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第72章:お葬式当日(4)
・・・ぼくがその待合室に入ったのが、
午後2時20分。
6畳ほどの狭い部屋で、
長めの机がひとつ、椅子が、6つほど。
壁にはカレンダーとアナログの掛け時計が、ひとつずつあった。
(・・・ここも、焼き場の部屋同様、実に殺風景な印象だな。親戚や親類がここで、これまで、故人が焼かれるのを、じっと待っていたのか・・・。
いろいろと雑談をしながらな。でも、ぼくは・・・)
そんなことを考えていると、
さきほどぼくが出てきた、火葬室の中から・・・
かすかだが、
「ガシャーン」という音が聞こえたような気がした。
(茶太郎ちゃん・・・いよいよ、釜の中に入ったんだね。あぁ・・・茶太郎ちゃん・・・)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・長い時間だった。
ぼくは、カレンダーや、時計をにらみながら、
茶太郎ちゃんと再会する時間が来るのを、
考えるともなく考え・・・
待った。
やがて、
「その時間」がやってきた。




