子供
新婚旅行
私たちの子供を、みんなに紹介したかったけれど、ダンジョンの魔素が濃くなり過ぎて、私は入れなかった。
聖魔法なら魔素を消せるけど、それじゃみんなも、いなくなっちゃう。
だから、結局、外に出てこれる人だけへのお披露目になった。
「僕達の子供、ライラだよ。女の子。まだ、生まれて半年くらいかな」
ギアが、ダンジョンの外で、にこにこと笑うライラを見せている。
みんな、目を皿のようにして、ライカを見てる。
と思えば、揃って泣き出している。
「おめでとう~」
鼻水をたらしながら、お祝いの言葉をかけてくれる。
「それにしても、、、」
セイラが、ライラと私たちを見ながら、呟く。
「こんなに似ているなんてね」
ライラは、ギアと同じ白っぽい銀髪と、私と同じサファイア色の瞳。
真っ白な肌に、淡いピンクの唇。
「これ、神様の子供じゃない?」
ピイまで、そんなことを言い出して、みんなで笑う。
「旅の途中で、ライラは生まれたってこと?」
みんなの疑問に、ギアが照れながら小声で答える。
「実は、、、僕がレシアを抱えて走ったから、西のダンジョンには、半年くらいで着いたんだ。レシアは危ないから、ダンジョンの近くの街で待っててもらったよ。魔石は、ダンジョンの魔物たちと仲良くなったら、すぐにくれたよ。それからは、帰りの道すがら、あちこちの街を周りながら、新婚旅行を楽しんでたんだ」
私とギアは、2人見つめ合って、ふふふと笑う。
「そのうちに、私が体調がおかしくなって、治癒士に見てもらったら、妊娠してるのが分かったの」
私も、ギアと視線を合わせて、微笑む。
「レシアに無理はさせられないから、抱えて、ゆっくり帰ってきたんだけど。産気づいて、途中の宿屋で産んだんだ。大騒ぎになって、慌てて産婆を呼んだりみんなが協力してくれて、無事に生まれた時は、知らない人達が泣いてたよ」
その話だけで、カイは、また泣いてる。
「生まれた街は、ここからそんなに遠くなかったんだけど、レシアの体と、ライラが少し大きくなるまでは、大事を取って、その街で過ごしたんだ」
ライラの頭をなでて、愛し気に、目を細める。
「すっかり周りの人達とも仲良くなったのよね。いろいろ良くしてもらって、ギアったら、商家で働かないかって、誘われたのよ」
それには、セイラが反応した。
「まあ!そこで、そのまま働いたら良かったじゃない!」
ギアは、苦笑する。
「僕は、ここで、レシアとライラと、みんなで暮らしたいから、旅をしてきたんだ。今までも、これからも、ここで暮らすんだ」
私も、ここに戻ってこれて、とても安心した。
いろんな街を見て歩いて、面白くて刺激的だったけれど、そんな街よりも、ここの方が、優しさに満ちていて、ほっとする。
やっと、帰ってこれたわ。
私も行きたい




