表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
67/79

第65章:しめやかな通夜と、お葬式の準備(3)

 2019年12月2日。


 矢板市片岡にある、火葬場の、『しおや聖苑』に電話予約したぼくは・・・


 翌日の、12月3日を、


 正式な、「茶太郎ちゃんの葬儀の日」と決めた。


 お別れの時刻も決まった。


 明日の、午後2時。


 それまでにぼくは・・・


 さらに、


 茶太郎ちゃんの「おこつ」をおさめる「骨壷こつつぼ」を探しに、


 いろいろと検討した結果、


 矢板市片岡の国道4号線ぞいにある、


 『お仏壇の光雲堂こううんどう 矢板店』にて、購入することに決めた。


 店内には・・・


 仏壇や灯篭とうろう、ろうそくなど、


 その他、葬儀に必要な物品が、ところせましと並んでいたが、


 かんじんの「骨壷」は、なぜか見当たらない。


 店員の若い女性にたずねると・・・


 こんな答えが帰ってきた。


 「・・・うさちゃん、亡くなられたんですか。お気持ち、お察しします。

 実は、私も、お客様とまったく同じ、ミニウサギを飼っていましてね。去年、死んだんですが、やはり、9年間いっしょに暮らしていました。」


 「そうだったんですか・・・。」


 「ええ。でも・・・こういってはナンですが、うさちゃん、『大往生だいおうじょう』じゃないですか。立派に生きたと思いますよ。」


 ・・・それを聞いたぼくは、


 また悲しみが襲ってきて、


 しばし、無言で涙した。


 「でもね、お客様・・・いまどきはですね、ペットを、『いかにも』っていう感じの骨壷には入れない方が多いんですよ。」


 「そうなんですか・・・?」


 「ええ。たとえば、クッキーのカンカラとか、可愛いケースとか。そういうものに、お骨をしまわれる方も、多いんです。」


 「・・・ぼくは、茶太郎ちゃんを、うちのうさぎを、きちんとした骨壷に入れてあげたいんです。その方が、彼も喜ぶと思いますから・・・。」


 「そうですか。わかりました。うさちゃんのサイズはどのくらいですか? それなら、この大きさの骨壷におさまると思いますよ。うちの場合、お骨が多くて、このつぼでも、あふれてしまうくらいでしたけどね・・・。」


 「では、この壷にします。いくらですか・・・?」


 ・・・こうしてぼくは、


 茶太郎ちゃん専用の、淡い水色の、立派な骨壷を手に入れ、


 もうひとつの必要品である、


 骨壷を収納できる箱と、骨壷を包む風呂敷を探しに・・・


 今度は、葬儀社をたずねることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ