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モンスターお役所~モンスターさんたちにも生きる権利はあると思うんです~  作者: リラックス夢土


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37 仮免許の試験




 仮免許の受験当日。

 まず行われるのは「筆記試験」だ。

 私は他の受験者と一緒に試験を受ける。



 大丈夫、大丈夫、私は「やればできる女」だから。



 私は自分にそういって試験に臨んだ。

 試験終了のチャイムが聞こえて私は息を吐き出す。

 「筆記試験」はすぐに採点されて合否が発表される予定だ。


 私は教習所内にある休憩室でその結果を待つ。

 やがて試験官から合否の発表があった。

 私はドキドキしながら自分の結果を待った。



「受験番号17。合格」



 私は自分の番号が呼ばれて「合格」と言われてすごく嬉しかった。



 やったあ! 筆記試験に合格したあ!



 だが「筆記試験」を合格した者には次の「実技試験」がある。

 まだ油断はできない。

 実技試験を行う場所に移動して私は自分の順番を待つ。



「はい。次の受験番号17の方。どうぞ」


「はい! よろしくお願いします」



 私は車に乗り込み教習所内の決められたコースを走り試験は終わった。

 そしてその場で結果が言い渡される。



「受験番号17。仮免許合格です」


「ありがとうございました!」



 私は試験官に頭を下げてお礼を言った。



 これで「仮免許」に合格したあ!

 妖月様に報告しないと。



 私はその日に仮免許の「合格証」をもらって屋敷に戻った。

 私は屋敷にいるはずの妖月様を探す。

 妖月様は中庭で池の魚に餌をあげていた。



「妖月様!」


「どうした? 美音。もう試験は終わったのか?」


「はい! 「仮免許」の試験は合格しました!」



 私は「仮免許」の合格証を妖月様に見せた。

 妖月様は僅かに笑みを浮かべた。



「よかったな。まあ、これぐらいできないようでは困る」


「はい! 妖月様が応援してくれたおかげです」



 私は妖月様に笑顔でお礼を言った。



「まだ、仮免許の合格に過ぎないではないか。喜ぶのは早い」


「そうですね。次の本免許の試験も頑張ります」



 そうだよね。本免許の試験に合格しないと意味がないもんね。



「だが、これで「公道」での練習ができるな。私が助手席に乗って教えてやろう」


「え? 妖月様が?」



 確かに「仮免許」で公道を走る場合は免許を持っている人物が一緒に乗車している必要がある。



「……私では不服だというのか?」



 妖月様の赤い瞳が冷気を帯びる。



「いえ! よろしくお願いします」



 私は妖月様に頭を下げた。



「よろしい。明日もモンスターお役所は休みだから美音の練習に付き合ってやろう」


「はい!」



 妖月様はそう言って屋敷の中に戻っていく。



 よし! 次は「公道」での練習だよね。

 でもちょっと緊張するなあ。

 それに隣りに妖月様を乗せての運転だもんね。



 次の日の午前中。

 約束通りに妖月様は私の「公道」での練習に付き合ってくれる。

 妖月様が用意してくれたのは今まで私が見たことない白い乗用車だった。



「妖月様。この車も妖月様の車ですか?」


「ああ。この車であれば多少ぶつけてもかまわないからな」



 いや、ぶつけたらダメだよね。

 でも妖月様って車を何台持っているんだろう。



「それより早く乗らぬか」


「あ、はい」



 私が運転席に乗り妖月様が助手席に乗った。



 妖月様が隣にいるだけで緊張しちゃうよーー!!



「早く出発せよ」


「はい。とりあえずどこに行きますか?」


「ふむ。まずは軽く近所を回ってみよ」


「はい。分かりました」



 私は緊張しながらも屋敷を出発した。



「ふむ。なかなか運転がうまいではないか」


「あ、ありがとうございます」



 妖月様は私の運転を褒めてくれるが私は必死になって運転をする。



「プーーーーー!!」


「きゃあ!」



 突然、私の後ろにいた車がクラクションを鳴らした。

 私は突然の出来事でパニックになる。



 ど、どうしよう!?



「おらおらあ! ちんたら走ってんじゃねえよ!!」



 後ろの車から窓を開けて二人のモンスターさんが怒鳴り声を出す。



 ど、どうすればいいの!?

 停まるべき?それとも走ったまま道を譲るべき?



 その時私の隣りの妖月様が低い冷たい声で言った。



「……美音。車を停めよ」


「え?」





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