第68話 鬼神戦争 急ノ壱
とある映画ではこの流れから「Q」となりますが、そうはしません。
ちなみにその映画の主人公に私の性格は似ています、はい。
ズチャァァァァァァ・・ボコォォォォォン!
僕は辛うじて全部の熱線剣を避けているが、その降った剣の軌道の跡に、張り巡らされたように空中に斬撃、いや熱線が残留している。
これに対応する策が正直ないのだ。
基本僕は生身の体、そして前の戦闘からわかるように豪六も炎に弱い。
僕の炎は多重属性の付与で成り立っているが、それ単体でだと難しい。
そして熱の塊となると、触れることもできない。水を掛けるなんてもってのほかだ、一気に蒸発して爆発か、または煙が上がって価格が遮断されるかといった具合だろう。
今、触れてしまった部分を一時的に氷で塞いでいるが・・・
・・・・ん、氷?
「・・はは」
「どうなされた?まだ終わらんぞい」
「いや、終わりにされてもらいます・・・永久凍土・壁!」
言葉を発し、右手の熱を左半身へともって行き、球状をした青紫色が右手に現れる。
その右手を地面へ向け、放つ。
するとそれが地面へ接着した瞬間、バキバキバキッ!と言って、高さ4メートル近く、厚さ3メートルの壁が出来上がる。
「ッフ、そんなもので我が熱線は止められまい」
「そうですね、けれど止められなければ負けるという道理はない」
「これは一本取られたわい、じゃが、それはこちらとて同じじゃ」
「「・・・」」
無言で対峙する二人の口には笑みが浮かび、僕は地面を蹴った。
神爺が熱線剣を肩口の高さで地面と水平に構え、グッと腰を落とし、地面を蹴る。
神爺は、壁に一突き、つぎに右上段振り下ろしから左下切り上げ。体を翻しながら左横一文字・・・と氷の壁を解体する。
僕は地面を蹴った時の反発力を使って自分の体を、上空へと打ち上げた。
そして、神爺と太陽の一直線上に僕の体が置かれる。
すると異変に気付いた神爺が面白そうに顔を歪める。
「天晴じゃ」
「・・・」
僕は人差し指を立て、神爺の核を目掛けて青紫の光を射出する。
バリィィィン!と音がしたと同時に神爺の形代はドロドロに崩れ、土に消えた。




