第65章:しめやかな通夜と、お葬式の準備(3)
2019年12月2日。
矢板市片岡にある、火葬場の、『しおや聖苑』に電話予約したぼくは・・・
翌日の、12月3日を、
正式な、「茶太郎ちゃんの葬儀の日」と決めた。
お別れの時刻も決まった。
明日の、午後2時。
それまでにぼくは・・・
さらに、
茶太郎ちゃんの「お骨」をおさめる「骨壷」を探しに、
いろいろと検討した結果、
矢板市片岡の国道4号線ぞいにある、
『お仏壇の光雲堂 矢板店』にて、購入することに決めた。
店内には・・・
仏壇や灯篭、ろうそくなど、
その他、葬儀に必要な物品が、ところせましと並んでいたが、
かんじんの「骨壷」は、なぜか見当たらない。
店員の若い女性にたずねると・・・
こんな答えが帰ってきた。
「・・・うさちゃん、亡くなられたんですか。お気持ち、お察しします。
実は、私も、お客様とまったく同じ、ミニウサギを飼っていましてね。去年、死んだんですが、やはり、9年間いっしょに暮らしていました。」
「そうだったんですか・・・。」
「ええ。でも・・・こういってはナンですが、うさちゃん、『大往生』じゃないですか。立派に生きたと思いますよ。」
・・・それを聞いたぼくは、
また悲しみが襲ってきて、
しばし、無言で涙した。
「でもね、お客様・・・いまどきはですね、ペットを、『いかにも』っていう感じの骨壷には入れない方が多いんですよ。」
「そうなんですか・・・?」
「ええ。たとえば、クッキーのカンカラとか、可愛いケースとか。そういうものに、お骨をしまわれる方も、多いんです。」
「・・・ぼくは、茶太郎ちゃんを、うちのうさぎを、きちんとした骨壷に入れてあげたいんです。その方が、彼も喜ぶと思いますから・・・。」
「そうですか。わかりました。うさちゃんのサイズはどのくらいですか? それなら、この大きさの骨壷におさまると思いますよ。うちの場合、お骨が多くて、この壷でも、あふれてしまうくらいでしたけどね・・・。」
「では、この壷にします。いくらですか・・・?」
・・・こうしてぼくは、
茶太郎ちゃん専用の、淡い水色の、立派な骨壷を手に入れ、
もうひとつの必要品である、
骨壷を収納できる箱と、骨壷を包む風呂敷を探しに・・・
今度は、葬儀社をたずねることにした。




