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10章-3(変調現る)
伊藤七が 歌い出してから 約1時間半が
たとうとしていた。
その1時間半の間に 伊藤七が歌った
時間が 半分と 曲だけを半分ほど
演奏していた。
そして伊藤七が オリジナルで作った歌の
「月光」という歌を こう紹介していた。
「これから歌う 月光という歌は
わたしたち 軽音部がオリジナルで
作った詞と 曲の歌です。
心を込めて歌うので 聞いて...。
ゲホッ クッ」
と 最後まで言い切る前に 大きな咳をした。
それから
「聞いてください」
と とうとう かすれ声になりながら
言ったのだった。
青山幸村は これは もしかしたら
病気が 悪化しはじめたのでは ないかと
思い もうダメだとも 思った。




