↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます  作者: 犬社 護
2章 家族からの別離(現世)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/30

16話 スキルの開花

「これは、魔物の注意を逸らすために使える」

「光自体は弱いですよ?」


「光魔法の中に、周囲を明るく照らす《ライト》《フラッシュ》というものがある。これらを小さな魔石に付与して、光の方向性を全体と一直線に切り替え可能なポインターにすれば、外灯と目眩し、両方の役割を持てるから冒険者に役立つのさ」


なるほど、それなら冒険者も喜んでくれるかもしれない。


「わかりました。そうなるような絵を描いておきます」

「これは、咲耶が猫用として考案したものを、俺が冒険者用に応用させたことにしよう」


なるほど、それなら私も悪目立ちしないね。


「それなら、アマンガムさんも納得してくれますね。注意書きとして、《人の目に当てないように》とも描いておきます」


レーザーポインターに、そんな役割を持たせるベイツさんの発想には驚きです。いずれ、魔道具として販売されるのかな。


「しっかし、こうしてみると、ほとんどの商品はイラストや詳しい説明書のおかげで、使い方もすぐに理解できる。うん、これだ!! 今後販売していく全ての商品にも、そういった配慮を付け加えれば、新商品の評価も上がり、爆発的な広がりをみせるぞ!!」


なるほど、日本では当たり前の事が、こっちでは目新しいことに繋がるのか。


とりあえず、レーザーポインター以外の電子機器を扱う玩具に関しては再現不可だけど、それ以外の玩具であれば再現可能かな。私が全部イラストにして、それをアマンガムさんに見せることで、彼経由で職人さんに製作してもらえるかもしれない。上手くいけば、猫カフェで使えるわ。


問題は、お菓子類だよ。


「ベイツさん、弟に色々と異世界に関わる知識を教えてもらったのですが、スキル《鑑定》を使えば、おやつや餌の配合方法とかわからないのでしょうか?」


スキル所持者が他人や物のステータス情報を拝見できるのなら、作り方も載っているかもしれない。


「それは無理だな。スキル《鑑定》は、対象者の基本情報を教えてくれるだけだ。俺も持っていて、さっきからこれらの物品に利用している。だが、物の名称や説明だけで、作り方まではわからない。上位スキル[解析]なら、咲耶の求めるものが得られるかもしれない。ルウリは、どうだ?」


「僕はスキル[解析]を持っているけど、この世界の商品ならレシピや材料などの詳細も表示される。でも、日本の商品に関しては、名称と使い方だけで、それ以外は何も表示されない」


そっか~せっかく持ち帰っても、おやつは作れないか~残念。鳥はルウリしかいないから、当分保つだろうけど、猫たちの数を考えると、猫用おやつと餌はすぐに無くなっちゃうよ。何とか自力で味を解析して、作ってみようかな?


「うん……これは!? 咲耶、自分のステータスを確認してみろ。属性も魔力量も判明しているし、聞いたことのないスキルが3つも発現しているぞ!!」


「え!? 確認してみます!!」


やった‼︎ 今まで無能者だったけど、これで私も冒険者として独り立ちできるかもしれない。どんなスキルが、私に授けられたのかな?


《名前》     なし(仮名:咲耶) *記憶喪失のため不明

《性別》     女 

《年齢》     10歳

《属性》     時空

《レベル》    1

《スキル》    原点回帰、レシピ検索、心通眼

《魔法》     アイテムボックス

《魔力量》    5000

《精霊》     ルウリ(フェアリーバード種)


属性が《時空》と記載されている。

レベルは1だけど、魔力量が5000もある。

これって、一般の人たちより多いの?

肝心のスキルだけど、名前だけ見ても、意味がわからない。

え~と、知りたい部分をタップすればいいんだよね。


1) スキル《原点回帰》 *無生物にのみ有効(判定は魂の有無)、消費魔力1~


指定した物品の時間を巻き戻し、再利用が可能となる。限界まで戻すと、物品は分子レベルにまで分解されるので注意すること。


【巻き戻したい時間】

【指定対象の規模、希少性】


以上2点に依存して、消費魔力が増大していくので注意すること。


2) スキル《レシピ検索》 消費魔力:0


指定した対象のレシピを検索することができる。

無機物であれば、どんな物でも指定可能。


3) スキル《心通眼》 消費魔力:0


理論上、この世界に存在する全てのものと心を通わせることができる。様々な事象に応用できるが、使いこなせるかはスキル所持者次第である。


「凄い!! 私の求めていたスキルが勢揃いしています!!」


ルウリや猫たちと会話できたのは、このスキル《心通眼》が影響していたのね。もしかして、冒険者の登録試験の時も、このスキルが関係していたのかな? 私は、取得したスキル類やステータスを、ベイツさんとルウリに話す。


「神様も粋なことをする。これらがあれば、咲耶も冒険者とは違った道で、生計を立てていくこともできる」


これらのスキルを利用していき、猫おやつを開発していけば、アマンガムさんが私の力を認めてくれて、いずれ店で雇ってもらえるかもしれないし、自分で店を開くこともできるかもしれない。これからの生活に不安を抱いていたけど、先行きが少し明るくなったわ。


「嬉しいことだけど、ベイツ、咲耶にもプライバシーがあるんだから、勝手に覗き見はいけないな」


「おっと、そうだったな。異世界に行った咲耶なら、何かに目覚めているかもと思い、つい…」


他人のステータスを見るという行為は、その人の中を見るということ。

うん、覗き見はよくないよね。ただ…


「ベイツさんになら見られてもいいよ」


あれ? ルウリとベイツさんが、私をじっと見ている。

何か変なことを言ったかな?


「ベイツ、彼女は純粋なんだから、しっかりと教育しないといけないよ」

「そうだな」


二人して頷き合っているけど、今の時点で色々と教えてもらっているわ。

どういうこと?


「咲耶、今からこれらのスキルについて説明するよ。まずは、スキル《原点回帰》だ。これは、前世の咲耶と弟さんの思いを、この世界の神が聞き入れ、スキル化したものだよ」


「え、悠太の思い!?」


ルウリから語られる言葉に、私は驚きを隠せない。

悠太が私のために、何かを祈ってくれたってこと?


私と悠太の思いで発現したスキル《原点回帰》、これに関しては猫のおやつ以外にも、使い道はいっぱいある。家族の思いのためにも、絶対に無駄にしたくない。


「これは使い方次第で、かなり危険なものとなる。扱いには、要注意だ。神がこのスキルを君に与えた理由、それは今後の人生で理解できるよ」


言われてみれば、時を巻き戻す行為って、かなり危険なことだ。生物に通用しないとはいえ、希少性のある割れた宝石や壊れた武器防具類とかも新品に戻せる。この力が明るみになれば、悪人たちが絶対私を誘拐するわ。


[何故、神がこれを私に与えたのか?]


ルウリの言葉を、絶対に忘れないようにしよう。

私がダメ人間になったら、悠太たちに顔向けできないもの。


「次に《レシピ検索》、これは玩具やおやつ類を再現させるためのおまけのようなスキルだね」


おまけって……十分凄いスキルだと思うけどな。でも、これで原材料やその配合方法もわかるから、私自身の手で再現できる。


「次に【心通眼】、これは今世の君が本来持っているスキルだ。使い方に関しては、咲耶自身がこれまでの経験で理解しているね」


こんな凄いスキルが身体の中に秘められていたのに、今世の両親は成人を待たずして、私を捨てたのね。記憶は未だに戻ってこないから、今後も困ったことが起こるかもしれないけど、もう戻らなくてもいいよ。


「最後に、君の属性は時空だ。これは非常に珍しい属性で、空間魔法や時空魔法しか扱えない代わりに、莫大な魔力が初期の時点で与えられるんだ。現在の魔力量は5000、これは同年代と比べて50倍くらい高く、冒険者でいうとSランクに相当する。ここで勘違いしちゃいけないのだけど、5000だからといって強いわけじゃない。君は今の段階で魔力操作も碌に扱えていないのだから、宝の持ち腐れ状態なんだ。咲耶のやるべきことは、体力を鍛え、魔力を制御するための基礎をしっかりと学び、空間魔法を習得していくこと。まずは、すぐに習得できる《アイテムボックス》のやり方を教えてあげるよ」


50倍でSランクと聞いて内心喜んだけど、まだ魔力の扱いを全く習ってない。今の私にとってやるべき事は、[基礎体力の向上][魔力制御]について徹底的に学んでいくことなんだね。


よ〜し、頑張るぞ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。