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第22章:家出のあとの、年末年始の暮らしぶりについて

 ・・・これまで述べてきたように、ぼくと茶太郎ちゃんは、


 2014年12月下旬に、長年住み慣れた自宅を追われ、二人仲良く、熊田君が案内してくれた倉庫での生活を送っていたわけだが、


 ご案内のように、ネズミの襲来を受けて、一週間もたたないうちに、車中生活に入った。


 派遣会社の中島さんの息子さんは、ぼくのために懸命にアパートを探してくれていたが、急な相談だったために、そうやすやすとは見つかるものではなかったようだ。


 それでぼくたちは、


 アパートが見つかるまでの間、いっしょに車で移動しながら、コンビニの駐車場などで寝泊りしていた。


 茶太郎ちゃんを、うしろのスペースに、ケージごと置き、エサもそこであげていた。


 除染の仕事に行くときには、西那須野のニトリに会社が借りた駐車スペースに停め、茶太郎ちゃんには、仕事に行っている間、車にカギをかけ、待ってもらっていた。


 ・・・まだ、冬だったからよかったものの、これが夏場だったら、虐待以外の何物でもない環境だった。


 ネズミの襲来を受けた大晦日の晩、ぼくは、ヤマダ電機の店頭見本のテレビモニターで、紅白歌合戦を観た。


 そこには、まるで「わが世の春」を謳歌するかのように、AKB48の皆さんが、実にうれしそうに、子供のようにはしゃぎまわっている姿が。


 (ちきしょう・・・楽しそうに、はしゃぎやがってよぉ・・・。俺たちがこんなに苦しんでるってのに。そんなにうれしくて、楽しいんか。嫌なモン見ちまった。あぁ、ちきしょう、ちきしょう・・・。)


 このとき、もし、ぼくひとりだったら、どうなっていたのだろう・・・?


 ヤケを起こしそうになったぼくをなだめ、自暴自棄の「とんでもない悪への道」を歩まぬように導いてくれたのは・・・


 ほかでもない、茶太郎ちゃんただひとりだった。

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