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第35章:カラスとの攻防(4)

 カラスという鳥類は、実に狡猾こうかつで用心深く、


 そして、極めて頭がよろしい。


 それは、


 あのネズミの皆さんと、まったく同様。


 やはり、この日本や地球上のいたるところで、長年、生息範囲を広げ、脈々と子孫を残してきただけのことはある。


 ぼくは、基本的には、この両者ともども、


 どちらの生き物にも、地上に存在してほしくはない、と考えている。


 だが、おそらくは『神の摂理せつり』ということで、ずっと生かされておるのだろうな・・・。


 食物連鎖や、生態系のバランスという観点からも、


 両者を完全に排除してしまったならば、きっと、


 地球上には、「悲劇的な何か」が待ち受けているにちがいない。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・ぼくは、9年余りも、


 茶太郎ちゃんと、身を寄せ合うように生きてきた。


 そんな中、


 彼と過ごしてから9年目のはじめごろに、


 新しい、『カラス』という敵が、顔をのぞかせてきた。


 ・・・ずいぶん、まわりくどい解説になってしまっているが、


 ようするに、状況としては、


 茶太郎ちゃんがいる、コンクリートのトレーニング・ルームに、


 ぼくが不在のときを狙って、


 カラスが侵入していたのである。

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