15 職員食堂
ミツールさんと職員食堂に行くとたくさんのモンスターさんたちがいた。
みんな食券みたいな物を買っている。
「ここの職員食堂はどんな料理も銅貨一枚で食べれるんだ。まずは食べる物を決めて機械に銅貨を入れて商品のボタンを押して食券を買うんだけど美音さんは何を食べるの?」
「えっと……メニューって何か分かりますか?」
「はい。ここにメニュー表があるよ」
ミツールさんは食堂の入り口に置いてある紙をくれた。
紙には「メニュー表」って書いてある。
え~と。水に岩に昆虫セットに生野菜に生肉に生魚に……って、ちょっと私には無理なメニューだな。
生野菜ぐらいなら食べれるかな?
「どうしたの?」
「あ、え~と。ちょっと私の好みなのが無いみたいで……」
「ああ。もしかして美音さんて「料理」を食べるタイプなの?」
「え? 料理?」
このメニューは料理とは違うのかな。
「それならこっちのメニュー表に「料理」のメニューがあるよ」
「さっきのは「料理」じゃないんですか?」
「え? ああ、さっきのは「素材」メニューだよ。モンスターによっては「料理」じゃなくて「素材」を食べるモンスターがいるからね。僕は「料理」派だよ」
そう言ってミツールさんは別のメニュー表をくれた。
えっと、カレーライス、親子丼、ラーメン、蕎麦、麻婆豆腐……
うん、このメニューなら食べれそう。
人間と同じ料理も食べるモンスターさんもいるってことか。
「じゃあ、私はカレーライスで」
「僕はカツ丼にするよ」
私はミツールさんの真似をして銅貨を機械に入れて「カレーライス」のボタンを押す。
出てきた食券には「カレーライス」と書かれている。
「ミツールさんは何でも食べれるんですか?」
「僕は基本的に肉類が中心だよ」
そうか、だから「カツ丼」なんだね。
次にカウンターに行って食券を出すとカレーライスを食堂のモンスターさんが出してくれた。
一応、見た目では普通のカレーライスみたい。
良かったあ。
私はミツールさんと空席を探して席に着く。
「食堂はいつも混んでるんですか?」
「うん。本庁にいる役人モンスターは多いしね。でも職員食堂じゃなくて本庁の外のレストランに行く職員もいるよ」
「へえ、そうなんですね」
もう少し生活に慣れたらレストランとかにも行ってみたいな。
「僕はいつも職員食堂だけどキョウカさんとかはいつも外で食事してるよ」
「そうなんですね。キョウカさんも料理派ですか?」
「彼女は冷鬼族だから食べ物は基本的に「氷」なんだ。だから彼女は「かき氷」をよく食べているよ」
かき氷が主食なんだね。
かき氷だったら私も食べれるかな。
私は自分のカレーライスを食べてみた。
うん。日本のカレーライスと一緒だ。
とりあえず食べられるものがあって良かったな。
「午後は書類の整理をしてもらうから頑張ってね」
「はい。分かりました。ミツールさん」
私は自分のカレーライスを全部食べて満足して笑顔を浮かべた。
腹が減っては仕事はできぬだもんね。




