第67話 鬼神戦争 破ノ参
更新できなかった分で追加ぁ!
一日二日空くと訛りますね、それは私が悪いのか・・・
「そんなに焦って、どうしたんだい?」
「ははっ、そんなの聞いてないッスよ・・・」
「豪六が怖いのかい?一応君より位は低いけど?」
「そもそも相性最悪っスもん、どうしろっつうんですか」
「それはもう、僕と戦ってもらうしか?」
「・・・この人数の中で?」
「敵を引き込むのは慣れてるよ?」
「そらたまげたッス・・・いいでしょう。けど豪六っちと同じく憑代にさせてもらいます」
「・・・どうぞ」
小声で組手紛いをしながら交わした会話で、翔貴の引き込みに成功。
ついでを言うと、今僕についてる鬼は、政宗、豪六、翔貴となる。
僕は政宗に、兄の体を出させ、その体に政宗が憑依し、そちらに翔貴を多重憑依させる。
パワータイプの政宗にスピード特化の翔貴を合わせるのと、僕と豪六の弱点の補い合いの釣り合いが取れる。例えば、僕の打たれ弱さと、豪六の攻撃速度移動速度の遅鈍さは、僕のスピードと豪六の頑強さで補えると、プラマイゼロの攻防一対が出来るという目論見。
そして、豪六だけの憑依なら、その能力を引き出すのは容易。
地面に降り、声を出す。
「今より、茶番ではなく本当の戦争を始めよう、逃げるも裏切るもあなたたち次第だ」
「・・・面白い」
ゴルァァァァァァァ!!
ズババババババババババ!!
翔と豪が同時に僕に向かう。
攻撃パターンは変わらないのか・・・飛ばされた空気の刃を、指でそっと摘まみ、体を捻りながら回転させ、返す。
「燕返し」
「蛮剛強振」
返したところに、剛の鬼が僕の喉目掛けてラリアットをかます。
その勢いを片手で突っ張り、振動を水華の応用を使って腰を支点にして動源にし、身体を腕に絡ませるようにして回避。
そのまま、肩の方に飛びつき、ゴキゴキッ!と、関節をキメる。
先の翔に向かって腕を薙ぎ払い、炎を飛ばす。
グラグラと宙を焼き進み、鬼の体とぶつかり、爆発する。
構え直すと瞼を閉じた視界にすら映るほどの黄色い閃光が煌き、過ぎる。
今度は・・・神か。
それも、光仙使いだ。素早い速射性と、その一突の音速。
僕の闇炎よりも太陽自体を濃縮したような、純粋なる炎。
事実、僕を追尾するように動いた光線の交点はすべてがマグマのように滾り、音を立てている。
「・・・早速難所かな?」
「ふぉふぉ、この老子。全力でお相手させていただきますの」
僕は老人が苦手だ、というのも一見ひ弱に見えるその見た目の裏になんにかを隠してることの方が多いからだ。
・・・さっきの考察は間違いだろう。おそらく彼は、明光使い。
「そうです、鬼神類は天照大神より因果を引き、我らが神が岩壁に隠れたとき現世に落ちた召使の型であられる」
「・・・だから純熱でしょう」
「そうですな、名乗り申します。神鬼第二位神爺でございます」
「僕のはもういいですね?」
「そうですな・・・それでは、いざ参る」
そう言って、神爺が手元に集めて作ったのは、熱線によって出来た光剣であったのは明白だった。




