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第29話:超レアアイテムと真の効率周回

読者の皆さん、こんにちは!第29話をお届けします。

自動拾得(オートルート)機能付きの次元バッグを手に入れ、拾うタイムロスがゼロになったフリーシア!

彼女は空いた時間を利用して複数の湧きポイントを走り回る「3点マルチループ狩り」を確立し、爆速でレベリングと素材集めをこなしていきます。

約1ヶ月に及ぶガチ狩りの末、ボス「レッドスティンガー」から叩き出したのは……なんとドロップ率極小の超絶レアアイテム!?

ギルド中が騒然となる、ガチゲーマー・フリーシアの圧倒的成果をお楽しみください!

本来、フリーシアの狩りルートは、湧きポイントのモンスターを全滅させた後、地面に散らばったドロップアイテムを一つずつ拾い集め、次のリスポーンまで座って休憩するというものだった。


しかし、自動拾得機能を搭載した次元バッグを手に入れたことで、プロゲーマーとしての彼女の狩りスタイルは劇的な進化を遂げる!


アイテムを拾う手間が完全にゼロになったため、フリーシアはリスポーンまでの僅かな空き時間を利用し、近くにある別の湧きポイントへとすぐさま移動できるようになったのだ。


元プロゲーマーの計算によれば、1つの湧きポイントに集まるレッドワスプは約10匹。それが3秒ごとに再リスポーンする。対して、彼女のスキル「ラピッドスロウ」は、氷のナイフを連続で投げつけることで、わずか1秒で敵の群れを全滅させることができる!


湧きポイント間の移動時間は約30秒。これにより、フリーシアは最大3箇所の湧きポイントを絶え間なく走り回る「3点循環(ループ)狩り」を確立させたのだ。走るスタミナが限界に近づいた時だけ一気に休憩を挟むスタイルへと切り替えたことで、1日あたりの効率とドロップアイテムの獲得量は従来の何倍にも跳ね上がった!


……


そして、毎日のクエスト報告の時間——。

次元バッグから溢れんばかりに提出される大量のハチミツと素材の山を見て、ギルド受付嬢のリザは目を丸くして固まっていた。


普段からフリーシアの規格外さには慣れ始めていたリザだったが、目の前に積まれた素材の山は「慣れ」の許容範囲を遥かに超えていた。


「ねえ、フリーシアちゃん……ダンジョンのハチを買い占めてきたわけじゃないわよね!?」


引きつった笑顔で尋ねるリザの横から、ギャラリーと化していたファンクラブ(FC)の先輩冒険者たちが口々に声を上げた。


「うおーっ! 今日のフリーシアちゃんも大漁だぜ!」

「こんなに勤勉なら、ギルドの狩り王の称号をあげちゃってもいいんじゃないか!?」

「ハハハ! 俺たちおじさんも負けていられないな!」


先輩冒険者たちからの温かい冷やかしと愛嬌のこもった視線に、小さな少女は頬を真っ赤にしてモジモジと照れくさそうに身をよじるのだった。


……


それから約1ヶ月間、フリーシアはストイックに蜂のダンジョンでの循環狩りを続け込んだ。


狂気とも言えるレベル上げの末、彼女の Base Level は Lv.19 へ、そして Job Level は Lv.24 へと到達!


獲得したスキルポイントを使い、フリーシアは「ハイディング」を Lv.4 まで強化した。これにより潜伏中の秒間消費MPが大幅に軽減され、貴重な魔力を節約しながら長時間の隠密行動が可能となった。


さらに、毎日の狩りで絶え間なく魔力を練り上げ、放ち続けたことで、「氷生成の基本魔法」も自然と Lv.8 にまで成長! Lv.6 の時点で氷の形状(カタチ)を自由自在に操る能力——掃討用の氷ナイフや冷気を纏う氷球など——が解放されていたが、Lv.8 に達したことで、氷のナイフの構造はより鋭利かつ強固になり、生成速度も格段に向上していた。


そんなある日、フリーシアがいつもの日課である朝夕のボス「レッドスティンガー」討伐を行っていた時のこと。


ボスの巨体が光となって消滅した瞬間、今まで見たこともない深紅の眩い輝きが放たれ、吸い込まれるように彼女の次元バッグへと収まった!


それこそが——超絶レアアイテム [Royal Crimson Stinger(ロイヤルクリムゾンスティンガー)] であった!


レッドスティンガーからごく稀にしかドロップしない幻の素材。小数点以下にゼロがいくつも並ぶほどの絶望的なドロップ率ゆえに、冒険者ギルドの歴史においても手に取った者はほぼ存在しない。そもそも、一般的な冒険者は報酬に見合わないレッドスティンガーを執拗に狩り続けたりはしないのだ。毎日朝夕に計6回もボスを張り込み、狩り続けている変質的な効率厨は、ギルド広しと言えどもフリーシアただ一人であった。


……


冒険者ギルドへと戻ったフリーシアは、バッグからそのアイテムを取り出し、評価とクエスト報告のためにカウンターへと置いた。


琥珀色の光を放つ深紅の針がカウンターに置かれた瞬間——リザは息を呑み、数秒間完全に言葉を失った!


「これって…… [Royal Crimson Stinger] !?」


リザは素返った声を上げ、震える声でその素材の恐るべき価値と伝説的な希少性を語り始めた。


「この素材は、猛毒の追加効果と攻撃速度を爆発的に引き上げる最高級武器の主原料になるのよ! ドロップ率があまりにも低すぎて、なかば伝説とされていた素材なのよ、フリーシアちゃん!」


リザの叫びを聞きつけたFCの先輩冒険者たちが、「レアアイテム」という単語に反応して即座にカウンターへ殺到! 深紅に輝く伝説の素材をひと目見ようと人山ができあがり、ギルド内は再び驚嘆と称賛の大歓声に包まれるのだった。


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level: 19 | Job Level: 24

* 特殊装備: カスタム次元バッグ (容量2倍拡張 + 自動拾得機能搭載)


【 習得スキル一覧 】


* [ ラピッドスロウ (Rapid Throw) ] Lv.10 (MAX - 最大6ヒットの高速連続投擲)

* [ 投擲修練 (Throwing Mastery) ] Lv.10 (MAX - 投擲の威力和精度を大幅増加)

* [ ハイディング (Hiding) ] Lv.4 (潜伏中の毎秒MP消費量を軽減)

* [ トラップリサーチ (Trap Research) ] Lv.1 (MAX - トラップの分析・解除スキル)

* [ 氷生成の基本魔法 ] Lv.8 (熟練によるレベルアップ - Lv.6より氷刃などの形状変化が自由自在)


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[ あとがき ]


第29話をお読みいただきありがとうございました!


「3点マルチループ狩り」という圧倒的な周回効率を確立し、約1ヶ月で一気にレベリングとスキル強化を果たしたフリーシア!

そして、朝夕のボス張り込みという狂気の執念が実を結び、超絶レアアイテム「Royal Crimson Stinger」を叩き出しました!


ギルド中が驚嘆する中、この伝説級の素材を手にした彼女が次に目指すものとは……!?


面白いと思っていただけましたら、ぜひ評価やブックマーク登録で応援していただけると大きな励みになります!

それでは、次回の更新でお会いしましょう!

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