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モンスターお役所~モンスターさんたちにも生きる権利はあると思うんです~  作者: リラックス夢土


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47 お風呂の種類




 私が大浴場に入るとそこには大小様々なお風呂がある。

 お風呂の側には看板がありそれぞれのお風呂の特徴が書いてあった。

 私は興味を惹かれてその看板を見る。



 えっと、このお風呂は「高温風呂」かあ。



 私はそのお風呂を見るとお風呂の水がグツグツを煮えたぎっている。



 ひえ! これって「高温風呂」っていうより「マグマ風呂」って感じなんですけど!



 どうみても触っただけで火傷すること間違いなしの見た目だ。



 う~ん、モンスターさんには火の種族のモンスターさんがいるからかなあ。



 次に見た看板には「中温風呂」と書いてある。

 見た目は湯気は出ているしたぶんこれぐらいだったら私も入れるかもしれない。

 私は恐る恐る指を「中温風呂」に入れてみる。



 うん、ちょうどいい感じのお湯だ。



 私はさらに他の看板を見る。

 看板には「氷温風呂」と書いてありお風呂の中に大きな「氷」が浮いている。



 これってまさに「氷温風呂」だよね。



 勇気を出して少し氷温風呂に指を入れてみる。

 指が凍るかと思うくらい冷たい。



 これは心臓麻痺を起こすレベルなんじゃない!?



 するとその氷温風呂に入っているモンスターさんが声をかけてきた。



「こんにちは。貴女はハコリン荘は初めてなの?」


「あ、はい。そうです」


「ここはいい所よ。私たち「冷鬼族」でも入れるお風呂があるし」



 「冷鬼族」ってキョウカ主任の種族だよね。



 私に声をかけてきたモンスターさんはキョウカ主任と同じ青い髪をしている。



 そうか。お湯が苦手なモンスターさんもいるもんね。



「そうなんですね。この氷温風呂も温泉なんですか?」


「そうよ。冷たいけど温泉の成分は入っているのよ」



 冷たいのに「温泉」って変な感じだけど、いろんなモンスターさんがいるからここはハコリン荘の魅力の一つだね。



「貴女は何の種族なの?」


「私はヴァンパイア族の亜種です」


「そう。なら「中温風呂」の「普通」に入るといいわよ」



 中温風呂は分かるけどその後の「普通」ってなんだろ?



 私がもう一度よく見ると「中温風呂」も三つに区切られていて「浅風呂」「普通」「深風呂」と書いてある。

 それぞれのお風呂を見るとその意味が分かった。

 お風呂の深さも三段階になってるらしい。

 「浅風呂」は子供用のように浅いし「深風呂」は水深が1メートルぐらいある。



 そうか。モンスターさんは「人型」って言っても大きい身体のモンスターさんも小さい身体のモンスターさんもいるもんね。



 私は「中温風呂」の「普通」に入る。



 ああ、気持ちいいな。

 でもこれだけいろんなモンスターさんに配慮しているお風呂を持っているなんてハコリン荘はすごいなあ。

 うん、この魅力はぜひ体験宿泊記に書こう。



 私がお風呂を出て部屋に行くと紙が置いてあった。



「えっと。これは食事を選ぶ紙か……」



 紙には「食事」のメニューが書いてあり「素材メニュー」と「料理メニュー」がある。

 当然私は料理メニューを選ぶがそれも三つメニューが書いてある。

 「肉料理」「魚料理」「野菜料理」の中から選ぶみたいだ。



 とりあえず今日は「肉料理」にしてみよう。



 私はメニューの選択部分にチェックして部屋の扉の部分の袋に入れておく。

 こうすると選んだ料理が運ばれてくるらしい。


 そして私は自分が使ったタオルを干しておこうとして気付く。

 私の部屋は基本的に最大四人が泊まれる部屋だ。

 なのでタオルとかも四人分のセットが置いてあるのだがそのタオルが全て違う色なのだ。



 これって四人で泊まった時にどれが自分のタオルか分かるようになっているんだよね、きっと。

 ここまで細かく配慮するなんてこれもプラス材料だね。



 私はメモ帳にお風呂のこととタオルのことを書いておいた。





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