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トラブルメイカー -To Love Maker-  作者: TAMA-RUN
125/167

#125 ボーイ・ミーツ・ガール 9

二人して街を歩く

すれ違う人々が一様に、こちらを振り返る


「ママ~っ、おっきい段ボール~!」

小さな女の子が指を指して笑う


「ははは・・・」

ぎこちなく手を振って返す


さっき立ち寄ったレストランにて

偶然にも、100組目のカップルとして盛大にもてなされた俺達


豪華記念商品として、どこかで観たことあるような段ボールの人形を貰った

しかもデカいので、嫌でも目立ってしまう


「って、どうすんだよコレ!?」

はっきり言って邪魔でしかないのだが


「せっかくだから着てみたら?」

人形の頭部を持ち上げてのぞき込む


着れるのかコレ・・・?


「・・・・・」

怪しげな笑みを浮かべて、おもむろに頭部をかぶせてきた


「ちょ!?何しやがる!!」

いきなり視界を奪われ慌てる


「・・・・・ぷっ!」

一瞬の間


「あはははははは!」

爆笑される


「と、取れねぇ!?」

必死に足搔くが、ドツボにハマる


「に・・・似合ってる・・・よ・・・ぷっ!」

息も絶え絶えに言う


「ってか、何も観えねぇぞコレ!?」

何度も何かにぶつかる


「あはははは!ダ、ダメ!?お腹が・・・」

いつまで笑ってんだ!?


「お前も味わえ!」

やっと脱げた段ボールを被せてやる


「・・・・・!?」

さすがに慌てる


「ぎゃはははは!?」

おもむろに揺れるその段ボールが笑いを誘う


結局、人目もよそに

二人して笑いまくっていた


「あ~っ、面白かったねぇ~?」

まだ、顔が笑ったままだぞ


「こっちは、大変だったっての!」


その後、段ボールは折り畳める事が判明し

すぐさま仕舞い込むことになった


そんな手荷物を、脇に抱えながらベンチに腰掛ける


「ねぇねぇ、アレやろっ!」

彼女が指さした先にソレはあった


プリント式シール機

主に、女の子たちの間で流行っている

お手軽なアクセサリーだ


「やってきたら良いじゃないか?」

俺には似合わないシロモノだ


「何言ってるの!一緒にやるのが楽しいんじゃないの!?」

両手で、俺を引っ張りながら言う


「真由美とでもやれよ!」

思わずそう言ってしまう


「・・・・・・」

「・・・・・・」

なぜかお互いに沈黙する


「今度やるもん!」

一瞬で、曇った表情かおが明るくなる


結局、二人してシール機に潜り込む


「せ、狭いぞ・・・」

「狭くないと一緒に写らないよ?」

お互いの頬が触れそうだ


「よし!じゃ、撮るよ~っ?」

「・・・・・」

照れ臭いので、変な顔をしてやる


出てきたシールは、お互いに変な顔で写ってた


「って、オマエもかよ!?」

すかさず突っ込む


「考えることは同じだね」

ケラケラ笑って言う


「じゃ、もういいな?」

ワザと、そっけなく言う


「・・・・・」

無言で俺の袖を掴む


こういう所は、妙に女の子っぽい奴だと思った

そこが可笑しくて口元が緩む


「冗談だって」

自分から中に潜り込む


「俺の気が変わらないうちに早くしろ」

照れ隠しに奥に隠れる


「・・・うん!」



数分後、撮れたばっかりのシールを

嬉しそうに眺める彼女


嬉しそうなのに、その表情かお

どこか寂しそうでもあった



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