48 絵付け体験
夕飯に「肉料理」が出て来た。
とてもおいしいお肉で「お品書き」には地元の鶏肉が使われていると書いている。
鶏肉もおいしいしお肉にかかっているソースもおいしいな。
明日は「魚料理」も試してみよう。
私はそう思いながらふと思った。
妖月様の屋敷での食事は界魔さんが作っているようだ。
界魔さんは私のいた世界の料理は何でも作れるように感じる。
今までそのことに疑問は思わなかったけど、界魔さんっていつ料理を覚えたのかな。
妖月様の生活のことから仕事の補佐まで界魔さんは何でも出来てしまう。
う~ん、界魔さんは氷火様や妖月様のような「力」は持ってなくてもスーパーモンスターさんなのかもしれない。
縁の下の力持ちみたいな。
私は夕飯を食べてその日は就寝した。
次の日。私はハコリン荘のある町に出かける。
お土産屋さんなどいろんなお店が並んでいる。
私はそこであるお店に興味を持った。
そのお店ではお皿に自分の好きな絵柄を入れて焼いてくれるみたいだ。
これって「絵付け体験」みたいなものかな。
私はお店に入ってみた。
「いらっしゃいませ」
お店の中には二本の角があるモンスターさんが迎えてくれた。
「あの、ここってお皿に絵とか書けるんですか?」
「ええ、そうですよ。お皿自体はこちらが作るのでそれに好きな模様などが書けるんです。お皿だけでなく湯呑なんかもありますよ」
へえ、そうなんだ。
「出来上がった品物は焼いて完成したらご自宅に郵送しますので。自分で絵柄を書くからこの世でたった一つのオリジナル作品ができますよ」
「それって素敵ですね」
自分だけのお皿や湯呑ができるってことか。
そうだ! 妖月様にこれをお土産にしよう。
「すみません。じゃあ、やらせてもらっていいですか?」
「どうぞどうぞ。お皿にしますか? 湯呑にしますか?」
う~ん、妖月様はいつも「生き血」を飲んでるから湯呑の方がいいかもしれない。
ついでだから私の分も作ろう。
「じゃあ、湯呑を二つでいいですか?」
「分かりました」
私は作業台に案内されてやり方を教わった。
えっと、何の模様にしようかな。
私はあまり絵とかが得意じゃない。
当然、複雑な図柄など書けない。
妖月様には星マークにしようかな。
星マークぐらいなら書けるし。
自分の分はハートマークでも書こう。
私は星マークやハートマークを湯呑に書いていった。
うん、これなら簡単だ。子供のモンスターさんもできるよね。
これもハコリン荘の町の魅力として紹介しよう。
私は作品を仕上げるとお店の人に妖月様のお屋敷の住所を教えた。
「では出来たらお送りしますね」
「はい。お願いします」
私はお店を出て町の散策を続けた。




