勇者様
私の書いた駄文を、多くの方が読んで下さるという有り難い状況。
ダンジョン内は、ほんと薄暗くて、辛気臭い。
魔物を倒しながら、俺たち勇者様御一行は、ダンジョン内を進んでいく。
手応えのある魔物なんていない。
「俺たち、強くなり過ぎたな!!!」
そんなことを仲間達と言い合う。
「いやー、こんなとこでやられるなんて、前の勇者がヘボ過ぎたんだろ」
笑っていると、聖女が口を挟む。
こいつ、美人だけど空気読めねえんだよな。
「先代の聖女様がおっしゃってたわ。子供のような魔人が現れた途端、勇者たちが吹き飛んだって。油断しない方がいいわ」
真面目な顔で、水をさす。
あーあ、俺、このダンジョン制圧したらコイツとじゃなくて、姫と結婚しよ。
この魔人のダンジョンを制圧して成果をあげれば、国王に認められ、聖女との結婚も許される。
だが俺は、姫を狙ってる。
物静かで、清楚で、かわいらしくて。
笑顔がめちゃくちゃかわいいんだ。
ここを制圧すれば、あの姫との結婚だって許されるだろ。
これまでみんな入ることすら出来なかったんだから。
それを俺たちは成し遂げた。
ぐふふ、と姫とのあんなことやこんなことを想像していると、魔物と遭遇した。
「さて、剣の錆にしてやるぜ」
戦士が前に出て、斬り掛かる。
あっという間に倒れて、前に進む。
「ほーんと、手応えねーなー」
「魔物も、少なくね?」
各階に5体くらいしか、魔物はいなかった。
なんだか美味そうな食べ物の匂いがするところもあったが、食べ物なんかあるはずもない。
魔物の幻惑だな。
そう言い合って、もう最下層だ。
「最後のボスよ!気を抜かないで!」
聖女が言ってる。
それ、勇者のセリフだろ。
ほんと、コイツ空気読まない。
「はいはーい、適当にやっつけるぞー」
勇者、戦士、僧侶はやる気なく進んだ。
スライディング土下座で御礼申し上げたいです。




