第24話:東のダンジョン
読者の皆さん、こんにちは!第24話をお届けします。
自動回収機能という新たな目標を得たフリーシア。この日はギルドでいつもと違う雰囲気を察知します。
そこにいたのは、格上の高レベル冒険者パーティと、ブラントのパーティから一時的に手伝いに来ていたマリー!
トラップ解除の要員を探していた彼らに誘われ、フリーシアはモンスターのレベルが25〜35にも達する危険な「東のダンジョン」へと足を踏み入れることになります!
新しく始まった朝の冒険者ギルドにて。
フリーシアは日課のクエストを選ぶため、いつも通りギルド内へと足を踏み入れようとしていた。しかし、受付カウンター付近の雰囲気はどこか特別に賑わっていた。そこには高いレベルを感じさせる頼もしげなベテラン冒険者3人が、リザと何やら話し込んでいたのだ。
細身の剣を携えたフェンサーの青年ギャレット、魔法衣を纏ったウィザードの女性チェルシー、そして愛用の弓を背負ったアーチャーの女性エレンの3人だ。
そして、その高レベルパーティの隣には、フリーシアも見覚えのある人物が立っていた。ブラントのパーティに所属する聖職者のマリーだ。
「やっぱりスカウトかエクスプローラーの職が足りないわね。どなたか推薦できる人はいらっしゃらないかしら?」
ウィザードのチェルシーが受付のリザに向かって尋ねた。
ちょうどそのタイミングでフリーシアが歩み寄ってきた。それに気づいたマリーが、明るい笑顔で声をかける。
「あら、フリーシア! 今日もハチミツ採りのクエストを受けに来たの?」
マリーの声に反応して、先輩冒険者3人の視線が一斉にフリーシアへと向けられた! 体にぴったりとフィットした黒のボディスーツとロングブーツという装いは、彼女たちが探していたスカウト職そのものだった。
「ねえ、あなた……スカウトよね? トラップの感知や調査のスキルは習得しているかしら?」
アーチャーのエレンが興味深そうに尋ねてきた。
フリーシアは静かにうなずいた。
「はい、スカウトです。『トラップリサーチ』ですね? すでに取得済みです」
「素晴らしいわ! よかったら私たちと一緒にダンジョンへ行かないかしら? ちょうど罠を解除できる人手を探していたところなの」
エレンが嬉しそうに誘ってきた。
だが、受付の奥で話を聞いていたリザが、心配そうに少し眉をひそめた。
「ええっ……みなさんが向かうのは東のダンジョンですよね? あそこのモンスターはレベル25から35も出ますよ! フリーシアちゃんはまだレベル15になったばかりです」
フェンサーのギャレットは軽く笑った。
「大丈夫ですよ。罠の感知と解除を手伝ってもらうだけですから。俺たち3人はあそこを日常的に周回していますしね」
「でも、いつもは全員レベル30オーバーの5人パーティじゃないですか。マリーさんとフリーシアちゃんはレベル16と15ですよ? 本当に大丈夫なんですか?」
リザは確認するように重ねて尋ねた。
マリーが助け船を出すようにうなずく。
「大丈夫ですよ、リザさん。昨日私が助っ人に入った時も、一緒に行ったエクスプローラーの方はレベル20でした。お三方が完璧にモンスターを倒してくれましたし、私は支援魔法と回復を少し掛けたくらいです。フリーシアちゃんなら、もっと安心して任せられますよ!」
ウィザードのチェルシーは小さな少女をまじまじと見つめ、首を少し傾げた。
「ところで……この子って、最近ギルドで噂になっている天才少女かしら?」
会話を黙って聞いていたフリーシアは、天才という言葉が出た瞬間にあわてて両手を振って否定した。
「い、いえ……そんな大層なものじゃありません!」
リザは少女の謙虚な様子にくすりと笑うと、本題へと切り替えた。
「それで、フリーシアちゃんはどうする? 一緒に行ってみるかしら?」
フリーシアは頭の中で素早く計算を行うと、確認のために質問した。
「外で野宿して泊まり込みになりますか?」
「いいえ、日帰りよ」
チェルシーが優しく笑って答えた。
自分のスケジュールに影響が出ないと分かったフリーシアは、最終的にこの一時パーティへの参加を承諾したのだった。
……
王都を出発し、東へと向かう道のりにて。
チェルシーは状況を理解してもらうため、フリーシアにパーティの事情を説明した。
「本来のメインパーティは5人でね、全員レベル33から35くらいなの。スカウトとプリーストがいるんだけど、急用で3日ほど空けることになってね。マリーちゃんのパーティは週に1〜2日はお休みするから、3日間だけ助っ人としてお借りしているのよ」
「そうだったんですか……ブラントさんやルーカスさんは何も言わないんですか?」
フリーシアが尋ねた。
マリーは楽しそうに笑った。
「ええ、あの二人は基本マイペースだからね。暇になったら街の近くでモンスターでも倒しているんじゃないかしら。それにね、ブラントはあの3人よりも前から冒険者をやっている先輩なのよ。ルーカスと私は彼らより1年くらい後に登録したけれどね」
フリーシアはうなずきながら、心の中で分析した。
(なるほどね……ブラントさんのパーティは役割のバランスが完璧だったもの。本気で狩りを始めれば、普通の冒険者よりずっと早くレベルが上がるはずだわ)
道はさらに深くなり、東の鬱蒼とした森林地帯へと入っていく。長く歩き続けていたフリーシアは声をかけた。
「私たちが向かうダンジョンは、まだ遠いですか?」
アーチャーのエレンが前方を指差した。
「もうすぐよ。ほら、すぐそこに見えてきたわ!」
そしてついに、古代の面影を残す東のダンジョンの入口が、全員の目の前に姿を現したのだった。
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[ ステータス - キャラクター情報 ]
* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)
* 職業: スカウト (Scout)
* Base Level: 15 | Job Level: 20
【 一時パーティメンバー 】
* ギャレット (フェンサー - Lv.34)
* チェルシー (ウィザード - Lv.35)
* エレン (アーチャー - Lv.33)
* マリー (ヴァテス - Lv.16)
【 現在の任務 】
* 東のダンジョンにおける罠の感知および解除 (モンスター Lv.25 - 35)
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第24話をお読みいただきありがとうございました!
バックの拡張と自動回収機能という新たな目標を掲げたフリーシア!
今回はレベル30超えのベテラン冒険者たちとマリーの一時パーティにスカウトとして参加し、適正レベルをはるかに超える「東のダンジョン」へと挑みます!
高レベルモンスターが蠢く危険なダンジョンで、フリーシアのスキル「トラップリサーチ」とガチゲーマーの洞察力がどのように発揮されるのか……!?
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それでは、次回の更新でお会いしましょう!




