表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/27

第6話:氷結弾とフレイドチキン

いつもお読みいただきありがとうございます! 第6話です。

今回は氷結弾の生成訓練を重ねたフリシアが、ついにレベル3に到達!

新しく解放された火属性モンスター「Fried-Chic」相手に、ゲーマー流の属性相性×3連投石コンボを叩き込むお話です。

付き添いのガードさんのリアクションとともにお楽しみください!

さらに丸一ヶ月の月日が流れた……。


定番のスポーン地点での投石レベリングは相変わらず続いていたが、変わったのはフリシアの「狩りのプロセス」だった!


スライムが再出現するまでの約6分間の待ち時間中、フリシアはただ休んでいるだけではない。MPと体力を回復させつつ、集中して氷結弾を一個ずつ丁寧に作っては腰の次元ポーチへとストックしていた。


最初の頃は作成速度が遅く、スライムのリスポーン周期に補充が追いつかず、普通の小石を混ぜて投げることもあった……だが、反復練習を重ねるうちに身体と感覚が急速に熟練していった! かつては一球作るのに半分近くかかっていた時間が、今ではわずか数秒で高密度の氷結弾を手のひらに凝縮できるようになったのだ!


気つけば……次元ポーチへの氷結弾のストックと、モンスターのスポーンタイミングを合わせた狩りの完全な循環を確立していた!


そしてある日の午後、最後の氷結弾がスライムの身体を砕いた瞬間……彼女の頭の中に再びギルドシステムの通知音が響き渡った!


【 キャラクターレベルアップ:Level 2 ➔ Level 3 】


フリシアは額の汗を拭い、誇らしげにニッコリと笑った。彼女のレベルは、血の滲むような努力と緻密な時間管理によって、また一つ上の段階へと上がったのだ!


……


夕方の冒険者協会。


フリシアはいつものようにスライム結晶の袋とともに、金属製の冒険者証を女性職員に手渡した。


この世界において、冒険者証はギルドのデータベースと直接リンクしている。カードの持ち主がレベルアップすると、表面の数値が光を放ち、即座に現在のレベルへと更新される仕組みだ。


「あっ! フリシアちゃん!」冒険者証の数値を見た女性職員が驚きの声を上げた。「レベル3になったのね! おめでとう!」


「ありがとうございます、お姉さん!」フリシアは笑顔で応えた。


「本当にすごいわね! これなら『Fried-Chic』の討伐クエストも受けられるわよ!」


「えっ……? Fried-Chicですか?」フリシアは首をかしげ、不思議そうな顔をした。


女性職員はクスッと笑って説明を続けた。「協会ギルドの規定で、モンスター討伐クエストの受注条件は、受ける人のレベルが countryside そのモンスターと同等以上でなければならないの。Fried-Chicはちょうどレベル3のモンスターなのよ」


「ただ……フリシアちゃんのようにまだ規定年齢に達していない子供の場合は、安全面を特別に考慮しなければならないの。新しいモンスターと初めて戦うクエストを受ける時は、ギルドの人間か『警備兵』が同行して、安全に倒せるかどうかの立ち会い確認が必要になるのよ」


女性職員は少し間を置き、ニコニコしながら耳打ちした。「それにね……Fried-Chicはうまく処理して倒すと、確率で『上質な生の鶏肉』をドロップするのよ!」


「鶏肉」という言葉を聞いた瞬間、フリシアの目がギラリと光った!


(タダの鶏肉! 狩りから持ち帰れば、今夜は銅貨一枚も使わずに家族みんなで美味しいお肉料理が食べられるじゃない!)


……


翌朝。


フリシアはFried-Chicの討伐クエストを手に取ると、非番で手に余裕のある街の警備兵にお願いして、証明人として街の外へ同行してもらった。


鉄の鎧に身を包んだ大柄な警備兵は、不思議そうな表情で十歳の少女の後ろをついて歩いた。道中、彼はフリシアが正座してうつむきながら、何度も腰の次元ポーチの中に手を出し入れしている姿を目撃した。


「なあ……お嬢ちゃん、何をしてるんだ?」警備兵がたまらず尋ねた。


「ふふっ……ポーチの中に弾薬を準備してるんです」フリシアは深く説明せず、笑顔で答えた。


警備兵は首をかしげた。(弾薬の準備……? あんな小さな腰ポーチの中に?)だがそれ以上は追求せず、静かに後ろをついて行った。


やがて二人が奥深い森の入り口へと差し掛かったその時……。


コッコッ……コケッ!!


奇妙な鳴き声とともに、小柄なニワトリのような姿をしたモンスターが現れた。全身の羽が赤く、体表から時折火花が弾けている! 火属性の突進系モンスター「Fried-Chic」だ!


「気をつけるんだ、お嬢ちゃん! こいつは動きが早い上に火のオーラを……」


警備兵は慌てて腰の剣を抜き、少女をかばおうと一歩踏み出そうとした……だが、彼が足を踏み出す間すら与えられなかった!


フリシアはしっかりと踏み込み、腰の次元ポーチに手を突っ込むと、一気に高密度の丸い「氷結弾」3個を手のひらに掴み取った!


この世界において、氷は水属性に属する。そして水属性は火属性に対して圧倒的な相性優位を誇る!


「Rapid Throw!」


シュッ——シュッ——シュッ!!


ドカン! ドカン! ドカン!!


3個の氷結弾が恐ろしい速度で空気を切り裂いた! 一発目がFried-Chicの胸元に直撃し、水属性の極寒の冷気が火のオーラと激突してジュッと凄まじい水蒸気が吹き荒れる! 間髪入れずに二発目と三発目が同じ場所に叩き込まれた!


スキルのダメージ倍率補正に加え、完全な属性弱点攻撃……Fried-Chicの身体が一瞬で光の粒子となって霧散し、地面には新鮮な「大きめの鶏胸肉」だけが残された!


警備兵は手に持った剣を落としそうになりながら、口を大きく開けて目の前の光景を呆然と見つめていた。


(な……なんだ今のは……!? 氷の塊を3連続で投げただと……!? それに火属性のニワトリを一瞬で蒸発させただと……!?)


フリシアはニコニコしながら鶏肉を拾い上げ、次元ポーチへと収納すると、まだショックから立ち直れない警備兵に向かって親指を立てた。


「お兄さん……これで『合格』ですか?」


警備兵はなんとか飛んでいった意識を呼び戻し、生唾をゴクリと飲み込んだ。十歳の少女の顔と、何もない草むらを交互に見つめ、震える声で答えた。


「……ご、合格です……!」


大柄な警備兵は手元が震えるのを抑えながら、急速に証明書へサインとスタンプを押した。無理もない、彼がこれまでの人生で見た中で、最も完璧で隙のない属性相性狩りだったのだから。


フリシアは証明書を受け取ってポーチにしまうと、中に収まったプリプリの新鮮な鶏肉を満足そうに見つめた。


(フフッ……クエストの証明書も手に入ったし、今夜の夕食用の高級な鶏肉もタダでゲットできちゃった!)


少女はポーチのベルトを締め直し、「氷結弾+Rapid Throw 3Hits」のコンボが火属性モンスターを完璧に粉砕したことに胸を躍らせながら、誇らしげに胸を張った。


---


ステータス確認


名前:フリシア・バーハート

職業:スカウト(Scout)

Base Level:3

Job Level:4

Skill:Rapid Throw Lv.3

Hiding Lv.1

基礎氷生成魔法 Lv.2

第6話をお読みいただきありがとうございました!

氷結弾の作成スピードを極めたフリシアちゃんが、火属性のFried-Chic相手に属性メタを完璧に決めて一撃(3連撃)粉砕するお話でした!

驚愕するガードさんの表情が目に浮かびますね(笑)。


「属性相性を活かした戦闘が爽快!」「タダで鶏肉をゲットするフリシアちゃん可愛い!」と思っていただけましたら、ぜひページ下部の【ブックマーク登録】や【評価(★★★★★)】、【フォロー】で応援していただけると大変励みになります!


次回(第7話)もどうぞお楽しみに! ✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ