表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう) 第三部  作者: 青ちゃん
それでも君のことが好き
PR
11/37

4章-3 (軽音部に入部希望者現れる)

 ゴールデンウィークが 少したった

5月の中旬に 青山幸村は 伊藤七に

新しく作った 歌詞「月光」を

見せて どんな反応をするのか

楽しみにしながら 5月15日に 作詞した

ことを 言おうとしていた。


 その日の放課後に 軽音部の 部室として

使われている部屋まで 青山幸村は

胸をドキドキさせながら 行ったのだった。


 部室に着いたときに 青山幸村が

一番最初に 来ていたようで 部室には

まだ 誰もきておらず ガランとしていた。


「まだ 誰も来てないのか」 と


青山幸村は 一人で つぶやいていた。


 さて このまま この部屋で 待っていれば

いいのかと思いつつ 自分の作詞した

詞を 何回も見直しながら 時間を

つぶしていれば いいかと思い

そういう作業に 移っていった。


 そうしているうちに 軽音部の部室に


「失礼します」 と


言って 入って来た 女子がいた。


 その子は 部室を見て 青山幸村

ひとりしか いないのを知って

こう 言って来た。


「すいません。軽音部の方ですか?

 軽音部の方 特に 伊藤七センパイに

 入部希望の 話をするために

 来ましたけれど 今 あなた

 ひとりですか」


青山幸村は これを聞いて


「えっ どうしよう」 と


思ったが ここは 正直に話しておこうと

思って こう言った。


「ごめん 自分は 軽音部にまだ

 入部していない 見学中の身なんだ。

 だけども もうすぐに 伊藤さんは

 来ると 思うよ」


そうしたら その子は


「えっ そうなんですか。 伊藤七センパイが

 来るまで この部室で 待ってても

 いいですか?

 それと あなたの 学年は何学年なんですか?

 お名前も ついでに聞いて いいですか」


と 一気に 言って来た。


 青山幸村は その子に 圧倒されつつも

こう答えることにした。


「この部室で 待っててもいいと思うけどね。

 それで 自分は 伊藤さんと

 同じクラスで 2年生です。

 名前は青山 青山幸村と言うだけど

 わかったかな」


その子は それを聞いたとき あまりに

びっくりして キョトンとしていた。


そして やっと 口を開いて こうその子は

言った。


「あの 伊藤七センパイと 同じ学年で

 同じクラスですって。

 なんて うらやましいの。

 あたしも 同じ学年だったら 絶対

 同じクラスに なりたかったわ」


そう ちょっと大きな 独り言を

言ってしまったのだった。


それを言ってから その子は 我に帰って

こう 言って来た。


「すいません。

 青山さん いや 1つ年上だから

 青山センパイですよね。

 あたし 伊藤七センパイに あこがれて

 いるんです。

 あの歌声で あの容姿だから

 あたしも あんな風になりたくて。

 それで どうしても この軽音部に

 入りたいんです。

 雑用でも 何でもしますから

 お願いですから 入部させて下さい」


と その子は 自分の思いと 願いを

青山幸村に ぶつけたのだった。


それを聞いて 青山幸村は ふと まだ

その子の名前を 知らないし

聞いてないことに 気付いた。


それで 青山幸村は こう聞いてみた。


「ごめんごめん。

 そう言えば まだ 君の名前を 知らない

 んだけど 聞かせてもらえるかな」


その言葉を 聞いた その子は

ハッとして


「すいません 青山センパイ。

 つい 軽音部の部室に入って 気が高ぶって

 しまいました。

 あたしは あたしの名前は

 村田葵(むらたあおい)と言います。

 青山センパイは たしか見学の身だと

 言ってましたが いつから

 見学の身なんですか」


そう 村田葵が 言って来たのだった。

青山幸村は そう言われたので


「もう 1ヶ月ぐらいになるかな。

 そう もう軽音部に 見学に来てから

 1ヶ月になるんだ」


と 言った。


それを 聞いて 村田葵は 


「1ヶ月も 見学の身なんですか。

 どうして そんなに 長く見学して

 いるんですか?

 どうして 正式に入部しないんですか」


そう 青山幸村に向かって 質問を投げ掛けた。


青山幸村は どう答えたものかと 思って

悩んで 考えぬいた末に こう答えた。


「やっぱり 1ヶ月も 見学の身でいるのは

 長いのか。

 まあ 自分は 自分で言うのもなんだけど

 優柔不断なんだ。

 だから 今まで正式に 軽音部に

 入部しようとは 思ってなかったな。

 これから先も 当分 見学の身で

 いようとは 思っているんだけど

 まあ 君がすぐ入部したいと

 思っているんだったら すぐ入部

 出来るんじゃないかな。

 軽音部の人たちは みんないい人達ダから」


そう 青山幸村は 村田葵に言ったの立った。

村田葵は 嬉しそうに こう答えた。


「そうなんですか 良かった。

 すぐ入部することは 可能なんですね

 わかりました。

 青山センパイ ありがとうございました」


と 言ったとき ちょうど 伊藤七が

部室に入って 来たのだった。


それを見た 村田葵が


「本当に 本物の 七センパイだ」


と 興奮気味に 部室全体に広がる程の

ハツラツとした声で 言ったのだった。


伊藤七は 初めて会う その子の声に

びっくりして 


「青山くん その子 だれ」


と 青山幸村に 聞いて来たので

青山幸村は こう言い出した。


「この子は 村田葵という 名前の

 1つ 後輩の 1年生で この軽音部に

 入部希望の 人なんだ」


と 手短かに 説明したのだった。


「それと 自分が思うに 伊藤七さんの

 大ファンだと 思うんだ」


と 付け加えて言った。

 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ