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第30話:火属性素材と伝説の鍛冶屋

読者の皆さん、こんにちは!第30話をお届けします。

超絶レアアイテム「ロイヤルクリムゾンスティンガー」を手に入れたフリーシア!

鑑定の結果、まさかの濃密な火属性を秘めていることが判明します。

氷のナイフしか直接投げられないフリーシアは、対地属性用の火属性の武器を作るためクラフトを決意!

そこで名乗りを上げたのは、なんとギルドマスターであり伝説級の鍛冶屋・ヴォルドガンでした!

ガチゲーマー・フリーシアの新たな武器作成劇が幕を開けます!

フリーシアが超絶レア素材「ロイヤルクリムゾンスティンガー」を叩き出した後、ギルド内は騒然となり、アイテムはすぐさま詳細鑑定のために鑑定室へと運び込まれた。このギルド支部の歴史において、誰一人として手に取ったことのない幻の素材であるため、ギルドとしてもその真の性能と価値を慎重に見極める必要があったのだ。


やがて出された鑑定結果は、驚くべきものだった。


* 耐久性:高品質の鋼鉄を遥かに凌駕する頑丈さ

* 重量:アルミニウムのように驚異的に軽い

* 属性:濃密な火属性のオーラを宿しており、武器として加工すれば攻撃時に炎や火花を発生させることが可能


鑑定士が「火属性の性質を持つ」と口にした瞬間、フリーシアの頭の中でピコンと電球が灯った。


(そういえば……)


彼女は心の中で素早く状況を分析的に整理し始めた。


現在、彼女の主兵装は魔法で生成した氷のナイフだ。風属性のモンスターと戦う際は、道端の小石を拾ってスキルで投げつければいい。石も氷も実体を持つ固形物であるため、そのままスキルの媒介として投擲することができる。


だが、火属性や風属性は別だ。基本魔法で作ることはできても、それらは手で保持できる物理的な形を持たないエネルギーに過ぎない。火属性の投擲攻撃を行いたい場合、わざわざ火属性の矢を購入して投げるしかなかったのだ。それでは金銭的コストがかかる上、彼女の次元バッグの「自動拾得」機能をもってしても、使い捨てた矢を回収することはできない。


そこまで思考を巡らせたフリーシアは、隣で鑑定結果を見つめていた体格のいい中年の男に向き直った。


「あの……この素材を使って、自分で武器をクラフトしてもらってもいいですか?」


冒険者ギルドの支部長ヴォルドガンは、一瞬ぽかんと口を開けたが、すぐに大声を上げた。


「ええっ!? お嬢ちゃん……ギルドに売ってくれないのか!?」


フリーシアは澄んだ瞳で素直に答えた。


「私、まだ火属性の攻撃手段を持っていないんです。地属性のモンスターと戦う時にすごく苦戦してしまって……」


ヴォルドガンは腕を組み、しばらく唸った後にハァと息を吐き出した。


「冒険者ギルドの規約上、手に入れたドロップアイテムの所有権は獲った本人にある。誰に売ろうが、自分で使おうが自由だ。お嬢ちゃんがそう決めたんなら、ワシとしても無理強いはできんが……なあ、本当に売ってくれんか?」


「自分の武器にクラフトします!」


フリーシアは力強く宣言した。


「だったら……せめてその武器、ワシに作らせてくれないか?」


支部長はニッと豪快な笑みを浮かべて提案した。


フリーシアは不思議そうに首をかしげた。そんな話は初耳だったからだ。


この世界には、ファイターやメイジといった戦闘職の他に、生産や採取を専門とする特殊職が存在する。プレイヤーは試練を受けることで、メイン職に加えてこれらの生産職を副職として習得することができるのだ。


そしてギルドマスターであるヴォルドガンは、剣術を極めた「ブレードマスター」であると同時に、トップクラスの技術を持つ「ブラックスミス(鍛冶屋)」でもあったのだ!


傍らに控えていた秘書の女性職員エレーナが、困惑するフリーシアへフォローを入れた。


「ギルドマスターは戦闘技術だけじゃなく、この街でも指折りの武器職人として名高いブラックスミスでもあるんですよ、フリーシアちゃん! 最近はめっきりハンマーを握らなくなっちゃいましたけど……」


「まあな……」


ヴォルドガンは苦笑いしながら後頭部をかいた。


「ギルドマスターとしての書類仕事が忙しくて、昔みたいに鍛治炉に張り付く時間が取れなくてな。だが……目の前にこんな超レア素材を持ち出されたら、鍛冶屋としての血が騒がないわけがないだろう! 喉から手が出るほど打ちたくてたまらんのだよ!」


それを聞いたフリーシアは嬉しそうに頷いた。しかし、すぐに重要なことを思い出して尋ねた。


「わかりました! ……でも、クラフトの代金はおいくらになりますか?」


「ガハハ! そんなもん気にするな!」


ヴォルドガンは豪快に手を振って笑い飛ばした。


「代金は後払いでいい! 街で稼げるようになってから払ってくれれば十分だ。こんな伝説級の素材、他の奴に譲ってなるものか!」


鍛冶屋としてのプロの眼光を輝かせ、大きな身体をかがめて少女を見つめるヴォルドガン。


「それで……お嬢ちゃん、どんな武器を作りたいんだ?」


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level: 19 | Job Level: 24


特殊装備:


* カスタム次元バッグ (容量2倍拡張 + 自動拾得機能搭載)

* ロイヤルクリムゾンスティンガー


【 習得スキル一覧 】


* [ ラピッドスロウ (Rapid Throw) ] Lv.10 (MAX)

* [ 投擲修練 (Throwing Mastery) ] Lv.10 (MAX)

* [ ハイディング (Hiding) ] Lv.4

* [ 氷生成の基本魔法 ] Lv.8

* [ トラップリサーチ (Trap Research) ] Lv.1 (MAX)


---

第30話をお読みいただきありがとうございました!


ついに火属性の超レア素材を手に入れたフリーシア!

幸運にも、ギルドマスターであり伝説的な腕前を持つ鍛冶屋ヴォルドガンが、自ら武器のクラフトを引き受けてくれることになりました!


果たして、この貴重な素材からどのような火属性武器が生まれ変わるのか!?

そしてガチゲーマー・フリーシアが要求する武器の形状とは……!?


面白いと思っていただけましたら、ぜひ評価やブックマーク登録で応援していただけると大きな励みになります!

それでは、次回の第31話でお会いしましょう!

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