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トラブルメイカー -To Love Maker-  作者: TAMA-RUN
123/167

#123 ボーイ・ミーツ・ガール 7

さすが休日!!

見渡す限り、人の波!


この街、唯一の駅前は人で溢れ返っていた


「すごい人だねぇ・・・」

「まぁ、冬休みだしな」

二人して、半ば呆れ返る


あの日の夜

コイツは再び、俺たちの前に戻ってきた


俺は、理由も聞けず

ただ再び、これまでの生活に戻れることに安堵していた


たとえそれが、現実ではない偽りの中のものだとしても


「お願いがあるの・・・」

いきなりそんなことを言い出す


「な、なんだ・・・?」

潤んだ瞳の前に戸惑う


「デートしよ!」

満面の笑みで、言い放つ


「はぁ!?」

脈絡もない展開に、思考が追い付かない


「いいでしょ?決まり!!」

そう言って、当たり前のように俺たちの家へと戻っていく


さっきまでの病院での出来事が、無かったかのような物言い

第一、コイツは今まで何処に居たんだ?


真由美や俺を、こんなに心配させて・・・


が、それもまたコイツだという事に納得してしまう

それよりも、いつもの日常が戻ってきたんだと

ほっと胸をなでおろした


「真由美には後で、電話しとくか・・・」

彼女の後を追って、家に入ろうとした瞬間思い出す


「あ・・・母さんに紹介しとかないと・・・」


-真白さんの居場所が分かったので、とっ捕まえてきます-


肝心の母さんは、そこにおらず

そう書かれたメモ用紙が、リビングに残されていた


「なんだ、そりゃ・・・」

そう言いながらも、なぜかほっとしている自分に苦笑いする


とりあえず、真由美に連絡を入れようとスマホを取り出す

が、時刻を見れば既に深夜近い時間が表示されていた


「明日にするか・・・」


そう呟きながら俺は、今日一日の目まぐるしい出来事に疲れを感じ

そのまま、眠りに落ちていった


「どしたの・・・?」

「おわっ!?」


昨日の事を思い返していたら

いつの間にか目の前に、彼女の顔がのぞき込んでいた


「な、なんでもねぇよ」

言いながら先に歩き出す


「せっかく心配してやってるのにぃ~」

頬を膨らませながらぼやく


(心配してたのはコッチだっての)

心の中でぼやく


「で、どうすんだよこれから?」

急に決まったことなので、予定なんか立ててはいない


「ん~・・・」

人差し指を口元に添えながら考え込む


「とりあえず、歩こ!」

そう言って俺の手を引っ張り歩き出す


「おま、さては何も考えてないだろ!!?」

急に引っ張られて、転びそうになりながらも体勢を立て直そうと踏ん張る


「んきゃっ!?」

「なに!?」

結局、お互いバランスを崩してひっくり返るように転ぶ


「ぐは!」

彼女の重圧が、俺に圧し掛かる


「あはははは!」

なぜか笑い出す


「って、恥ずかしいからさっさとどいてくれ!!」

馬乗りにされた状態で叫ぶ


周りの視線が、痛いように刺さる


「あはははは!」

「いつまでわらってんだよ!?」




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