏れもないので、この内容で発行致します」
そう言って再度、裏へ行った。
そんなに時間もかからず戻ってきて、リディアに1枚の厚みのあるカードを渡した。
「最後に、魔力を流して下さい。それで登録が完了します」
リディアが言われた通りに魔力を流すと、何も書かれてなかったカードに文字が浮かび上がる。
これで登録完了です、と言われ、そのまま話を続けた。
「こちらが登録証となり、冒険者の身元保証にもなります。本人が持つと、今の様に文字が浮かび上がります」
どうやら魔法道具の様だ。
更に便利な事に、依頼の報酬金をそのカードに貯める事が出来て、各地の冒険者組合で下ろすこともできる様だ。
冒険者組合の運営しているお店では、そのまま支払いをしたりもできるらしい。
注意として言われたのが、紛失すると銀貨1枚が再発行にかかるとの事だった。
「13歳未満の方は、討伐依頼は受ける事ができず、採取依頼中心となりますので、御了承下さい。何か不明な点はありますか?」
「わかりやすい説明だったので、大丈夫です」
最後に受付の人にお礼を言って、私達はその場を後にした。
「リディア、すごく嬉しそうだね」
「うん、私の夢の一つだったんだ。本で冒険者の話を見てから、いつかなりたいなと思ってたんだよ」
ウキウキな表情でジャンプしたりするリディアは可愛く思える。
「今ので思い出した。さっき、銀の戦士ローランの話出たけど、どこまで本当なんだろうね」
「お嬢様、ローランは私も知ってます。過去に一度、戦地で共に戦ったこともあります」
そんな話が出てくるとは、思わなかった。
シャーリーの話だと、騎士団の時に魔物が王都に接近した防衛戦で、共に戦ったらしい。
「ローランは当時でもかなり強く、王都では英雄として語られてます」
「それで本になったんだね。ああ、銀の戦士ローランさんに会ってみたい!」
私の記憶ではローランって何で、銀の戦士って呼ばれるのかよくわからないんだよね。
銀の剣を使うから呼ばれてるのが有力かな
確かフィリスが詳しいから、戻ったら聞いてみようかな。
そんな事を考えながら邸に戻っていくのだった。
お読みいただき、ありがとうございます。
ブクマやいいね、等ありがとうございます!
何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。
話があまり進まず申し訳ありません。
冒険者に絡まれる事なく進みますが、王都ではどうなるかはその時をお待ち下さい。
リディアの為と記入した事が苦労する原因になったり…
お恥ずかしい話ですが、表記揺れが多数あるのを確認してます。
読みづらいかと思いますが、徐々に編集致しますので、何卒よろしくお願いいたします。




