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戦いの意味


ーヴァリシオン!


遥か彼方に舞う巨大な飛竜の上でヴァリシオンが笑っているのがわかる。


そして、炎にまかれる者たちの叫びも・・・。


「ヴァリシオン」


こらえようとしても激しい憎悪が沸いてくる。


腰に下げるアルドが重みを増す。けれど、


(ー許さない!)


駆け出そうとしたアルトシオの腕をトーマがつかんだ。


「俺も行く」


天馬は魔女を送ってまだ戻っていない。


そばにいたサラブレットの背に身軽な動作で飛び乗る。


アルトシオもそれにならった。


「アルトシオ王子っ、トーマ!」


「悪いな王女様、さきに行ってるぜ」


ふたりを乗せたサラブレットが猛然と走りだす。


「はやく彼らに続いて!」


サリアラインは兵士たちに指示をだすと、呆然と煙を見つめているソータの肩を抱いた。


「大丈夫。今度はきっと守るから」


「王女様ー」


ソータの小さな肩が震えている。


(こんなにも無力な者たちがなぜ巻き込まれるの?)


そのたよりない温もりにサリアラインは自らに問う。


ーこの戦いの意味を。

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