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前の世界で運営者に消されたNPC姉妹が新しい世界で生きて行く  作者: あいか
序章 この世界で妹と再会するまで
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アニエスが寝てる間に

いつもありがとうございます。

皆様のお力添えで私は頑張れてます。

重ねて、御礼申し上げます。

即予定と違い大変申し訳ありません。


アニエスが寝てる時の話です。


アニエス寝てるので視点が変わってますのでご注意ください。



時は少し戻り、アニエスの治療が終わった時だった。

目を閉じて、死んだ様に静かになった。

残る3人は少し、心配してしまう。

先程の怪我と血の量、本人は浅いというが、浅く思えなかったのもある。

リディアが、顔を覗き込んだ。


「アニエスちゃん、寝てるだけだよね」


「息をしてますので、ご安心下さい。お疲れになったのでしょう」


シャーリーが、息をしてるので大丈夫と言って安心するのだった。

フィリスの治療も終わり、ひと休憩をしようかと思った時だった。

奥の天幕から人が出てきたのだ。

ゆっくりと歩いてきたのはアニエスの父、ロビンだった。

寝ているアニエスを優しく見つめて話をする。


「シャーリー、すまないな。アニエスが面倒をかけた様だ」


「いえ、旦那様。私がおそばを離れなければ、怪我をする事は無かったはずです。この命で、他の者はどうかお許し下さい」


シャーリーはアニエスが怪我をした事で、自分が悪いと言って命を差し出そうとする。

それを見たフィリスは咄嗟に体を動かした。


「私が悪いんです!私が捕まったから!助けてきて怪我をしたんです!」


2人の剣幕でリディアはたじろいだ。

その2人を見たロビンは嬉しそうに思っていた。


「シャーリー、命を粗末にするなと前にも教えたはずだぞ。アニエスが選んでした事だ、誰が悪いと言うならば、怪我をさせた者だな」


「旦那様…」


「さて、彼女がオークに攫われていたという者だな。辛いと思うが、話を聞かせてもらえないだろうか」


ロビンはフィリスの方を向き、姿勢を正した。

フィリスは少し悩んだ様だが、話をし出した。


フィリスの話だと、彼女の両親は商人で、街から街に荷物を運んでいたそうだ。

盗賊の危険性も考えられるので、冒険者を雇って街を出立した。

街道を順調に進みあと少しで、街に到着する所で襲われたらしい。

初めはオークと言う事が、分からず盗賊と思った様だ。

その場で男は殺され、父親はフィリスの目の前で殺された様だ。

母親は最後まで抵抗するが、フィリスを逃そうとした事がオークの癇に障り、少しの間で生きてるのが、フィリス1人だけになってしまったと


その話をフィリスは、涙を流しながら話した。

それを聞いたリディアも泣きそうだった。

捕まった後の事を話そうとした所で、ロビンが止めた。

ロビンなりの配慮の様だ。


「辛い事を思い出させてすまなかった。この領の領主として謝罪する。辛い目に遭わせてしまい、申し訳なかった」


ロビンが謝り、腰を折ったのだ、普通の領主がする対応ではないのだが、安全を守れなかった事によるケジメをしたいという事だろう。

しかし、この場にいる者でそれを知るのはシャーリーぐらいなので、2人は驚きと惑う。

更には、フィリスはロビンが領主と思っていない。

アニエスの父親という認識だけだったのだ。


「えっと、頭を上げて下さい。アニエスさんの言葉を借りるのなら悪いのはオークですので、ここにいる人は誰も悪くありません。領主様が、一領民に気を遣って頂けるだけで嬉しく思います」


フィリスは困惑しながら、粗相のないように頑張り言葉を話す。


「しかし我が領で起きた事だ。最大限の援助をさせていただきたい」


ロビンも引かなかった。

悩む2人にリディアが話し始める。


「旦那様、発言お許しください。恐らくフィリス様は金品なども奪われているご様子かと、なので暫く邸にて生活していただくのが、よろしいかと思います」


「ふむ、そうだな。その方がいいだろう。フィリスもそれでいいかな」


フィリスは頷くしか出来なかった。

その後、ロビンは一度、邸に帰りアンナにアニエスの事を隠しつつ伝えると言って出て行く。

シャーリーも邸の者に通達して、用意をさせる為に出て行った。

フィリスとリディアは2人とも疲れを隠せない。


「フィリスちゃんも寝た方がいいよ。疲れてるでしょ。私起きておくから安心していいよ」


リディアにそう言われたフィリスは、確かに体の疲れを感じた。

言葉に甘えるようにベッドに横になり、目を閉じるのだった。

冷たい床じゃないベッドは、すぐに夢の中へ誘うのだった。

起きているのはリディアだけだったが、今日1日で色々あったなと思い返していた。


立ち上がり、アニエスの着ていた服を見る。

肩から斬られて周りが血で染まっている。


「私がもう少し強ければ、アニエスちゃんを守れたのかな」


そんな事を呟きながら、それを抱きしめた。

暫くして服を戻し、寝ているアニエスの頬を突き始める。

弾力があり、突くのが楽しくなっていた。

こんなところ見られたらまずいよね、と心では思うが止められないのだった。

見られたら確実に処罰されるだろう、それは領主の娘だからだ。

やめないとやめないとダメなのに、としているとシャーリーが戻ってきた。


「リディア様、何をされてるのですか」


「お、お、お帰りなさい!」


声をかけられ、動揺するリディアだった。

高速に頭を回転させて言い訳を考える。


「アニエスちゃんが全然起きないから、大丈夫かなって思って確かめてただけです」


「そうだったのですね。もうそろそろ起きると思います」


ドキドキする心臓の鼓動を感じつつ、リディアは凌ぎ切ったのだった。

シャーリーは、フィリスがすぐ住めるように手筈を整え終わったようだ。


「夕食の時間になりますので、奥を使って食事に致しましょう」


「お嬢様、起きて下さい。食事ですよ」


シャーリーが揺するが起きる気配がない。

少し焦り呼吸などを確認していく。

問題なく息もあるが起きない。


「アニエスちゃん!ねぇ起きてよ」


リディアも揺するが起きる気配はなった。

そんな2人の声でフィリスは目覚める。


「久しぶりに安心して眠れました。どうしましたか?」


起きたフィリスにアニエスが起きない事を伝えた。

フィリスもアニエスを起こそうとするが反応なく起きなかった。


「一体、何が起きたのでしょうか。お嬢様が全く起きないなんて…」


「毒とか呪いとか…」


リディアは考えられる最悪の可能性を言うがシャーリーは否定した。


「毒であれば、もっとわかりやすいと思います。呪いは実際見た事ないですが、体に使われた呪いが浮き出るようです」


つい先程、シャーリーが確認した時には特にそれらしい物はなかったのだ。

2人が考えているとフィリスが言葉を発した。


「本当に寝ているだけだとしたらどうでしょうか」


「確かに安らかに息をしてるこの感じは寝ている様に見えますが、少し様子を見ましょうか」


シャーリーはそう提案して、まずは食事を取る事にした。

奥のテーブルに仮拠点で配られている食料を並べる。

すぐ食べれるようにとパンにシチューという組み合わせとなる。

3人はそれを食べて始めた。

するとフィリスが涙を流し始めたのだった。


「フィリスちゃん、どうしたの?」


「お口に合わなかったでしょうか」


2人の心配する声に首を振り涙を拭う。


「違うの。暖かくて美味しい食事で、母さんの味を思い出したの」


2人はなんと言ったらいいか言葉をかけれなかった。

ここにアニエスがいたら、なんと言っただろうか。

リディアは考えても答えが出ないので両手でフィリスを抱きしめた。

温かい人の優しさを感じ、涙がまた出てくるフィリスだった。


「ありがとう、リディアさん。ごめんね、湿っぽくて。食事冷めちゃうから食べよ」


フィリスは両親を目の前で殺されて、今日までオークに捕まっていたのだ、本人が大丈夫と言っても心が傷ついている事にシャーリーとリディアは気がついた。


食後にシャーリーがどこから持ってきたのか、果物を剥いてくれて3人で楽しく喋りながら食べた。

食器などをシャーリーが片付けようとしたので、2人も手伝うと言うが、私の仕事ですと断られる。

そのかわりにお嬢様の事を見てて下さい、と言われ2人で見守る事にした。


「アニエスちゃん、起きないね」


「はい、アニエス様、寝たままで起きません」


シャーリーが戻ってきたが、特に変わりはないまま寝続けていた。

シャーリーはリディアに家に帰るかを確認する。

帰るなら日が暮れる前じゃないと危ないからだ。

リディアは少し考えるが、このままここにいる事を決意した。

それを聞きシャーリーは、リディアの母親に伝えてくると言って再度出て行った。


「シャーリーさん、なんでも出来て凄いね」


フィリスはメイドと関わる事がない為、新鮮に思えたようだ。

リディアもつい最近までは関わってなかったのだが、どんどん巻き込まれてるように思えた。

その後も2人は様々身近な話をして、仲良くなっていくのだった。

話をしていると、シャーリーが戻ってきた。

リディアの母親に伝えた事を話した。

その後、シャーリーは2人が寝れるように支度をする。

この場所は、司令用の場所なのでベッドが少ないのだ。

2つしかないのでシャーリーが簡易的な物を運んできた。


「どちらか、簡易的で申し訳ないのですが、こちらをお使いください」


「でも、それだとシャーリーさんが寝れないのでは?」


リディアがそう言うと自分は寝ずにお嬢様を見守ります、と言うのだ。

2人は話し合って簡易ベッドをシャーリーに使ってもらい元々のベッドは大きめなので2人で使う事にした。


「シャーリーさん、寝ないと体に悪いです。アニエスちゃんもそう言うと思います」


リディアは起き続けると言うシャーリーにそう言って寝る事にした。

シャーリーも眠くなったら寝ますのでご安心下さいと言うのだった。

2人はシャーリーにおやすみなさいと言って目を閉じる。

2人が寝た事を見守ると視線をアニエスに向けて優しく見守る。

司令用なので入り口前に兵士が居るし仮拠点は兵士と冒険者が巡回してる為、安全なのだが深夜となると分からなくなる。

その為、寝ずに守ろうと心に決めたのだった。

お読みいただき、ありがとうございます。

よければブクマなど頂けると転がって喜びます。


何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。


ロビンは邸に帰った後、アンナへの言い訳で頑張ってます。

アニエスがいない事を隠し通りますが、自分は帰れなくなりました。


治療技術は少し衰退してますが、ある程度高水準です。

欠損は治療不可ですが、他は治療薬と重症者は光魔法で治癒します。

血は体内で増やす薬が一応ありますが、恐らく作中では出てこないです。



②の後は戦闘予定です!分割するかもしれません。

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