第24章:幽霊アパート『高久コーポ』(1)
・・・たしか、1月7日あたりだった。
ようやく、待ちに待った中島さんからの連絡があり、ぼくたちは、
旧・黒磯市の「埼玉」にある、『高久コーポ』という、不気味な幽霊アパートに移り住むことになった。
(・・・あぁ、これでやっと、『人間らしい暮らし』に戻れそうだな。お互い、マジでキツい期間だったよな、茶太郎ちゃん・・・。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
アパートに着くと、大家さんが部屋のカギをもって待っていた。
・・・人がよさそうだったが、どこか油断ならない感じの、初老のおじさんだ。
そこの1号室に案内されたぼくは、もう少しで足を踏み抜くところだった。
床の一部が雨漏りのせいでベコベコになり、そこを踏むと、歩けないほど床板がたわむのを、足裏で感じた。
大家さんは言う。
「あぁ、すまないね、修理もしないで。悪いけど、そこにベニヤ板でも敷いてみて。それならイケルでしょ・・・?」
いやいや、ぜんぜんイケテませんって。
ついでに、水道の水漏れも見つかった。
「おいおい」である。
こんな部屋には住めませんって抗議すると、今度は、3号室に案内された。
1号室と同じ間取り、造りだが・・・どうやら、雨漏りによる床板のたわみも、水漏れもないようだ。
ワンルームの質素な構造だが、一応、狭いながらも、キッチンもあるし、ユニットバスも。
それに、8畳はあるから、これなら茶太郎ちゃんも部屋に入れられそうだ。
まぁ・・・
その部屋の風景は、写真におさめてあるので、
いずれぼくが作るホームページ『ニュー・ドリームランド』にて、愛しい皆さんへ公開してみようと考えている。




