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第19話:ソロレベリングとミス率の壁

読者の皆さん、こんにちは!第19話をお届けします。

昨日はランダムボス「レッドスติงガー」を見事に撃破し、大幅にレベルアップしたフリーシア!

今回はパーティーの先輩たちが留守の中、一人で「ハチの巣ダンジョン」へソロレベリング&クエスト消化に向かいます。

プロゲーマーならではの冷静な分析と、命中率(Hit Rate)の壁にぶつかったフリーシアの工夫にぜひご注目ください!


昨日の強敵、ランダムボスの「レッドスリンガー」討伐によって、フリーシアの獲得経験値は跳ね上がり、ベースレベルは11、ジョブレベルは14へと成長を遂げていた。


フリーシアはまず、貴重なスキルポイントを『投擲修練スローイングマスタリー』のレベル2へと割り振った。火力と命中率を少しでも補強するためだ。元プロゲーマーである彼女の頭の中には、将来的にSTR(筋力)ステータスへ極振りし、あらゆるモンスターを「1ヒットキル」で沈めるという完璧な育成計画が出来上がっていた。


翌朝、ブラント、ルーカス、マリーのパーティーは、市外で一泊を要する護衛クエストへと出発していった。そのため今回は同行せず、幼い少女はギルドで毎日の習慣である「ハチミツ採取クエスト」を一人で受注することにした。


「クエスト、受領しました!リーザお姉さん、行ってきます!」


ギルドの受付嬢に甘い笑顔を向けたフリーシアは、くるりと向きを変えて歩き出した。


十歳の少女が小さなバッグを揺らしながら出ていく後ろ姿を見送りつつ、リーザは心配そうにぽつりと呟く。


「……街の外のウインドビーを倒すくらいで済めばいいんだけど」


もちろん——プロゲーマーであるフリーシアが、街の近くにいる雑魚モンスター相手に時間を無駄にするはずがなかった。


彼女の目的地は、あの日と同じ『ハチの巣ダンジョン』だ!


ダンジョン入口に到着すると、フリーシアは足を止め、バッグの中身を念入りにチェックする。


*(ポーションよし……SPポーションよし……毒消しアンチドートよし……)*


装備と消費アイテムの確認を完璧に済ませると、フリーシアは一歩を踏み出した。

今回のソロ周回では、安全を最優先にして「ダンジョン出入口ワープポイントのすぐ近く」を狩り場に選んでいる。万が一、ランダムボスが再出現したりモンスターに包囲されたりしても、一瞬でワープポイントに飛び込んで脱出できる保険をかけておくためだ。


まずは洞窟付近に生息する低レベルモンスター『キャタピラー(青虫)』を相手に、ソロでの戦闘テストを開始する。

結果は予想通りだった。『ラピッドスロウ』によって放たれた魔力結晶の一撃がジャストヒットし、青虫モンスターはあっけなく光の粒子となって消滅した。


少女は満足げに笑みを浮かべると、徐々に狩り場の奥へと足を伸ばし、よりレベルの高いモンスターへと標的を変えていった。そしてついに、本日の本命——『ビッグウインドビー(風属性 Lv.17)』と遭遇する。


フリーシアは身構え、手首をしならせて高速で結晶を投げ放った!


*シュッ! ザクッ! Miss! Miss! シュッ! ザクッ!*


「えっ!?」


フリーシアの瞳がわずかに見開かれる。

投擲した結晶のうち命中はほんの数発で、なんと『Miss!』の文字が二度も空中に浮かび上がったのだ!

一撃で倒しきれなかった巨大ハチは激怒し、羽音を荒々しく響かせながら間合いを詰めて襲いかかってきた!


だが、フリーシアは取り乱さない。スカウトならではの敏捷性を活かし、素早くバックステップで距離を取ると、手首を翻して間髪入れずに追撃の投擲を放つ!


*ザクッ! Miss! シュッ! ザクッ!*


なんとかビッグウインドビーを倒すことには成功したものの、今回の攻撃では**投擲の約半数が「Miss(回避)」されてしまっていた。**


*(やっぱり……!)*


フリーシアは深々とため息をつき、頭の中で即座に失敗の原因をアナライズする。


*(昨日ボスや巨大ハチを一撃で落とせたのは、マリーさんの『ステータスブースト』で全ステータスが+15されていたからだわ。あのバフのおかげで、私のHit Rate(命中率)がハチ系モンスターのFlee(回避率)を上回っていたんだ……。でもソロになると、ベースレベル11の基本ステータスじゃAGI(敏捷)の高いモンスターには届かない!)*


自分の弱点を把握したフリーシアは、無理をして高レベルモンスターを狩り続けるような真似はしない。

即座に周回ルートを変更し、回避率の低い『芋虫系モンスター(Lv.10前半)』の狩り場へと引き返した。まずは効率よくジョブレベルを上げることを最優先にしたのだ。


昨日のボスの影響で、彼女のジョブ経験値はすでにレベルアップ直前まで溜まっていた。芋虫モンスターを一掃除すると、すぐにその時が訪れる。


【 システム:Job Level Up! Lv.15 】


ファンファーレとともに頭上から光が降り注ぐ!

フリーシアは迷わずスキルウィンドウを開き、『投擲修練スローイングマスタリー』をレベル3へと強化! 投擲の命中率と攻撃力を底上げした!


スキル調整を終えた少女は、再びビッグウインドビーの待つエリアへと挑み直す。


*シュッ! ザクッ! ザクッ! Miss! ザクッ! ザクッ!*


命中率は劇的に改善された!

まだ1セットにつき1〜2回の『Miss』は出るものの、『投擲修練 Lv.3』によって底上げされた攻撃力のおかげで、綺麗に1セット内でビッグウインドビーを削りきることが可能になったのだ!(仮にMissが連発してわずかにHPが残っても、通常の投げを1発添えれば確実に沈む)。


期待通りの結果にフリーシアはニッコリと微笑んだ。

その後もワープポイント付近で慎重に巨大ハチを狩り続け、クエストに必要なハチミツをカバンいっぱいに集めきると、ご機嫌な足取りで街へと報告に戻るのだった!


---


[ ステータス - キャラクター情報 ]


*名前:フリーシア・ベアハート (Freesia Bearheart)

* 職業: スカウト (Scout)

* Base Level:11 | Job Level:15


【 スキルツリー(Skill Tree) 】


* [ ラピッドスロウ (Rapid Throw) ] Lv.10 (MAX)

* [ ハイディング (Hiding) ] Lv.2

* [ トラップリサーチ (Trap Research) ] Lv.1 (MAX)

* [ 投擲修練 (Throwing Mastery) ] Lv.3 ★*UPDATE*

* [ 氷作成の基本 (Basic Ice Crafting) ] Lv.5


---



第19話をお読みいただきありがとうございました!


ソロでのレベリング中に突きつけられた「Miss率(命中率)」の壁!

しかし、さすがは元プロゲーマーのフリーシア。感情的にならず、即座に弱点を分析して周回ルートを変更し、スキル『投擲修練』を上げることで見事に問題をクリアしましたね。


次回は街に戻ったフリーシアにどんな展開が待っているのか!?

面白かった、続きが気になる!と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や高評価(★)、感想などをいただけると執筆の大きな励みになります!


それでは、また次回の更新でお会いしましょう!

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