表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/79

第34章:カラスとの攻防(3)

 茶太郎ちゃんが暮らしていたのは・・・


 ぼくのいまの、ボディビルのトレーニングルーム。


 床がコンクリートの打ちっぱなしになっており、


 床面積は、約16畳。


 そこの入り口から、少し離れた西側の壁沿いに、低いテーブルを置き、


 その上に、茶太郎ちゃんのケージをのっけて飼っていたのだ。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・実は、この「土間どま」のようなトレーニングルームには、


 エアコンが無い。


 つまり、室温は、年がら年中、いつも常温である。


 当然、夏は蒸し風呂のような暑さになるし、


 冬は冬で、いてつくような寒さになってしまう。


 では、茶太郎ちゃんを飼育するにあたって、そんな過酷で劣悪な環境しか用意できなかったのかい・・・?


 それでもあんた、うさぎを飼う資格あったの??


 同様に、うさぎを飼育しておられる、ベテランの方なら、きっと、そのような厳しい意見を述べられることだろう。


 ・・・そうなのだ。


 いまから思い返してみても、実に思いやりがない環境で、茶太郎ちゃんを苦しめてしまっていたのだ。


 扇風機や石油のファンヒーターや、毛布などで室温対策していたといっても、


 真夏のトレーニングルームで、つらそうにしている茶太郎ちゃんを、毎日、目にしていたのだから・・・。


 本当はぼくだって、


 温度管理をバッチリして、冷暖房の効いた快適な部屋で、彼を育ててあげたかった。


 だが、


 母の反対で、母屋おもやで彼を飼育することは、いっさい許されなかった。


 彼の体毛が家中にただよってまきちらされ、


 排泄物のニオイが充満してしまうため、だった。


 せめてぼくができることといえば、


 窓や戸を全開にし、


 少しでも外の空気や風を、トレーニングルームに取り込んであげることだった。


 部屋の東側の天井に近い部分では、


 ガラあきになったガラスから、容赦なく直射日光が差し込んでいたので、


 そこは、古いタオルでさえぎったりして対処した。


 だが、


 戸や窓を開け放っていたということは・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ