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──5.3m……!?
予想を超えた記録にざわめく船内。
「ご…5.3っていったら、兄貴の記録より凄いんじゃ……」
先程、山峯に突っかかってきた大男の、小判鮫のような男が驚きと共に口にする。
それを聞いた男は
「ば…バカ野郎!そんな事がある訳ねぇ!こいつはなにかの間違いだ!」
狭量な人物ほど、自分の想像を越えた物を目にした時、狼狽と否定しかできない。
「やり直しだ!俺は認めねぇぞ!」
盛んに仕切り直しを主張する大男。
「何度やっても結果は同じさ……。見苦しいぜ。言いがかりは」
と、こともなげに山峯は言った。
というより競技の性質上、再度同じような記録を出すのは不可能に近い気もする。
「こ…この野郎!こうなりゃ関係ねぇ!腕づくで誰がここのボスか思い知らせてやる!」
激昂した大男は、突如として山峯に襲いかかった。




