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第25話:ガチ勢の思考とまとめ狩りタクティクス

第25話をお読みいただきありがとうございました!


危険なトラップを見事に察知し、パーティを安全に最奥へと導いたフリーシア!

レベル35の地属性モンスターが蠢く大広間で、彼女のゲーマー脳が導き出したのは……ネトゲでおなじみの「まとめ狩り(範囲狩り)」タクティクスでした!


格上のベテラン冒険者たちを驚愕させたこの作戦によって、東のダンジョンでの狩りはどのように変貌するのか!?


面白いと思っていただけましたら、ぜひ評価やブックマーク登録で応援していただくと励みになります!

それでは、次回の更新でお会いしましょう!

準備を整え、装備の点検を終えたパーティの面々は、転送陣をくぐり抜けてすぐさま東のダンジョンへと足を踏み入れた。


この世界において、ダンジョン内には罠が不規則に自動生成される特殊なシステムが存在し、冒険者たちにとって大きな脅威となっていた。罠を感知・解除できる職業はスカウトやエクスプローラーに限られており、それらの職業がいないパーティは、運に任せて突き進むか、足元に警戒しながら慎重に進むほかないのだった。


ダンジョン内に入ると、フリーシアは任された役割を果たすべく、慎重に先行を開始した。小柄な体を活かして前方を注意深く観察していた彼女は、不意に手を挙げて全員に停止のサインを出した。


「前方、落とし穴の罠があります」


手のひらに収まる程度の小石を拾い上げると、フリーシアはそれを目の前の床に向かって軽く投げつけた。


ドスン!


石が地面に触れた瞬間、仕掛けが作動して床が崩落した。露わになったのは、底に鋭い刺が敷き詰められた巨大な落とし穴だった。パーティの全員が胸を撫でおろし、安全な迂回路へと足を進めた。


ウィザードのチェルシーが奥へと続く通路を指差しながら声をかける。


「それじゃあ、ダンジョンの最奥にあるいつもの場所で狩りをしましょうか。フリーシアちゃん、引き続き前方の警戒をお願いね」


「分かりました」


フリーシアはスキル「トラップリサーチ」を発動し、周囲に視線を走らせた。


「これより先、トラップはありません。このまままっすぐ進めます」


一行は一本道を突き進み、道中に現れるモンスターを順調に処理していった。強化魔法を受けたフリーシアとマリーは、後ろからついて行くだけの快適な道中だった。ギャレット、チェルシー、エレンの3人による連携は非常に手際が良く、道中のモンスターを瞬時に片付けていく。


そしてついに、彼らはダンジョンの最奥部へと到達した。そこは広大な大広間となっており、無数のモンスターたちが蠢いていた。


フリーシアは部屋の隅々まで注意深く視線を走らせ、安全を確認した。


「この部屋の中にトラップはありません」


マリーが再び全員に支援魔法と速度上昇魔法を掛け直すと、準備完了の合図とともに大広間での戦闘が開始された。


この部屋に生息するモンスターの多くは、レベル35に達する地属性のモンスターだった。風属性や火属性が弱点となるため、氷の結晶を放つフリーシアの攻撃では属性相性の関係で満足なダメージが出せなかった。


しかし、フリーシアの巧みな間合いの取り方や洗練された立ち回りを見た先輩冒険者たちは、思わず目を見張った。彼女の圧倒的な実力をすでに知っているマリーだけが、誇らしげに微笑んでいる。


適正レベルが20も上のモンスター相手であっても、スキルの基本威力が高いフリーシアの氷結晶は、十分すぎるほどの後方支援攻撃として機能していた。


フェンサーのギャレットは、3〜4体のモンスターを引き寄せてから「リニアピアース」を放ち、一気に貫いて倒すスタイルを取っていた。アーチャーのエレンは「ダブルアロー」で1体ずつ確実に仕留めていたが、倒すまでに2連打を叩き込む必要があった。チェルシーは対象の周囲を攻撃する範囲魔法「エナジーブラスト」を使用していたが、巻き込める数はせいぜい数体程度にとどまっていた。後方ではマリーがいつでも回復魔法を唱えられるよう待機している。


しばらくその狩りの様子を観察していたフリーシアのゲーマー脳が、フル回転で計算を開始した。


(このパーティ構成なら、もっと効率よく、何倍も早いペースで周回できるはずだわ……)


少女は一歩前へ出ると、迷うことなく新しい作戦を提案した。


「みなさん……モンスターを一箇所にたくさん集めてから、チェルシーさんの範囲魔法で一気に焼き払った方が効率的じゃないですか?」


狩りの真っ最中だった全員がピタリと手を止め、驚いたように10歳の少女へ視線を向けた。


フリーシアは間髪入れずに、ガチ勢特有の「まとめ狩り(AoE Farming)」の計画を説明し始めた。


「私とエレンさんで周囲のモンスターに遠距離攻撃を当てて、こちらへ誘導して引きつけます。モンスターが近づいたら、ギャレットさんが範囲ヘイトスキルで足を止めて足止めしてください。そこへチェルシーさんが強力な範囲魔法を叩き込んで一網打尽にします。マリーさんは後ろから回復と支援の維持をお願いします」


少女の口からスラスラと飛び出した完璧なスピードランの戦術——。


それを聞いた全員は、開いた口が塞がらない様子でお互いの顔を見合わせた。目の前にいるわずか10歳の少女が、プロゲーマー顔負けの高度なまとめ狩り理論を構築し、提案してきたという事実が信じられなかったのだ!


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level: 15 | Job Level: 20


【 一時パーティメンバー 】


* ギャレット (フェンサー - Lv.34)

* チェルシー (ウィザード - Lv.35)

* エレン (アーチャー - Lv.33)

* マリー (ヴァテス - Lv.16)


【 現在地 】


* 東のダンジョン最奥・大広間 (地属性モンスター Lv.35)


【 新タクティクス 】


* [ まとめ狩り (AoE Mob Pulling) ] 狩り効率を劇的に高めるスピードラン作戦


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読者の皆さん、こんにちは!第25話をお届けします。

高レベル冒険者パーティと共に「東のダンジョン」へと足を踏み入れたフリーシア。

スキル「トラップリサーチ」で見事に危険な罠を回避し、最奥の広間へと到達します。

適正レベル差20以上もある Lv.35 の地属性モンスター相手に、ガチゲーマー・フリーシアの分析能力が覚醒!

パーティの狩り効率を劇的に跳ね上げる、驚愕の「まとめ狩り」タクティクスを提案します!

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