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第31話:暗器・Royal Crimson Hidden Blade

読者の皆さん、こんにちは!第31話をお届けします。

鍛冶屋の才能も兼ね備えたギルドマスター・ヴォルドガンに新武器の作成を依頼したフリーシア。

彼女が考案したのは、自身のステータス配分とスキル仕様を完璧に計算し尽くした「隠し刃付きのアームガード」でした。

数日後、完成した神装備「Royal Crimson Hidden Blade」の破格すぎる性能にフリーシアも驚愕!

秩序ある効率プレイを誇る彼女の視線の先には、「初心者PvP大会」の告知が貼り出されていて……!?

この世界にはRPGに似たシステムが多く存在するが、大きく異なる点が一つある。それは「装備の職業制限が存在しない」ということだ。服はただの服であり、誰でも着用できる。それが自分の職業に適しているかどうかは別問題だが。


武器も同様で、誰もがすべての武器を装備・使用できる。ただ、職種ごとに特定の武器を補正するパッシブスキル——ナイトの「剣修練(ソードマスタリー)」やアーチャーの「弓修練(ボウマスタリー)」のようなものが存在するだけなのだ。


フリーシアは、自分が求めるべき武器の形状についてしばらく長考していた。


(あたしのメイン火力は、氷のナイフを生成して投げつける遠距離攻撃……。「短剣修練」の補正を受けるために普通の短剣を持つのも手だけど、実物のナイフを構えた状態から氷のナイフ生成に切り替える時、逆の手に持ち替えるかバッグに収納するタイムロスが発生する。それなら「爪修練」が乗る爪系——アームガードにブレードを取り付けたタイプなら、武器の出し入れをせずにそのままの手で氷のナイフを投げられるんじゃないかしら?)


思考を完全にまとめたフリーシアは、ギルドマスターのヴォルドガンへ尋ねた。


「おじさん、腕の防具に取り付けた刃を、伸縮して出し入れできるように加工することってできますか?」


ヴォルドガンは豪快に笑った。


「ガハハ! お安い御用だ、それくらい造作もないぞ!」


「それと、魔力を増幅する魔石も組み込んでほしいんですけど……できますか?」


「ん? 魔石の組み込みか……いいぞ、問題ない!」


ヴォルドガンは一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐに頷いた。


「それじゃあ、両腕のアームガードに出し入れできる刃を取り付けて、両方に魔力を増幅する魔石を埋め込んでほしいです!」


「よし、引き受けた! 2〜3日もあれば完成させてやる!」


ヴォルドガンは自信満々に自分の胸を叩いた。


フリーシアがこの暗器風のアームガードを選んだ理由は、自身のステータス構成にあった。彼女のステータスは Str と Agi に極端に偏っており、Vit は Mag と同等レベルで極めて低い。つまり、HP(体力)が非常に低いのだ。


そのため、純粋な攻撃力だけでなく防御性能を補える装備を求めていた。腕に装着するアームガードであれば、近接攻撃をガードする盾代わりにもなり、回避だけに頼るリスクを減らせるという計算だったのだ。


幼いプロゲーマーは頭の中で立ち回りをシミュレートしながら、いつものように家族へのお土産のお惣菜を手に帰路へ就いた。


翌日からの3日間、フリーシアは武器のクラフト代金を稼ぐため、いつもより早く家を出て、少し遅くに帰宅するハードスケジュールを組んだ。もちろん、家族に心配をかけないよう事前にきちんと説明を済ませておいた。


……


そして3日後——。


ついに隠し刃付きのアームガードが完成した! ヴォルドガンはドヤ顔でそれをフリーシアの前へと差し出した。


完成した武器の名は [Royal Crimson Hidden Blade(ロイヤルクリムゾン・ヒドゥンブレード)]。


手首から肘までを覆うアームガードの内部に、ロイヤルクリムゾンスティンガーを加工した鋭利な刃が仕込まれている。ほんのわずかな魔力を流すだけで刃が瞬時に展開・収納される仕組みで、両腕には要望通り魔力増幅の魔石が埋め込まれていた。圧倒的な耐久性を誇りながらも、装着していることを忘れるほど軽量だった。


【 装備性能(両腕装着時) 】


* 物理攻撃力: 120

* 魔法攻撃力: 100

* 全ステータス(All Status): +10

* 物理防御力: 10%

* 魔法防御力: 10%

* 回避率: 10%

* 属性: 火(攻撃時、確率で対象を『火傷』状態にする)


装備のステータスウィンドウを確認したフリーシアは、驚きのあまり目を丸くした。付与されたサブステータスやオプションが、想像を遥かに超えてぶっ壊れていたからだ!


「どうだ、お嬢ちゃん! 街のフツーの武器屋じゃここまでのオプションは付けられんぞ。あのボス素材が持っていた潜在能力が破格だったんだ」


驚愕する少女の反応を見て、ヴォルドガンは満足そうに高笑いを響かせた。


最高の武器を受け取り、ホクホク顔でギルドを後にしようとしたフリーシアだったが、受付嬢のリザが掲示板に新しい貼り紙を出しているのに気づいた。


気になったフリーシアは、トコトコと歩み寄って声をかけた。


「リザさん、何の張り紙をしているんですか?」


リザは振り返り、優しく微笑みながら答えた。


「あら、フリーシアちゃん! これはね——『初心者冒険者 PvP大会』のお知らせよ!」


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level: 19 | Job Level: 24


特殊装備:


* カスタム次元バッグ (容量2倍拡張 + 自動拾得機能搭載)

* Royal Crimson Hidden Blade (新武器)


【 習得スキル一覧 】


* [ ラピッドスロウ (Rapid Throw) ] Lv.10 (MAX)

* [ 投擲修練 (Throwing Mastery) ] Lv.10 (MAX)

* [ ハイディング (Hiding) ] Lv.4

* [ トラップリサーチ (Trap Research) ] Lv.1 (MAX)

* [ 氷生成の基本魔法 ] Lv.9


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第31話をお読みいただきありがとうございました!


ついに新武器「Royal Crimson Hidden Blade」を手に入れたフリーシア!

攻撃力や魔法攻撃力だけでなく、全ステータス+10や各種軽減・回避補正までついた超ぶっ壊れ性能に大満足の様子です。


そして物語のラストには、初心者冒険者を対象とした「PvP大会」開催の大ニュースが飛び込んできました!

効率プレイと圧倒的なプレイヤースキルを誇るフリーシアは、この大会にエントリーするのか……!?


面白いと思っていただけましたら、ぜひ評価やブックマーク登録で応援していただけると大きな励みになります!

それでは、次回の第32話でお会いしましょう!

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