11話 お遊戯会:前編
お遊戯会―――
お遊戯会とは、幼き魂たちが選ばれし衣装(装束)を纏い、観衆の視線を糧にして己の内に秘められた「表現力」を解放する聖なる儀式である。その実体は、未熟なる能力者(園児)たちが日々の修練の成果を神々(保護者)へと捧げる成果発表の祝祭である。
そんな祝祭も徹たちの幼稚園で行われようとしていた。
◇◇◇◇
担任:「皆さん、今日はお遊戯会です。
お父さんお母さんにカッコイイところを
見せましょうね。」(美人スマイル)
最近はイケメン先生ばかりだったから、美人担任が
新鮮に感じた。
俺 :「俺たち、シンデレラの劇だよな。」
ゆ :「そうだよ〜。確かシンデレラは…」
は :「うちらやで!」
いつものメンバーの女子たちだった。
俺 :「皆似合ってて可愛いね。」(平然と)
モ :「ワンチャン狙われてる説マ?」(ケラケラ)
け :「二股?……それは仏様が許しても、
僕が許さない!!」(非モテの雄叫び)
し :「おい、とおるー。いいのかよー、
さくらちゃんの前でそんなこと言って笑。」
(あ、やべミスった。さくらちゃんを特別扱いしないとダメなやつだ…クソッ2択外した!)
さ :「とおる君………。」(ほっぺ膨らます)
(いやこの子怒ってても可愛いすぎるんだけど!
妬いてる、俺に妬いてくれてる?!めっちゃ
好きすぎて滅!)
俺 :「ごめんさくらちゃん。さくらちゃんが一番
可愛い。いや世界一可愛いから。」
ゆ :「いいのかなーとおる君。」(チラチラと他2人の女子を見る。)
は :「それ、ウチらが可愛くないってこと?」
(ジトー)
モ :「とおるサイテーすぎてテンション萎えー。」
(修羅場だ!園児でこれを経験とか終わりだろ色々と。てかモアに関しては絶対面白がってるだろ。
口角上がってるじゃん!)
け :「いいですね、この『ザマァ』感。これは
仏様も僕も喜んでおられる。」(ニコニコ)
(いや半分私欲含まれてるだろ!…今日の数珠めっちゃ小さいんだけど。ハーフか?天使と悪魔のハーフなのか?!)
し :「モアには…俺がいるだろ…。」(照れ)
モ :「あ、うん…そうだね。」(顔真っ赤)
(ごちそうさまでした。)
担任:「皆さん並んでください。王子様役と
シンデレラ役の人は隣にいてください。」
皆 :「はーい。」
俺 :「俺たちの役は?」
し :「ん、門番ABCD」
俺 :「ふーん。お、王子様役は?」(ドキドキ)
け :「組でトップ3のイケメン。」(ニヤリ)
(『計画通り!!』って顔やめろ!俺たちはSサイズなんだよ!)
し :「え、これ大丈夫なやつ?」
俺 :「お、お前、バッカ…あたりめぇだろ!だって
俺らのさくらとモアだぜ!ちょっとやそっと
じゃビクとも……ウソやん……」
さくらは口説かれていた。モアは顔を赤らめていた。俺らは、必死にデ◯ノートを探した。
ゆ :「あー、これはもうオチたねー。」(哀れみ)
(こ、粉バナナ!『ろれつが回ってない』)
俺し:『俺たちから「さくら」「モア」を奪おうと
することが、いかに無謀なことか後悔
させてやるよ。』(ゴゴゴゴゴ)
け :「面白そうだし手伝うよーお二人さん。」
(ダウナー系)
俺たちは同盟を組んだ。そしてゆうたにも視線を送った。若干の強制力があるやつだ。
ゆ :「しゃーない。僕もやるよ。…貸し一つ
だからな。」(ニコッ)
俺と真佑は組で4番、5番のイケメンの仲間を持った。このパーティーでラスボスに挑む!
次回、シンデレラクエスト―――
アイツらにザラキを放つ!
※ちなみに俺と真佑はフツメンらしいです。
(女子統計)




