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第20話:プロゲーマーの選択と武具店の店主

読者の皆さん、こんにちは!第20話をお届けします。

ハチの巣ダンジョンでのソロ狩りを続けるフリーシア。今回の狙いはベースレベルではなく、スキルポイントを獲得するためのジョブレベル上げです!

見事に命中率の問題を克服した彼女が、次に向かったのは街の武具店。そこで出会った店主との少し奇妙で微笑ましいやり取りや、プロゲーマーもニッコリの補正アイテム獲得劇をどうぞお楽しみください!

フリーシアはハチの巣ダンジョンの中、ビッグウインドビーの群れを相手に連日のソロ周回を続けていた。彼女の主な目的はキャラクターのレベル上げではなく、ジョブレベルを16まで引き上げて『投擲修練』のスキルをさらに一段階強化することだった。


幸いなことに、このダンジョンに生息するハチ系モンスターはベース経験値よりもジョブ経験値の獲得効率が格段に高かった。そのため、彼女の職業熟練度メーターは目に見える速さでグングンと伸びていく。


毎日、フリーシアはギルドで日課のハチミツ採取クエストを受注し、報酬の金貨へと変えていた。一方でドロップ品として大量に手に入る「ハチの毒針」は、将来的に強力な投擲武器である「毒針」をクラフトするための素材として、カバンの中に整然と保管しておいた。


ハチミツのドロップ率自体はそれほど高くないものの、このダンジョン内には巨大ハチのスポーンポイントがいくつも存在していた。フリーシアはその中でも常に「脱出口のワープゲート」に最も近い場所を選んで陣取っていた。


周回中、時折ランダムボスの出現を示すオレンジ色の魔法陣が近くに浮かび上がることもあった。しかし安全第一を徹底する彼女は、無理に戦おうとはしなかった。すぐさま足早にワープゲートへ駆け込んで外へ脱出し、のんびりとポーションを味わいながら待機するのだった。時間が経ち、ボスの発生場所が移動したと判断すると、再び静かにダンジョンへと戻り狩りを再開した。


手首を軽くしならせて一撃で仕留める驚異的な討伐速度により、フリーシアの1日の討伐数は圧倒的な数字となった。ハチミツの集まるペースも、他の冒険者たちを遥か置き去りにするほどだった。


そしてついに、その時が訪れる。


【 システム:Job Level Up! Lv.16 】


電子音とともにシステム通知が響き渡り、ベース経験値のゲージもレベル12へ届く直前まで到達した。フリーシアは満足げに微笑むと、ステータス画面を開いてすぐさまスキルを強化した。


【 投擲修練 (Throwing Mastery) 】 Lv.3 → Lv.4


スキルポイントの割り振りを終えると、フリーシアは交戦射程の外で浮遊していたビッグウインドビーの群れへと視線を向けた。素早く身構え、手首の滑らかなスナップで魔力結晶を放つ!


シュッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ!


6連打の結晶が見事に全弾命中! Missの文字は一つとして浮かび上がらない!


確認のため、フリーシアは他の巨大ハチにも次々と攻撃を仕掛けたが、結果はすべて命中率100パーセントの完全勝利。命中の精度は完璧に安定していた。その性能に確信を得ると、小さな少女は機嫌よくダンジョンを後にし、クエスト報告のためギルドへと向かった。


ギルドで報告を済ませて報酬を受け取った後、いつものように夕食の食材を買い出しに行く前、フリーシアは街の武具店へと足を運んだ。


「おじさん、魔力を高める手袋ってありますか? 魔法使いの人たちがよく使っているようなやつです」


カウンターにしがみつくようにして、フリーシアは店内を見回しながら可愛らしい声で尋ねた。


鎧を磨いていた店の店主は手を止め、目の前に立つ十歳ほどの少女を驚きと不思議そうな目で見つめた。どう見てもこの子の体格や身なりは前衛のファイター系だったからだ。


「ん? お嬢ちゃん、職種は何なんだい?」


店主は親切心から尋ねた。まだ幼い少女が初めて買い物に来て、装備の種類を勘違いしているのだろうと思ったのだ。


「スカウトです!」


フリーシアはにっこりと答えた。


「ハハハ! やっぱりな!」店主は軽く笑い声を上げた。「スカウトがなんで魔法の手袋を欲しがるんだい? スカウトなら腕力を上げる革手袋か、素早さを上げる手袋を選ぶべきだ。魔法の手袋を買ったって、物理武器の威力は上がらないぞ」


フリーシアは苦笑いを浮かべた。マナを凝縮して物質化させ、それを弱点へ投げつけて属性倍率ダメージを与えるというゲーム的理論を説明したところで、この世界の住人には理解できないだろうと思ったからだ。


そこで少女は小さな両手を前に差し出した。


キラリ!


冷たい粒子がその手のひらで瞬時に形を作り、鋭く輝く氷の結晶へと変化した。


「私、これで戦ってるんです……」フリーシアは結晶を見せた。「だから魔法の手袋があれば、もっと鋭くて硬い氷を作れるかなって思ったんです」


武具店の店主はぽかんと口を開け、少女の手の中にある氷の結晶と彼女の愛くるしい顔を交互に見つめた。この道何十年のベテランだが、こんな突飛な戦闘スタイルのスカウトなど見たことがなかった。


「おいおい……とんでもない規格外の天才じゃないか!」


店主は感心しながら頭を掻くと、店の奥へと姿を消した。しばらくして彼が持って戻ってきたのは、銀と青の刺繍が施された一対の魔法の布手袋だった。


「なら、これがおすすめだ!」店主はカウンターに手袋を置いた。「魔力の凝縮を助けるだけじゃなく、INT(知力)もかなり上がる。片方でINT+5、両方合わせれば10も上がるぞ! 遠距離から魔法物質を投げるお嬢ちゃんにはぴったりだ。INTが上がれば氷の質が良くなるだけじゃなく、遠距離攻撃のコントロールや命中補正も大きく伸びるからな!」


『INTの上昇による命中率と誘導補正』という言葉を聞いた瞬間、フリーシアの綺麗な瞳が輝いた。それは彼女の頭の中にあるステータス計算理論と完全に一致していたのだ。


少女は満面の笑みで新しい手袋を受け取ると、心の中で上機嫌に呟いた。


(ふふっ、店主さん……まるでプロゲーマーの気持ちが分かってますね!)


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


* 名前: フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level: 11 (12直前) | Job Level: 16


【 スキルツリー (Skill Tree) 】


* [ ラピッドスロウ (Rapid Throw) ] Lv.10 (MAX)

* [ 投擲修練 (Throwing Mastery) ] Lv.4

* [ ハイディング (Hiding) ] Lv.2

* [ トラップリサーチ (Trap Research) ] Lv.1 (MAX)

* [ 氷作成の基本 (Basic Ice Crafting) ] Lv.5


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第20話をお読みいただきありがとうございました!


見事にJob Level 16へ到達し、『投擲修練』のレベルを上げてMiss率ゼロを達成したフリーシア!

さらに武具店では、スカウトでありながら魔法の手袋を獲得するという斬新な装備選択を行いました。INT補正によるコントロール向上など、プロゲーマーらしい着眼点が光る回となりましたね。


魔法の手袋を手に入れたフリーシアの攻撃は、一体どこまで進化するのか!?

続きが気になる方、物語を楽しんでいただけた方は、ぜひブックマーク登録や評価(★)、感想などで応援していただけると嬉しいです!


それでは、次回の更新でお会いしましょう!

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