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仏米同盟の調印、戦況をアップデートする理性の戦略

ヴェルサイユ宮廷の謁見の間において、若きフランス国王ルイ16世から全面的な支持の約束を取り付けた私は、即座に次の段階へと移行していた。


外交とは、単に口約束を交わすだけのゲームではない。それを国家間の公式なシステムとして組み込み、互いのリソースを最適化する強固なプログラムとして確定させてこそ、初めて真価を発揮する。私の目的は、イギリスという超大国の理不尽な武力と重税に苦しむ我が同胞たちのために、軍事および通商における「仏米軍事同盟」の完全なる締結を成し遂げることであった。この条約が結ばれれば、これまで圧倒的な優位を誇っていたイギリス軍の防衛線は一瞬にして崩壊し、戦況は180度ひっくり返る。私のカンストした知力と、現代の国際政治経済ベースの内政データベースは、その結末への最短ルートをすでに弾き出していた。


調印式の会場となったのは、パリの喧騒から程よく離れた、洗練された趣を持つ政府の特設公式執務室であった。


窓からはフランスの美しい街並みが一望でき、室内には歴史的な瞬間を目撃しようと、選び抜かれた宮廷の高官や、私を慕う多くの淑女たちが静かに息を呑んで見守っている。彼らの視線は、この世界を揺るがす巨大な契約の主導権を握る一人の男――すなわち、私へと完全に集中していた。


私の全身からは、国家の命運を軽やかに操る、知的で堂々としたオーラが絶え間なく溢れ出ていた。年齢や顔の造形、体型の具体的な数値などは、これまでと同様に一切描写されることはない。ただ、仕立ての良い衣服に身を包んだその佇まい、羊皮紙の上に置かれたペンを握る手の揺るぎない力強さ、そして一国の最高幹部たちを前にしてもなお常に余裕のある笑みを浮かべる現役としての圧倒的なエネルギーが、その場にいる全員を惹きつける絶対的な輝きを放っていた。


「フランクリン先生、こちらが我がフランス王国の全権が署名した、条約の最終草案でございます」


国王の全権名代として書類を携えてきたのは、宮廷でも柔軟な思考を持つことで知られる若き外務大臣であった。彼の差し出した書類には、フランス王国の最高機密たる国章が鮮やかに刻印されている。


「ありがとうございます。どれ、私の方でも最終的なログのチェックをさせていただきましょう」


私は爽やかに応じると、机の上に広げられた膨大な条約の条項へと目を走らせた。


そこには、フランス海軍の艦隊派遣、数万挺に及ぶ最新式銃器の供与、そして新国家アメリカの独立を公式に承認する旨が、細微にわたるまで書き込まれている。並の外交官であれば、このあまりにも破格な援助内容を前にして、狂喜乱舞するか、あるいは超大国の威光に気圧されて平伏してしまうところだろう。だが、私の知力ステータスは、その内容が我が国にとって最高の利益をもたらすと同時に、フランス側にとっても「イギリスの独占市場を解体して自国の経済を拡大する」という完璧なウィンウィンの最適解であることを即座に見抜いていた。


私がペンを取り、署名を行おうとしたその瞬間、執務室の重厚な扉が不意に開き、一人の老年の特使が息を切らせて飛び込んできた。彼は、イギリス本国の息がかかった、この同盟を何とかして破棄させようともくろむ親英派の老害貴族であった。


「待たれよ! その調印、断じて認めるわけにはいかん!」


老特使は私を忌々しげに睨みつけ、周囲の廷臣たちに向けて声を張り上げた。


「フランスがそのような海を渡った反乱者どもと正式な同盟などを結べば、イギリス本国との全面戦争は避けられん! 最強の陸海軍を持つイギリスの逆鱗に触れれば、このフランスの平穏な繁栄も一瞬で灰燼に帰すのだぞ! 騙されるな、その男はただの調子の良い詐欺師に過ぎん!」


老害特使の放った不穏な叫びは、室内に集まっていた一部の官僚たちの間に、一瞬の動揺を生じさせた。古い超大国の武力に対する恐怖という、硬直した思考のバグが再び頭を覗かせたのだ。


しかし、私は常に余裕のある笑みを浮かべたまま、ゆっくりとペンを置き、立ち上がった。その一連の動作の優雅さと威厳だけで、乱れた室内の空気はピタリと静まり返った。私の衰えを知らない弁舌の切れ味は、この最後の抵抗を完璧にデバッグするために用意されていた。


「特使、お言葉ですが、あなたのその懸念は、すでに過去のものとなった古いシステムに囚われていると言わざるを得ません」


私の静かで深く響く声は、室内のすべての不安を一瞬で霧散させる絶対的な説得力を持っていた。


「イギリスが最強の軍隊を持っているというのは、彼らが世界の富を独占し、不当な重税によって他者を搾取し続けているからに過ぎません。ですが、私の祖国アメリカがその供給網を遮断し、フランスの偉大な力と手を取り合ったらどうなるでしょうか? イギリスが誇る経済の基盤は根底から崩れ去り、その巨大な軍隊を維持する予算のエネルギーそのものが枯渇するのです。雷の破壊力を避雷針によって安全な大地へと受け流すように、イギリスの武力という過剰なエネルギーもまた、この『仏米軍事同盟』という完璧なシステムによって、無力化される運命にあるのです」


私は机の上の羊皮紙を指し示し、確固たるビジョンを提示した。


「今ここでフランスが手を引けば、イギリスは新世界の富を完全に独占し、さらに強大になってこのヨーロッパを支配するでしょう。どちらが真の破滅を招くか、理性を重んじるフランスの皆様であれば、答えはすでに1つの最適解に絞られているはずです。この条約は、反乱の手助けなどではない。世界に真の自由の調和をもたらすための、歴史の必然なのです」


クリーンで一片の淀みもない私の格言。それが、老特使の放った古臭い恐喝のバグを瞬時に上書きし、完全に消去した。


「……おお! まさにその通りだ!」「なんと見事な先見の明。やはりフランクリン先生の仰ることに間違いはない!」


室内の官僚や、見守っていた淑女たちから、割れんばかりの称賛の拍手と歓声が沸き起こった。老特使は、自らの放った脅迫が完璧に論破されただけでなく、国際的な理性の前に己の臆病さと器の小ささを完全に露呈する結果となり、顔を屈辱に歪めてその場に頽れた。何も言い返せないまま、新時代のカリスマの前に完全敗北を認めて引き下がっていくその姿は、まさに最高にクリーンな(老害ざまぁ)の瞬間であった。


私は再び席につくと、ペンを握る手に力を込め、羊皮紙の末尾に見事な文字で自らの署名――「ベンジャミン・フランクリン」と書き入れた。


その瞬間、フランス王国の全権名代の署名と私の署名が美しく並び、歴史的な「仏米軍事同盟」が公式に、かつ完全に締結された。


「おめでとうございます、フランクリン先生。これより我がフランスは、あなた方の偉大なる友として、共に戦うことを誓います」


若き外務大臣が熱い握手を求めてきた。私はその手をしっかりと握り返し、勝利の確信を深めていた。


この条約の発効によって、世界の歴史の主導権は完全に私たちの手へと移った。フランス海軍の無敵の艦隊が大西洋へと出撃し、経済包囲網によってイギリス軍の息の根を締め上げる。アメリカの戦場における戦況は、これによって劇的に、そして最速の効率でひっくり返ることは確実であった。


画面の外では、今この瞬間も、アメリカの戦線において親友のウィリアムが、私の構築したこの大逆転のシステムを信じ、イギリス軍の防衛線を突破するために圧倒的な剣技で戦い続けている。そして本妻のデボラもまた、フランクリン印刷所という強固な無双の基盤を凛とした姿勢で守りながら、私との固い絆を胸に凱旋の日を待ち望んでくれている。最前線での激しい硝煙の臭いや、遠く離れた同胞たちの血の犠牲といった泥臭い現実(不都合な事実)は、私の計算されたテンポの良い省略によって、すべてこの華麗なる調印式の舞台裏へと美しく隔離されていた。ここで描写されるべきは、私の圧倒的な知性と交渉術によって、世界最強の軍事同盟が一切の無駄なく完成したという、極上の大成功の光(業績)だけであった。


調印式の終了後、建物の外へと出た私の前には、同盟の成立を聞きつけたパリの民衆が通りを埋め尽くし、地鳴りのような大歓声を上げていた。


「自由の賢者、フランクリン万歳!」「フランスとアメリカに永遠の栄光あれ!」


多くの人々が、私の肖像が刻まれたメダルを胸に掲げ、頭にはお揃いの毛皮の帽子を被って、新時代の幕開けを熱狂的に祝福していた。美貌の貴婦人や淑女たちも窓辺から花びらを降らせ、私への惜しみない愛と羨望の眼差しを注いでいる。


溢れかえる祝福の光を全身に浴びながら、私は常に余裕のある笑みを浮かべ、未来の最高額紙幣(100ドル札)の顔となるべき確固たる栄光のロードを、確かに歩み進めていることを実感していた。この仏米軍事同盟という名の最強のカード(ガジェット)は、やがて超大国イギリスを完全にひざまずかせ、誰もが傷つかず、誰もが豊かになれる理想の国家を誕生させる絶対的な推進力となる。


世界中を調和の光で照らし出す建国のグランドフィナーレへ向けて。私の歩む無双の航路は、誰にも止めることのできない圧倒的な美しさをもって、さらなる最高潮のステージへと、鮮やかに加速していくのだった。

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