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黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう) 第三部  作者: 青ちゃん
それでも君のことが好き
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11章-2(青の心) 


 青山幸村は 強引に体育館から

手を引っ張って 連れ出した伊藤七が

大粒の涙を 流しているのを見て

しまった。


 それを見た 青山幸村は

しまったと 心の中で 思って少し手を

ゆるめた。


 だが 手をゆるめても 青山幸村は

どうしても 屋上まで伊藤七を

連れて行きたかったので 手を取って

こう言った。


「伊藤さん。 気持ちは分かりますが

 このまま 一緒に屋上まで来てください

 お願いします」


と ひとこと言うのが 精一杯だった。


 それが 青山幸村の 今の

気持ちだった。



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