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モンスターお役所~モンスターさんたちにも生きる権利はあると思うんです~  作者: リラックス夢土


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21 妖月の年齢




 遊園地の入り口から入ると観覧車やジェットコースターのようなモノがある。



 ふ~ん、あんまり人間の世界と変わらないね。



「それでどうやって遊ぶのだ?」



 え? 何で遊ぶじゃなくてどうやって遊ぶって言ったの?



「もしかして妖月様は遊園地に来たことないんですか?」


「……ない」


「子供の時にもないんですか?」


「私の子供時代に遊園地などはなかった」



 へえ、そうなんだ。そういえば妖月様って何歳ぐらいなんだろう?



「妖月様って今何歳ですか?」


「……それを知ってどうする?」


「いえ、モンスターさんたちの寿命ってどれくらいなのかなと思って」



 私が尋ねると妖月様はチラリと私を見て言った。



「モンスターは種族によって寿命は違う。上級モンスターはかなり長生きをする。私も自分の正確な年齢は分からん」



 え? 妖月様は自分の年齢が分からないの?



「だいたいの年齢も分からないんですか?」


「……だいたいでよいのなら千年ぐらいは生きてるな」


「え? 千年?」



 上級モンスターの妖月様ってそんなに長生きなの?



「ということは、妖月様はおじいさんですか?」


「……お前、殺されたいか?」



 ひえ、す、すみません! 殺さないでください!



「す、すみません!そんなにモンスターさんたちが長生きだと思わなくて……」


「……私は上級モンスターの中でも特別な存在の一人だ。麗華は私よりも年齢は上だぞ」


「へ? あの麗華様がですか? あんなに若く見えるのに?」


「モンスターは外見では年齢は判断できん。……だが麗華におばあさんなんて言ったら殺されるぞ」


「絶対言いません!!」



 私はまだ死にたくないもん!

 でも麗華さんは千年以上生きてるってことだよね。

 すごいなあ。



「それでどうすればいいのだ?」


「そうですねえ。あ、じゃあ、まずはジェットコースターに乗りませんか?」


「……ジェットコースター?」


「はい。あそこにある乗り物です。すごいスピードで走るんですよ。回転とかもしますし」



 私はジェットコースターを指差して妖月様に説明する。



「ふむ。では乗ってみるか」



 私と妖月様はジェットコースターの乗り口まで行った。

 そんなに混んではいないのですぐに順番が来る。



 モンスター世界のジェットコースターって初めてだけど、なんかワクワクするな。



 ジェットコースターが動き出した。

 高い所に上って一気に下りに入る。



 ひえ! これってかなり怖いよおおお!!!



「きゃあああ!!」



 私は悲鳴を上げた。どうやら高速道路と同じくモンスターさんたちの体の丈夫さを考えて作ってあるらしく私にはかなりの重力がかかった。



 マジで死んじゃう!!



 ようやくジェットコースターが停止する。



「ぜえ、ぜえ」



 私は息も絶え絶えになる。



「こんなものの何が楽しいか分からんな」


「よ、妖月様は大丈夫でしたか?」


「これぐらいなら何ともない」



 さすが妖月様だなあ。



「美音、大丈夫か?」


「あ、はい。だ、大丈夫です」



 妖月様は私に手を貸してくれた。



 妖月様って基本的には優しいんだよね。

 屋敷に私を住まわせてくれるし。



「次はどうするのだ?」


「そうですねえ」



 私はジェットコースターの近くにある建物が目に入る。

 どうやらお化け屋敷のようだ。



 お化け屋敷なら大丈夫かな。



「妖月様。次はお化け屋敷に入りませんか?」





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