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11章-2(青の心)
青山幸村は 強引に体育館から
手を引っ張って 連れ出した伊藤七が
大粒の涙を 流しているのを見て
しまった。
それを見た 青山幸村は
しまったと 心の中で 思って少し手を
ゆるめた。
だが 手をゆるめても 青山幸村は
どうしても 屋上まで伊藤七を
連れて行きたかったので 手を取って
こう言った。
「伊藤さん。 気持ちは分かりますが
このまま 一緒に屋上まで来てください
お願いします」
と ひとこと言うのが 精一杯だった。
それが 青山幸村の 今の
気持ちだった。




