来た
毎日、不安になるニュースばかりですが、楽しみが欲しいですね。
とうとう、勇者たちが来た。
ニヤニヤダラダラと聞こえるように嫌な冗談を言いながら歩いて、感じの悪い人たちだった。
蔑むようにマイティを見た後に、その隣にいる僕を見て、みんな固まってる。
「、、、人間?」
勇者がポロリとこぼす。
「あれが、、、魔人?」
「すげー、、、きれー、、、」
他の奴らも、呆然とブツブツ言っている。
女の人が、ハッとして勇者達に声をかける。
「なにしてるの!戦闘準備!」
勇者たちは、慌てて剣やら杖やらを持ち直して、体制を立て直す。
「魔人よ!俺たちが来たからには、あの国を好きにはさせないぞ!目にもの見せてやる!」
「え?」
僕は勇者の言葉に、驚いて声を出してしまった。
マイティに止められる。
喋っちゃダメだった。
「なんだ?お前、、、喋れるのか?」
勇者たちが訝しむ。
僕は急いで首を横に振って否定する。
聖女が僕を観察している。
「私たちの言葉を理解しているようね」
やばい、どうしよ。
マイティが、僕の危機を察して、前に躍り出た。
「くっ!キマイラだ!ここのボスだぞ!」
マイティが戦うところなんて、僕は初めて見た。
マイティは、勇者たちの前を華麗にステップを踏みながら、僕にウインクする。
あっ、そうだった。
僕も、さりげなく前に進み、やられるんだ。
戦士の前に進むと、戦士は怯えながらも、僕に斬り掛かってきた。
僕は、予定通り、岩山まで飛んで、隠れた。
あとは、岩山から様子を伺う。
マイティも、上手く倒れた。
さすがだなー。
「おい、俺たち、魔人もやっつけたぞ!」
「やったなーーー!!!アハハハ!!!」
「なんてことなかったな!いや、俺たちが強すぎたか!」
そんなことを言い合って笑っている。
勇者が、ニヤニヤしながらマイティのところに近付く。
「こんな立派なナリしてて、弱いなんてなー、笑えるぜ」
そう言って、あろうことか、マイティの腹を剣で刺した。
マイティは、目を開いたが、僕の方を見て、来るなの合図をする。
でも、ごめん、マイティ。
僕はもう、出てた。
「なっ!!!魔人!!!」
勇者たちが驚き固まる。
聖女は、何やら呪文を唱える。
いや、、僕、ただの人間だから。
頭の中は、やけに冷静で、右手に持った剣も、全然軽い。
ちょうど僕の右手にぴったりだ。
ヒグ、素敵なプレゼントをありがとう。
ヒグに心の中で御礼を言いながら、僕は高く飛び、空気を斬った。
勇者たちが胸や頭から切断されて倒れていく。
その近くでは、聖女が、僕に魔法か何かかけてるけど、何も効果が無い。
「聖魔法が効かない!?魔人や魔物には、重大なダメージがあるはずなのに!」
僕の後ろに倒れてるマイティが、苦しみ始めた。
僕は聖女さん?の所に近づいて、手を掴んだ。
「マイティが苦しんでるから、止めてくれる?」
笑顔で言うと、彼女は意識を失って倒れた。
一応、支えた。
女の子には優しくって、いつもセイラに言われるから。
私の楽しみの1つは、このサイトで、素敵な作品を拝読することです。




