守る
おはようございます
急に各階に繋がる縄が揺れ、大きな音が俺たち15階に響いた。
俺も含めて、みんなポカンとしている。
ギアは、不思議そうに首を傾げて
「あれ、誰か遊んでるの?」
と聞いてくる。
少しフリーズしてから、我に返る。
まさか、勇者がきた?!
でも、入口は塞いで、もう何年も来ていなかった。
半信半疑で、俺はひとまず上の階に上がって、確認してみた。
上の階も、みんな訳が分からないようで、更に上の階に登る。
そうして、4階着くと。
みんなが倒れていた。
本当に血を流して。
愕然とする俺の耳に聞こえてきたのは
「なんだ、大したことねーなー、魔人のダンジョンてのも」
「ほんとーに。あれ、デマだろ。ま、俺たち程の腕があれば、魔人だろーがなんだろーが、敵じゃねぇけどな」
ワハハハ、ギャハハ、と笑い声が響いている。
「ここの入口見つけたの私でしょ。くっついて来ただけのくせに」
聖女らしき女の声もする。
俺は急いで下の階に降り、大声で叫んだ。
「おい!本当に勇者きたぞ!!!みんな!とりあえず上手く隠れろ!怪我すんな!終わったら4階に集まれ!」
みんながポカンとした表情から、慌て出す。
農具をしまったり、畑を目隠ししたり。
更に下の階に、更に下の階に、と俺は叫び続けた。
ハーピイのピイの大変さが、今頃わかった。
みんな、無事でいてくれよ。
そう願いながら、下へ降り続けた。
お正月休みの方も、そうでない方も、お疲れ様です。




