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ダンジョン村は今日もにぎやか  作者: わたあめ☆
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ライラ

孫って、かわいいのかな

ダンジョンの外で、僕達は暮らし始めた。


3人での暮らし。


持ち帰って来た魔石のおかげで、みんなが、どんどん元気になって、今まではダンジョンから出られなかった者も、外に出るようになった。


みんなライラが目的だけどね。


ライラは、1歳を過ぎて、てちてちと歩いては、キャッキャと笑い、周りに光を振りまいている。


なぜかライラは、魔素のこもったダンジョンに入っても平気だった。


もちろん僕もね。


僕に似たのかな、とレシアも笑っていた。


ライラは、僕たち夫婦に似て、よく食べる。


僕は、旅の途中でライラが生まれた街の商家で働き始めた。


普通に歩けば、1週間くらいかかる距離だけど、僕は、1時間足らずで着くから、普通に通ってる。


レシアがお弁当を作ってくれるのが、嬉しい。


ライラが、最近、少し話すようになった。


「パーア」


かわいくて、毎日、仕事に行きたくなくなるけど、レシアに促されて、渋々仕事へ行く。


ライラは、日中は、ダンジョンで、みんなが入れ替わり立ち代り世話をしてくれているらしい。


ご飯も食べさせてくれて、お風呂も入れて遊んでくれるから、ライラは、一番近い街に、短い時間だけ、働きに出ている。


雑貨屋で店員をしていて、これがとても楽しいとキラキラした笑顔で話しているから、僕も嬉しい。


ダンジョンの内装は、すっかり幼い子供仕様に改装されていた。

各階を繋ぐ穴は、しっかりネットで覆われていた。


地面は、転んでも痛くないように、一面が編んだ藁で埋められていた。


これが全階だから、どれだけの藁を編んだんだ、と気が遠くなる広さだ。


ヒグ曰く、ほんの片手間でやっただけ、とのことだったが、ほとんど寝ないで作っていたと、ピイが教えてくれた。


子供用の小さな家具や、玩具も山のように作られてあって、とてもじゃないけど、僕じゃ用意は出来ない、と降参した。


ライラにかける熱量が、みんな半端じゃないんだ。


商家の同僚が言ってた「初孫フィーバー」って、これか。

楽しみだな。

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