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新しい物語  作者: 熊さん
第三章:近畿圏の抑圧
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山彦の動き

山彦の動き


山彦は、まだ丘の上にいた。

焚き火は目立たないように小さく作った。


日が昇り、海沿いに北上することにした。


敦賀で見た大きな船や知らない言葉を話す偉い人?知らない建物。


山彦は、大巫女との会話を思い出していた。


偉い人は、近畿圏に行くんだな。

山彦は確信した。


大陸との大きな繋がり、近畿圏の力強さ、世界の段階が大きく変化していることが実感された。


海辺から山に入り、狩りをしながら北上を続けた。


山に入り山彦は落ち着いてきた。

興奮した敦賀、近畿圏の姿は、時代の流れとして、ようやく納得してきた。


気が付くと春日山に出てきた。

関川に出ると、春日山の麓の集落が見えた。


山裾に広がる田んぼと集落。


今まで見てきた集落と何か違う。

違和感がありました。

この集落は古いはずだ。近畿圏の匂いがしない。


保倉川の小屋が見つかった。


《あった。まだあったな。どんな感じた》


小屋に声をかけた。


「すまん。浅間山の移動するグループだ。入ってよいか?」


中から女が出てきた。

縄文系の女だな。山彦は理解した。


「浅間山?あそこは噴火で森が燃えたと聞いたが、、、」


「俺は山彦だ。浅間山には随分前から森が復活している。」


へーっと女が中に誘った。


「ここは、移動するグループの中継地だ。ゆっくりしていけ、男どもは漁に出てる。今日は魚が食えるぞ。」


山彦は大昔の記憶の中にこの保倉川の小屋を知っていた。


「南から北側に向けて動いてるのが、来ると思うよ。」


夕方に寮から戻った男どもが帰ってきた。

魚を捌き、焚き火の真ん中に大きな平たい石を置いて焼いた。パラパラと塩をかけた。

山彦は、塩を始めて見た。


「それは何だ?」


「これか、これは塩だ。海水から作るんだ。上手くなるぞ。」


焼いた魚は、とても味があった。


「美味い」


山彦は思わず、声を出し、皆が笑った。


山彦は、移動するグループとして認められた。敦賀を歩いてきた事を告げると。


「敦賀には大陸からの船が入って建物の頑丈なものがある。という話だ。」


敦賀の事は周知の話なのだと理解した山彦は、北から帰る移動するグループを待つことにした。


翌日から小屋に泊めて貰うかわりに漁を手伝うことにした。


海の漁は初めてだったが、船に乗って網をかける。陸に引き揚げる。

始めての作業に戸惑うこともあったが、その代わり、猟をしてキツネを狩ったりして、かえした。


移動するグループは、まもなく小屋に来た。


浅間山の移動するグループが回復したことを喜ばれ、婆様の存在を聞かれた。


佐久平では、移動するグループがいて春日山にも関係があった事が分かった。


山彦は自分の流れが佐久平の集落にあったことを初めて知った。


この移動するグループは、敦賀に本拠地があり、昔は南の国とのつながりもあったこと、近畿圏の力が強くなり、敦賀の船は大陸とのつながりで、近畿圏との交流があるようだ。


山彦が見た大きな船は、きっと大陸の中の大きな勢力の船で、このごろ近畿圏が、それで動いているらしいと聞いた。


美和がやってきたことは無意味ではなかったと感じた。


ザブンーンと大きな音が聞こえた。

日が暮れ、魚を食べ、飲んだ。


山彦は浅間山に戻ることにした。


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