第42章:それでも茶太郎ちゃんは・・・
背骨の骨折により、両脚がマヒしてしまった茶太郎ちゃんだったが・・・
すぐに元気と明るい表情を取り戻し、
以前のように、ジャンプも、走り回ることもできなくなってしまったけれども、
けっして、人間みたいに「悲観」や「絶望」なんて情けないことはしなかった。
下半身は不自由になったかもしれないが、
まだ自由に使える、両前脚で、ゆっくりとではあったが・・・
ケージ内を移動することができた。
(・・・さすがは、茶太郎ちゃんだ。俺なら、もう人生あきらめちゃって、自殺しちゃうかもしれないよ。)
(強い・・・。こんなに強い子だったのか、茶太郎ちゃんって・・・。)
茶太郎ちゃんのかかりつけのお医者さんは、
矢板市にいまもある、
『おおるりペットクリニック』の院長で、
尾形研二先生。
北海道大学出身、獣医学博士である。
今回の大ケガ以外でも、実は過去に、
先生には、幾度も茶太郎ちゃんの危機を救っていただいた経緯がある。
丈夫な茶太郎ちゃんだって、ときには病気になり、
死んでしまうかもしれない、という状態に、実は何度も陥っていたのだ。
そのたびに先生は、
その、確かな医術のみならず、
あたたかく、適切なアドバイスと励ましの言葉を、ぼくと茶太郎ちゃんに施してくださったのだ。
・・・いまも感謝してもしきれない、
名医中の名医である。
次は、そんな先生の名言である。
「動物って、人間みたいに途中で生きるのをあきらめたりしないものなんですよ。最後の最後まで、なんとしてでも生きようと努力する・・・それが、動物なんです。」




