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第8話:エンカウントと忍び寄る影

いつもお読みいただきありがとうございます! 第8話です。

今回はレベル5を突破したフリシアが、ファイヤースライム周回と氷結弾の更なる強化に励むお話です。

一方、ダンジョン帰りの冒険者パーティが遭遇した強敵「Red Tentacle」の影が、フリシアのレベリングスポットへと忍び寄り……!?

波乱の予感が漂う展開をぜひお楽しみください!

レベル5の壁を突破したフリシアは、再び警備兵のお兄さんに立ち会いと証明書のサインをお願いした。当然のように警備兵のお兄さんから手渡された新しいラブレターは、いつも通りリザお姉さんの手によって一瞬でゴミ箱へと投げ捨てられた!


無事にファイヤースライムの討伐許可スタンプを手に入れたフリシアは、すぐさま新しい狩りのルーティンを開始した。


ファイヤースライムは赤くドロドロとした溶岩のような火属性モンスターだ。熱を帯びた体当たりで攻撃してくるだけで動きも遅く、フリシアにとってみれば対処は容易い。彼女は数ヶ月間にわたり、ファイヤースライムの周回に没頭した。日中には気晴らしを兼ねてFried-Chicを氷結弾で狙い撃ちし、大きくて新鮮な鶏肉を持ち帰っては家族への土産や市場での売却用に確保していた。


(この街の周辺だと、次に狙えそうな火属性モンスターはレベル9や10まで跳ね上がっちゃうのよね……それなら、しばらくはここでファイヤースライムを回し続けるのが一番安全で確実ね!)


フリシアは心の中で手堅く計算した。


数ヶ月が経過し、彼女のレベルは少しずつ、確実に上がっていき、ついにベースレベル6へと到達した。


そしてある日の夕方、フリシアの頭の中に朗報を告げるシステム通知音が響き渡った!


【 ジョブレベルアップ:Job Lv. 8 】


フリシアは迷わずスキル画面を開き、Rapid Throwの熟練度を引き上げた! 研ぎ澄まされた技術により、今や彼女は一度に最大5連投(5Hits)の氷結弾を一瞬のうちに放つことができるようになったのだ!


さらに、日常的に弾薬の補充として作り続けていた基礎氷生成魔法も自然と熟練度が上がり、レベル3へと進化していた。これにより生成される氷結弾は密度と硬度が増し、以前とは比べものにならないほどの威力を秘めるようになった!


……


同じ日の夕方、南側の森の街道。


一日中ダンジョンに潜っていた冒険者パーティが、息を切らしながら街へと戻ろうとしていた。メンバー全員のレベルは10を超えており、それなりに腕の立つパーティだ。


しかし、街への帰り道で運悪く火属性のエリートモンスター「Red Tentacle」と鉢合わせてしまったのだ!


アクティブモンスターであるRed Tentacleは、生命体を感知するなり熱気を帯びた赤い触手をしならせ、激しい攻撃を仕掛けてきた!


「チッ! Red Tentacleだと!?」パーティリーダーの剣士が剣で攻撃を受け止める。「通常ならレベル10以上の俺たちならなんとか倒せる相手だ、みんなで囲め!」


戦闘は苛烈を極めた。剣士が間合いを計りながら触手の熱攻撃を裁き、弓手が一射一射急所に矢を叩き込み、魔術師が遠距離から攻撃魔法で牽制する。全員の連携攻撃により、Red TentacleのHPは6割近くまで削られていた。


しかし、一日中のダンジョン攻略による蓄積疲労とリソース不足が重くのしかかる!


「マナがもう10%も残ってないわ!」ヒーラーの僧侶が青ざめた顔で叫んだ。


「俺の矢筒ももうすぐ空だ!」弓手が声を張り上げる。


「私もあと数回しか魔法が撃てない!」魔術師が続いた。


仲間のリソースが底をつきかけているのを見た剣士は、判断を下した。このままマナと arrow が切れれば、前衛の自分が焼き尽くされるのは目に見えている!


「撤退だ! 無理をするな、今の状態じゃジリ貧だ! 街へ逃げるぞ!」


パーティは全速力で走り出し、モンスターの感知範囲から離れて街の門へと逃げ込んだ。真っ赤なエリートモンスターを背後に残したまま。


標的を見失ったRed Tentacleは、ヌルヌルと身体をくねらせながら街道をさまよい……そのままファイヤースライムのレベリングスポットである草原へと根を張ってしまった!


……


同じ頃、少し離れた大きな木陰の下。


十歳の少女が大きなポーチの脇で気持ちよさそうに休憩していた。マナゲージが満タンまで回復したのを確認すると、フリシアは小さく背伸びをして、ご機嫌な笑顔で呟いた。


「ふぅ……MPも戻ったし、ファイヤースライムをもう1周狩ってから帰ろうかしら〜」


彼女はまだ知らなかった。いつもの狩場に、何が待ち構えているのかを……!


---


ステータス確認


名前:フリシア・バーハート

職業:スカウト(Scout)

Base Level:6

Job Level:8

Skill:Rapid Throw Lv.8

Hiding Lv.1

基礎氷生成魔法 Lv.5

第8話をお読みいただきありがとうございました!

順調にレベル6、Job Lv.8へと成長し、5連投(5Hits)と氷結弾Lv.3を手に入れたフリシアちゃん!

しかし、ダンジョン帰りのパーティが逃げ出したエリートモブ「Red Tentacle」が、なんとフリシアちゃんの狩場に居座ってしまい……!?

絶好の実験台(?)と遭遇してしまったフリシアちゃんの次回での活躍にご期待ください!


「5Hitsの氷結弾とか絶対強い!」「Red Tentacleさんの運命やいかに(笑)」と思っていただけましたら、ぜひページ下部の【ブックマーク登録】や【評価(★★★★★)】、【フォロー】で応援していただけると大変励みになります!


次回(第9話)もどうぞお楽しみに! ✨

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